Kさん と Nちゃん  61

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■ 随分と間が開きました ■

これらのページは、私がページを作り、Kさんに確認していただき、その後、私が公開しています。
前回の60を確認していただいたのが、2012年の秋のことでした。うーにーは既にいません。いますは調子が悪いけど、私たちに付き合う余裕があるくらいの時でした。

私は、うーにーの死後、まいすが居なくなったときのことを考えていました。そして震災が起こります。このページの1つのメールは、その頃。
震災後は、物資のボランティア、シェルターでのボランティアへと通い、最後のメールの頃は、それも終っていました。

遠い昔のような、つい先日ような。時間の感覚があやふやになっています。


11.03.06   お返事ありがとうございます    Kさん

お忙しい中、お返事いただいたのにこちらからは遅れてしまい申し訳ありません。
ブログではまだまだお辛そうな様子ですが、お仕事やうーにーちゃんの事で
動き続けていらっしゃるようで、それは弓削さんらしく強く前向きだなと感心して
います。

大人しくなったと多少の心配をしつつも、N がここにいてくれる事の”幸せ”
と、一番先にこの家庭からいなくなってしまうのは「 N 」なのかな、という不安を
同時に思うこの頃です。
T は、「俺がこの家にいるうちは逝くなよ」と話しかけていました。(いつかは家を
出ようと思っているみたいです)
皆、心の奥で N のその時の事を恐れながらも避ける事が出来ないことだと理解
はしているのでしょう。具体的にあと何年位とかも。


弓削さんは「子離れのつらさは、これに似ているのかもと思いました。」と、
うーにーちゃんをなくした辛さと並べていましたが…。
初め、全然違う・・と思ってました。だって、T は私が子離れしても(たとえ別々に
暮らすようになっても)会えないわけではないですから。子離れの苦労なんて
今の弓削さんの辛さの比ではないと。
それに、子離れの後にまた新しい関係が築ける事を私は知っています。私と私の
母がしてきた事ですから。今の母と私はすごくいい関係なんです。だから辛い辛い
と騒いでいる割にはもう少しで新しい関係が築ける、と本当は分かっているんです。

弓削さんのうーにーちゃんに対するエネルギーの使い方は、私が小さな T に
対するものと似ていました。(ごめんなさい、違うかもしれませんが)だから、幼い
T を私がなくしたとしたら...、子離れの比ではありません。

でも、色々考えているうちにこんなことも思ったんです。
今の弓削さんとうーにーちゃん、にも、新しい関係が築かれつつあるのではない
かと。それはどんな関係かと言うと、親の立場になかった私が分からなかった
ように、うーにーちゃんとのこの世での別れを経験した弓削さんにしか分からない
ものでもちろん私が説明できるものでもなく…。
なんだかよくわからないですね。もしかしたらとても無責任で全く的外れなこと
を言っていて、弓削さんには余計なエネルギーを使わせてしまっているだけかも
しれません。
だとしたら流してしまってくださいね。


では、お正月の報告から。

おみくじですが。
私は「大吉」でした!
動物は「とら」で言葉は「栄光」
「自信と責任をもって行動すれば信頼を得られる」そうで、ただ「自惚れは禁物」だ
そうです。
大吉なのでレストランの招待券2000円分を当てました。
でもですね〜、このレストラン、一番安いコースが3500円。
レストランに一人で入るなんてつまらないですよね。二人で2000円引いてもらった
ところで結局持ち出しのほうが多くなってしまうので、どうしようかなぁ〜という
感じです。
まあ、それはさておいて「大吉」はちょっと嬉しかったです。

T は「末吉」でした。
動物は「カラス」言葉は「たくらみ」
なんだか笑っちゃいますね。「損得勘定で考える癖があります」だそうです。
私はともかく、T は毎年いい教訓を与えてもらっている感じです。
今年は受験があるので、T にとってとても大切な年になると思います。選択する
方向を間違わないようにしてほしいと思います。

お正月は2日から母が遊びに来てくれて、のんびり過ごしました。
母とは毎度のことで、お散歩に連れて行ってもらったり、一緒に寝たり。
寒いからと服を着ていたら「 N 、少し太った?」との感想。気のせいです。体重は
変わりません!

母が帰った後、私がウイルス性の腸炎になってしまいました。
ノロウィルスの軽いようなものとのことでしたが、凄い嘔吐と下痢と寒気、とても
辛くて主人にも T にも泣きついてました・・。
嘔吐、下痢は数時間で治まったのですが、寒気と腹痛は治まらず丸一日寝ていました。
その間お腹を温めてくれたのが、N なんです。
心配してくれていたのか?ただ暖かいところで寝るのが気持ち良かったのか…。
心細さが緩和され、私にとってはほんとうに助かりました。
後日、友人に話すと涙を流さんばかりに感動してくれました、、

おまけ。・・・そのウィルスが移ってしまったようで、翌朝に T が私と同じ症状で
学校を休むという始末。でもさすがに若い体、私よりも早く回復して翌日には学校へ。
歳を感じさせられました。
その後1週間近く食べ物がおいしく感じられず、友人とのランチの約束をキャンセル
するべきか悩むような始末。なんとか回復して結局大丈夫だったんですけどね。

冬はインフルエンザも怖いですが、ノロウィルスやそれもどきも多いらしいです。
弓削さんもご家族の方も気を付けてください。


1月下旬から短期の仕事に出ています。
税務署の確定申告e-taxの補助です。
家業のほうが思わしくなく、先の見通しもあまり良くないので私も収入を得るように
していったほうが良いのではないかと判断しまして。
T の受験がある年で、もう1年位待ってからとも思っていたのですが、N も落ち
着いたことだしと・・・。

長年、人に使われるという経験が途切れていたのでとても不安だったのですが、出て
みると結構楽しめています。週5日の9時5時でフルタイムなので、N の散歩は主人が
代わってくれています。(それが出来るくらい、自営のほうは暇なんです)
その為、仕事が始まるまでにウチの分の確定申告の計算は終わらせてしまわなければ
ならず、年始は少し忙しかったですけど、やればできるものですね。

仕事に出てみて感じている事。
子育てと N 育てがとても活きています。
申告者相手のいわば接客業務。
申告者にしてみれば、散々待たされて慣れないパソコンでの確定申告。
やっと順番が来ても不安ばかりが先立って、みなさん不機嫌な方が多いです。そこで
申告者の方の気持ちになって対応するというのは、T に対してや N に対して接して
きたやり方がとても役に立っていると思います。
初めはとても不機嫌だったのに、帰るときには感謝の言葉を言ってくださる事もあり
そんな時はとてもうれしいです。
お互いに心が通じ合って、短い時間の中でもいい関係を築いて行けたと感じます。

私は接客には全く向かない性格だと思っていましたが、本当に驚きです。
若い頃の性格と今の性格はだいぶ変わっているようです。
T と N に感謝。子供を産んで良かったし、N を迎えて本当に良かった。


〜と、ホッとしていたところだったのですが。
またまた N に異常が。
予防接種に病院に行ったところ、心音に雑音が聞こえるとのこと。2月上旬の事でした。
また検査です。
エコーと心電図、脳波の検査をしました。

結果、僧帽弁閉鎖不全症でした。
弓削さんはご存じでしょうが、心臓の左心房と左心室との間の弁がきちんと閉まらなく
なり、血液が逆流してしまうという病気だそうです。

大学病院で見ていただいていたときは多分異常はなかったのではないかとのこと。
実際家での N はいつもと変わらず、散歩のときなどは1キロ位ジョギングをすること
もあったのですが、息が上がっているのは人間の方でした。
ボール投げなどで遊ぶこともよくしていましたが、寒い季節なので短時間では息が
上がらなかったので程良い時間で切り上げる事も出来ていて、体力の低下を感じる
事は全くありませんでした。

それでも、レントゲンの写真を見ると心臓が少し肥大しているのが分かり...本来の
心臓の大きさはろっ骨何本分とかの目安があるそうで、N のは1本分位大きくなって
いるらしいです...また心臓が大きくなっているために少し横を向いているとの説明を
受けました。
そして、エコーのビデオを見せていただくと、血液が逆流しているのもわずかですが
確認が出来ました。....逆流しているところは緑色に映るとか...

ということで、投薬とフードを心臓病用のものに切り替える、激しい運動を控えると
いうことになりました。
今回はさすがにへこみました。
T の前で泣きごとを言いました。
T はそんな気持ちを受け止めてくれる程大人になっています。

今までの病気も気の抜けるものではありませんでしたが、良くなる望みはあるもの
でした。でも、今回は進行を抑えるという手段しかない病気の様です。
N が大好きだったボール遊びは病気の事を考えるとやらない方がよいのでしょうね。
散歩も1時間では多すぎると言われました。
活発な遊びが好きなビーグルの扱いが分かってきて、N をよく面倒見てくれるように
なった T もまた N の扱いに頭を悩ます事でしょう。

でも、また N から何かを学ばせてもらうのでしょうね。

今は投薬を始めてから10日くらいです。
来週末にまた病院へ行き、経過を見てもらいます。
その後通院を1ヶ月後にするか2週間後にするかなど、今後の対処法を決めていく予定
です。N の様子は変わらずです。
遊びも息が上がらない程度にやっています。、今はまだそんなにセーブしなくても良いような状態ではないかと。

インターネットで少し調べましたが、中には進行をしっかり抑えて健康なワンちゃんと
同じように長生きをした子もいるようです。死因が弁膜症ではなく別の要因であったり。

かかりつけの先生に早期の発見をしていただいたのですから、それをありがたく思い、
N のために私たちもしっかりしなくてはと思い直しました。


弓削さんのブログを時々覘かせてもらっていますが、まだお辛そうですね。
今、一緒に仕事をしている人の中にも去年愛犬をなくしたという方が二人いました。
年末に亡くした方はペットロスになり、しばらく泣き続けて親に心配されたと話して
くれました。
亡くしたのが半年以上前の方は、今、捨てられた犬を新たに預かって前のワンちゃんと
性格が全く違うため、悪戦苦闘中らしいです。亡くなったワンちゃん(ミニチュアダッ
クス)と、新しく飼い始めたワンちゃん(シェルティ)両方の写真を見せてもらいました。

> うーにーの死後、自分の生活を一気に改めようと思ったのですが、
> それが裏目に出ました。現在も日々途方にくれています。

無責任な言い方になるのかもしれませんが、今の弓削さんの気持ち、きちんとご自身で
消化し切れるまではあまりごまかさないで、しっかり向かい合っていた方がいいと思い
ます。
私は障害に当たった時「神様はその人に乗り越えられるだけの試練を与える」という言
葉を思い支えにしています。また、T にも良くその言葉を伝えています。
弓削さんもきっと乗り越えられると思います。

本当にうーにーちゃんを大切になさっていたのですね。
私もうーにーちゃんと N がいたからこうやって弓削さんとの縁もできたわけで、感謝
しています。

お返事、毎度のことながら遅れていまいすみませんでした。
とても気にかかっていたのですが、なかなか時間を作る事が出来ずにいました。
季節の変わり目です。
花粉症はどうですか?
ウチは、人間は健康だけが取り柄の様で、花粉症の者はいません。

お体ご慈愛ください。





11.06.13   遅くなりました    弓削

Kさん、こんにちは。

またまた遅いご返事となりました。
うーにーが亡くなってしまったのは10月ですが、まだまだ新しい生活と
いうか「感覚」に慣れることが出来ません。


N ちゃんのその後は如何でしょうか。

> T は、「俺がこの家にいるうちは逝くなよ」と話しかけていました。(いつかは
> 家を出ようと思っているみたいです)

辛いことだと認識しているようですね。でも、それを乗り越えて「俺が
いるうちに。俺が看取ってやる。」と言えるようになって欲しいものです。

と言えるほど、私は強い人間ではありませんが(苦)


> 弓削さんは「子離れのつらさは、これに似ているのかもと思いました。」と、
> うーにーちゃんをなくした辛さと並べていましたが…。
(後略)

おっしゃる通りでした。
うーにーが居なくなり、うーにーが掛け替えの無い存在であることを痛感
しています。犬はいくらでもいますが、絶対にうーにーにはなり得ません。
あの頃の私、女房、そしてうーにー。それは絶対に戻ってこない時間であり、
その象徴がうーにーでした。
それが先に居なくなってしまう。分かっていたことですが、こんなにも
不安(不安定?)な日々になるとは思ってもいませんでした。

人間の子離れならば「新しい関係」が出来ますが、犬の場合は、全ては
思い出の中。不思議で不安な感じです。


Nifty のサーバーにアップしたビデオが全て消えてしまう(サービスが
なくなる)のでYouTube にアップし直しています。
一時期、うーにーの写真やビデオを見ないようにしていたのですが、
諦めて見る様にしています。今回の件で更にその時間が増えました。
やってみて思ったことは「見た方がいい」ということ。

死んでしまったうーにーであっても、私を力づけてくれます。
それが私とうーにーの新しい関係なのかも。



今年も半年が過ぎようとしていますが、お正月のおみくじの話。

> 私は「大吉」でした!
> 動物は「とら」で言葉は「栄光」
> 「自信と責任をもって行動すれば信頼を得られる」そうで、ただ「自惚れは禁物」だ
> そうです。

この半年間如何だったでしょうか。
「とら」は、権力者も好む動物。王者の象徴という感じでしょうか。
自惚れる必要もないくらい、自他共に認める地位のもの。
そして「虎の子」に象徴されるように、子供を大事にするとされています。
色々な意味で活躍されることになると思いますが、お母さんとしても
活躍の一年になるのではないでしょうか。


> T は「末吉」でした。
> 動物は「カラス」言葉は「たくらみ」
> なんだか笑っちゃいますね。「損得勘定で考える癖があります」だそうです。

今まで「頑張ればどうにかなる!、道は開ける!」と思っていたのが、
「実力」というものを痛感し、いい意味での損得勘定が身についてくるの
ではないでしょうか。
「たくらみ」とは言葉が悪いですが「賢い」と理解したいものです。
カラスの能力の高さは有名ですから、頑張りに加えて賢さを身に付ける一年に
なるのではないでしょうか。


続いて、お正月のお母様のこと、腸炎のこと。

お母様と N ちゃん、いい関係ですね。初めの頃を思い出すと本当にいい方向に
変わってくれたと思います。多くの人が、皆、こんな感じになっていってくれると
いいな、と思いました。

ウイルス性の腸炎は、大変でしたね。
とても重篤な症状だったようですが、回復して何よりです。
その回復に付き合ってくれたのは、N ちゃんだったのですね。
病気などで寝込んでいるのは、精神的にも辛いものがありますが、そのような
ときに一緒にいてくれるのは嬉しいですね。

T 君にうつっても、回復が早いのは羨ましいです。
私も体の衰えを感じることが多くなりました。


> 1月下旬から短期の仕事に出ています。
> 税務署の確定申告e-taxの補助です。

うーにーがいなくなり、仕事を整理しなくてはと思いつつ、ダラダラと引きずって
います。そろそろどうにかしないと、と思っているところです。


> 仕事に出てみて感じている事。
> 子育てと N 育てがとても活きています。
(中略)
> 申告者の方の気持ちになって対応するというのは、T に対してや N に対して
>接してきたやり方がとても役に立っていると思います。
> 初めはとても不機嫌だったのに、帰るときには感謝の言葉を言ってくださる事もあり
> そんな時はとてもうれしいです。

相手が大人だと「言葉」だけで分かってもらえるだろうと思い込んでしまい
行き違いが起こるようです。「態度」や「気遣い」といえばいいのでしょか。
言葉以外の意思表示が大人同士のコミュニケーションにも必要なのだと思います。

> 私は接客には全く向かない性格だと思っていましたが、本当に驚きです。
> 若い頃の性格と今の性格はだいぶ変わっているようです。
> T と N に感謝。子供を産んで良かったし、N を迎えて本当に良かった。

家族のお陰で、自分がいい方向に変わることが出来るというのは嬉しいものです。
羨ましい限りです。


> 結果、僧帽弁閉鎖不全症でした。
> 弓削さんはご存じでしょうが、心臓の左心房と左心室との間の弁がきちんと閉まらなく
> なり、血液が逆流してしまうという病気だそうです。

人間もそうですが、犬も高齢になると、ままあることです。うーにーが高齢に
なり、体調不良のときに話に出ましたが、心臓はとても丈夫で最後まで雑音は
ありませんでした。
N ちゃんには、ちょっと早い気もしますが、犬の場合、若くても発症する
ことがあるようです。

うーにーは、6ヶ月で「股関節が不完全である」と診断され「激しい運動を
させないように」と言われました。6ヶ月の子犬に激しい運動をさせないように
と言われたショックは大きなものでした。とにかく「どうすればいいのだろう」
と悩む毎日でした。

悩んだ結果、出てきた答えとして、頭を使うトレーニングとお出掛けだったのです。
それがうーにーも私たちも幸せにしてくれたのです。


N ちゃんに負担が少なくなるように考えてあげるべきですが、必ずしも目的は
「長生き」であるとは思っていません。負担が少ない、つまり、QOLを考えて
欲しいのです。(それを与えるには、多くの勉強と決断が必要になりますが。)
長い人生ではなく、素敵な人生を与えてあげて欲しいと願います。


Kさんの落ち込み、お察しいたします。
T 君は、それを受け止めてくれるようになったこと、羨ましいです。
Kさんは、多くの宝物に囲まれているように感じます。


> 無責任な言い方になるのかもしれませんが、今の弓削さんの気持ち、きちんとご自身で
> 消化し切れるまではあまりごまかさないで、しっかり向かい合っていた方がいいと思い
> ます。

おっしゃる通りでした。
新しい生活を始めて、うーにーのことを頭の中の隅に追いやれば、それはそれで
いいと思っていましたが、自分が思っていた以上に、うーにーの存在は大きなもの
でした。

先の接客のお話ではありませんが、日々、うーにーが私に授けてくれたものを
感じます。それを何処かに追いやって過ごすことが出来ないことに気が付きました。

これからのこと、考え直そうと思っているところです。


> 私は障害に当たった時「神様はその人に乗り越えられるだけの試練を与える」という
> 言葉を思い支えにしています。また、T にも良くその言葉を伝えています。
> 弓削さんもきっと乗り越えられると思います。

今は、何を乗り越えるべきか、何処に向かうべきかも見えない状態です。
うーにーの写真やビデオを見て考えたいと思います(笑)


梅雨が明ければ夏。
T 君にとっても、N ちゃんにとっても大変な夏になると思います。
それがいい思い出になる夏になることを祈っています。






11.11.14   RE: 遅くなりました    Kさん

弓削さんこんにちは。
全く時間がなかったわけではないし、考えを整理して仕事をかたずけていくというの
が年々下手になっていくようです。
弓削さんの人柄に甘えて、こんなに遅くなってしまいました。申し訳ありません。


もう11月になってしまいました。
うーにーちゃんがなくなってもう1年以上が経つのですね。
時々ブログを見せていただいていますが、なかなかうーにーちゃんの存在は
小さくはならないみたいですね。
こちらの見方もあるのかもしれませんが、気を落としたままの弓削さんのイメージで
見てしまいます。

いただいたメールを読み返してみても、弓削さんがどんなにうーにーちゃんと
の時を楽しく過ごしてきたのかがうかがえて、胸が痛んでしまいます。
私と N にかけてくれる言葉の中にも、うーにーちゃんの思い出を感じながら
発しているのではないかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
…なんて考えてしまうこと自体が弓削さんに対して失礼なのかしら。


N は心臓の事もあり、お散歩は半分以下になりました。
今年も暑く長い夏でしたよね。
お散歩は30分以内と言われたことと暑さによる体調の管理も考えると、夏はとても
気を使いました。いつ出かけても外へ出たとたんに息が荒くなり、短く切り上げて
帰って来ても家の中も暑いのでハアハアはなかなかおさまらず。でも、それはただ
暑いからなのか、心臓が弱いからなのか、年齢のせいなのか・・・。
お散歩も帰りになると速度が下がるし、一度きりのお散歩でもエネルギーが
有り余ってしまうということは全くなく、家の中ではとても静かに過ごしていました。

でも、弁膜症という病気は弓削さんもおっしゃる通り、よくある症状のようですね。
犬も人間も。
私の友人も「実は私も弁膜症なんだよ」と言う人がいました。でも、普段は
とくに不自由なく暮らしているとか。症状が出ていなければあまり心配しすぎる事も
ないのかとも思います。

病院へは月に1回のペースで行っていますが、胸に聴診器をあててみてもらうのと、
時々血液検査をするくらい。
血液検査ではまた肝臓の数値が上がってしまい、1カ月薬を飲みました。今は
治まっているのでお薬は飲んでいません。心臓のお薬だけです。
でもその次は中性脂肪が高くなり・・・。乳びも出ました。
先生は中性脂肪と乳びはあまり問題にしていないみたいです。乳びは食後は出る
もののようですね。午前中の検査が多いのでそのせいなのかもしれません。

運動量が減っているのに食事の量を変えずにいたら、太ってしまいました。
心臓病用のフードのカロリーってどうなんでしょう。ご飯は1割くらい減らして、
おやつは野菜やローカロリーなものを選んでいます。今は少し戻りました。
やっと涼しくなってきましたのでゆっくりのお散歩を増やしています。

脂肪腫がまた別のところにも出来ています。背中と以前にも出来た足の付け根の
ところ。背中はまた大きく目立ってきています。
それから、これはでき始めて数年たつと思いますが、目がしらのところにちっ
ちゃな黒い粒のようなものが。人間で言う肩の辺りにも目の上にも・・、小さい
ですけどふくらみが出来てます。
病院には伝えていますが、すべて経過観察です。

うーにーちゃんも沢山腫瘍ができていたとおっしゃってましたけど、年を取って
N もそんな感じになってしまいましたね。

一病息災と言いますが、N の場合も病院通いが健康を保ってくれていると
考えられるようになってきました。年を取ると若い頃のようにすべてが万全なんて
ほぼないですよね。その中で、ある意味病気と共存していくような生き方に
なるのかなと思えるようになってきました。
まあ、まだ N は重篤な病気で世話が大変…とか元気がなくて見ているのが辛い
とかではないからそんなお気楽な考えでいるのかもしれませんが。

私もテニスをしていてあちこち故障しています。初めのうちは「完治すれば
思いっきり走り回れて、上達するワ」なんて思ってましたけど、腰の次は膝、
その次は肘、手首、指、筋を傷めたりまた腰を傷めたり・・・。結局思えば
どこかしら故障をしながらだましだましでもう9年目です。
その間に倦怠感から始まって、耳鳴りだの視力の低下だの・・・最近は皮膚も
弱くなってしまったみたいで、慢性化した蕁麻疹で病院に通っています。
こう書いていても本当にいろいろあるわと思いますけど、少し前よりもその状況を
受け入れられている自分になっていることにびっくりしています。


T は5月に部活を引退しスクールもやめました。
本当は週一回位で続けるつもりだったのですが、スクールが閉校になって
しまったのです。
あの地震の翌日からナイター練習をやっていたら、付近の住民から苦情が
出たらしいです。この大変な時に、夜煌々と明かりをつけてけしからんと。
それで閉校に追い込まれました。
その気持ち、分からなくはないんですけど・・・。スクール生は遊びでやっている
わけではなく、目標を持ったまじめな子たちが真摯な気持ちで頑張っているのに・・・。

十数人いたスクール生はあちらこちらのスクールにばらばらになってしまいました。
T はまだ、引退を控えていたのであまり影響はなかったのですが、
小中学生も高校生も毎日練習をしてこれからという子たちがいましたから、本当
に大変だったと思います。
選抜コースの引退をコーチに告げた時も、温かい言葉をかけていただき、
T はうれし泣きをしたほどのとても素晴らしいコーチのいるスクールでした。
これからは週一のレッスンになって関わり方は変わるけれど同じスクールで楽しく
できると気持ちの整理もできたところだったのに。

半年経って、今はスクールリニューアルオープンとかで別のオーナーでまた
始まったんですよ。スタッフ、コーチも全く違うメンバーになってました。

その後、私が行っているスクールで週一で始める予定だったのですが、それも
うまくタイミングが合わず。結局テニスは私たちと月に1回やるくらいで他では
全くやらない生活になってしまいました。
体を動かさないと食欲も落ちるみたいで、食べる量が減って5キロもやせたらし
いです。T の友達は10キロ以上痩せた子もいるらしいです。

今度の T の目標は大学進学。それも律儀にやってます。不思議な子です。
もう私が出来る事は環境を整えてあげるくらいしかありません。


おみくじのお話。

> 「とら」は、権力者も好む動物。王者の象徴という感じでしょうか。
> 自惚れる必要もないくらい、自他共に認める地位のもの。

これはまた凄い動物にたとえられちゃったんですね。

> そして「虎の子」に象徴されるように、子供を大事にするとされています。
> 色々な意味で活躍されることになると思いますが、お母さんとしても
> 活躍の一年になるのではないでしょうか。

子供は大事。子供は親が思う以上の成長をしているものですね。
親の掌には乗りきらなくなっているということを寂しさも感じながら実感できて
います。それが母としての気づきだとすると、広い意味での活躍ということに
なるのかな。
夏から秋に短期の仕事にまた出ました。
それって、活躍とは言えないですよね、、、。


>> T は「末吉」でした。
>
> 今まで「頑張ればどうにかなる!、道は開ける!」と思っていたのが、
> 「実力」というものを痛感し、いい意味での損得勘定が身についてくるの
> ではないでしょうか。
> 「たくらみ」とは言葉が悪いですが「賢い」と理解したいものです。
> カラスの能力の高さは有名ですから、頑張りに加えて賢さを身に付ける一年に
> なるのではないでしょうか。

そうですね。自分を客観的に見はじめていると思います。「いい意味での損得勘定」
を考えられるようになってきたと思います。いい意味で自分の実力を知った上での
現実的な目標を自分で立てられるようになったのかなと。
高校に入って中学までとは違った痛い思いをしてきた T ですが、「今頑張れたり、
今の目標を決めたりできるのは1,2年の頃の大変な経験があったから」と
心から思えているようです。

そんな賢さまで身につけられたら、ますます親の出番はなくなりますね。
最近の T はやるべきことがひとつ・・勉強だけなので、頭の整理がついているようで、
以前に比べて表情が柔らかくなった気がします。勉強の進み具合とかを家にいる
短い時間の中でよくしゃべってくれます。同級生のお母さんとそんな話をすると
「そんな話もしてくれるの?」と驚かれます。
みなさん子供の気持ちが分からずに苦労しているみたいですよ。
ウチも分かっているわけではないし、分かろうなんて思いませんけど。
私が高校生の頃の親の存在ってすごく薄かったですからね。


> うーにーは、6ヶ月で「股関節が不完全である」と診断され「激しい運動を
> させないように」と言われました。6ヶ月の子犬に激しい運動をさせないように
> と言われたショックは大きなものでした。とにかく「どうすればいいのだろう」
> と悩む毎日でした。
> 悩んだ結果、出てきた答えとして、頭を使うトレーニングとお出掛けだったの
> です。
> それがうーにーも私たちも幸せにしてくれたのです。

そうだったのですか。
弓削さんご夫婦もうーにーちゃんもすごいです。
やっぱり私たちのお手本ですね。
弓削さんに教えていただけなかったら、N と私たちはこんなにいい関係になれな
かったでしょう。

> N ちゃんに負担が少なくなるように考えてあげるべきですが、必ずしも目的は
> 「長生き」であるとは思っていません。負担が少ない、つまり、QOLを考えて
> 欲しいのです。(それを与えるには、多くの勉強と決断が必要になりますが。)
> 長い人生ではなく、素敵な人生を与えてあげて欲しいと願います。

N はそんな人生を送れているのか…。
QOLが高いかどうかは自信ないです。
でも、「N ってみんなに好かれていて、とても幸せな犬だよね」ってその言葉は
よく出ます。でも N が幸せなのか私たちが幸せなのか?どちらかと言うと幸せな
気持ちにさせてもらっているから、多分 N も幸せって感じてくれているだろう、
と言う思い込みなのかもしれません。

今はしつけを頑張りながら暮らしていた頃のように、懸命に N の行動を良い方に
向けようという感じで接してはいません。
「ウンチさえ食べなければ、N は完ぺきだよね」とよく T と話しています。
それは、完璧にしつけが行きとどいていて家族を困らせることを全くしなくて…、
ということではなくて私たちと楽しく暮らす事に関して完ぺきなんです。
「ある程度お利口の振りが出来る N 」が楽しくて我が家の家族らしいのかな、なん
て最近思うようになりました。

N 、「お手」はやるんですけど、私が傍にいると「お手」と言った人に向かってやって
いるんですが、顔は私の方を向いています。「おかあさん、これでいいかな?」とか、
「お兄ちゃんがやれって言ってるからやってやってるよ」「どうしても反射的に
やっちゃうんだよね」って、いつも何かしら私に訴えかけているようです。

ご飯前に待てをさせて私が忘れる事があるんですが、そんな時は気の毒なくらい
辛抱強く待っています。でも、私たちの夕食が終った後、いけないと毎回言われる
のに懲りずにテーブルを舐めに顔を伸ばしてきたり。届くところに食べ物があると
叱られるのを分かって食べようとしたり。

人の手にある食べ物を決して食べたりはしないけど、「なんだか食べないな〜」って
顔でそーっと前脚を人の膝に置いてくる。もらえないと分かると伏せて恨めしそうな
顔で目だけこちらに向けてじーっと見つめる。
リンゴを丸のまま「いいよ」と差し出しても食べないけど、舐める。
リンゴを小さく切って「いいよ」と差し出すと丸のままの時と同じなのに今度は食べる。

そんな N の反応がとても私たちを楽しませてくれます。
私たちはとても自然に、一緒に楽しく生活できる家族になれたのかなと感じています。
掃き出し窓から外に出たい時、前脚でちょっと窓をこんこんと叩く。いつもじゃないけど
誰かが開けてくれる時がある。
T の制服が脱ぎ捨てられているとそこで寝る N 。本当はだめだよと言いたいけど、
面白いから T に反省させるために放っておく。T はそれを見つけると文句を
言いながら N をどかす。
特別なことではないんですけど、N の行動が私たちに絡み合っているように感じます。

弓削さんとうーにーちゃんがいたからこその私たちですね。
うーにーちゃんの役割はこんなところにもあったんですね。
私たちが N を失った時も、うーにーちゃんと弓削さんの存在が私たを支えてくれると
思います。


まだまだ仕事の方は増えてきません。
あれから短期の仕事を2件やりまして、また明日から別の短期の仕事を始めます。
今年は年末年始も仕事になりそうです。T もそうでしょうから丁度いいですかね。
今は、若い人もそうでない人も短期でつなげているというのは少なくないんですね。
外へ出初めて改めて知りました。
私の場合は、受験が終わるまでは T 最優先で動いてあげたいので都合がいいん
ですけど本当は安定した職に就いた方がいい人もいるでしょうに。能力のある人たち
がそんな仕事にしか就けないなんて、本当に大変な世の中になってしまいました。
私ももう50を過ぎてしまいましたし、いざ長期の仕事を見つけようと思ってもなかなか
見つからないのだろうなと心配になります。

リーマンショック後というのもありますが、特に震災後は私たちの価値観をもう一度
見直さなければならなくなったように思えます。
今の若い子たちは、このような厳しい時代にこれからを生きなければならないんですね。


暑い夏の時期よりも、N は今の方が楽そうです。
11月は平年よりも暖かい日が多かったですよね。今日あたりも散歩をしていると
少し汗ばむような気候でした。N はこんなに涼しいのに少し息をハアハアさせて
いました。やはりあまり無理はさせられないみたいです。
散歩が少なく、激しい遊びをしなくなった分少し体つきが緩んでいるようにも感じます。

心臓への負担と体力の維持。どうやってバランスを取っていったらいいのか、悩ま
しいところですが、少しでも健康を長く保てるように気遣ってあげたいと思います。

今年は人間の方も、受験生を抱えていますので風邪やらインフルエンザやらとかなり
の気を使わなければなりません。
無事、春を迎えられますように。

弓削さん、ご家族の方もお体に気をつけて。

本当に遅いお返事になってしまい申し訳ありませんでした。





12.01.28   また一年ですね。    弓削

Kさん、こんにちは。

私も仕事やその他のことを片付けていくのが、更に下手になっています。
「もう少しどうにかならないか」という諦めの悪さを感じることが増えました。


> こちらの見方もあるのかもしれませんが、気を落としたままの弓削さんの
> イメージで見てしまいます。

そうですね。自分でもそんな感じです。
うーにーの存在は、遠くになってきた感じはありますが、
ふとしたことで思い出して、先に進むことを戸惑ってしまうような感じです。


Kさんに限らず、犬との生活について相談を受けるとき、
机上の勉強や他の人との相談が糧となった部分も多々ありますが、
うーにーとの思い出が基になっていることも多々あります。
それは、私の中では具体的なうーにーとの思い出というよりも
「感覚」というものになっています。

とても暖かくキラキラしたもの。
そのような抽象的なものになっています。


メールの間隔が開くと、N ちゃんのことが気になってしまいます。
メールをいただいた11月の時点では、皆さんの協力の下、自力で
日常生活を送っていることを知り、安心しました。

珍しい病気だと思っていたら、周囲に同じ病気をもっている犬、人が
いることって結構あります。
本やネットだけに情報源を求めず、周囲の人に話しをしてみるとことは、
その病気や症状、病院についても認識を大きく変えることもありますので、
可能な限りしてみてください。
また、そのことによって、N ちゃんの身体のことを周囲の人に理解
してもらえることになります。


薬を続けていると、どうしても肝臓の数値が悪くなことがありますね。
随分とKさんも血液の知識がついてきたようですね。
普通の飼い主さんでも(分野に偏りはありますが)深い知識をお持ちの
方も少なくありません。周囲の人に病気のことなどを話してみることは
そのような人と知り合う機会にもなるものです。


心臓用のフードのカロリーについてですが(フードの袋に書いてある
数値を確認することは大事ですが)まず、方針をはっきりさせましょう。
痩せさせたいのなら、与えるフードやおやつの量を減らすべきだし、
血液検査の特定の数値が気になるのであれば、フードやおやつの内容を
見直すべきでしょう。
特に高齢になればなるほど「標準給餌量」はあてになりません。体の
吸収力(?)に偏りが出てくるのだと思います。身体の変化に合わせて、
食事やオヤツを変えていってあげてください。

そのために必要なことは「記録」です。
フード、オヤツ、そしてお散歩、可能ならば、排泄回数なども、記録し
体調の変化も記録しておくと、方針も決め易くなります。


N ちゃんも脂肪腫などが幾つも出来る年頃なんですよね。
ドキドキすることも多いかと思いますが、とにかく出来ること以上は
出来なのですから、「出来る限りのことをしてあげる」に尽きると
思います。
どんな状態になっても、そのことさえ心掛けていれば、迷うことはない
と思います。


そうそう、冒頭にも書きましたが、自分も老化を感じます。
老眼も本格化してきました。するとどうしても、手先が思うように
動きません。
数ヶ月前から歯の治療をしていることも拍車をかけていると思いますが、
肩こりが酷くなり「これが四十肩というものなのか」という刺すような
痛みが日常的にあります。
気持ちの面でも、ポジティブになれないと感じることが多くなりました。
もう少し自分に鞭を打たなければ、と思う今日この頃です。


> T は5月に部活を引退しスクールもやめました。
> 本当は週一回位で続けるつもりだったのですが、スクールが閉校になって
> しまったのです。
> あの地震の翌日からナイター練習をやっていたら、付近の住民から苦情が出た
> らしいです。この大変な時に、夜煌々と明かりをつけてけしからんと。
> それで閉校に追い込まれました。
> その気持ち、分からなくはないんですけど・・・。スクール生は遊びでやって
> いるわけではなく、目標を持ったまじめな子たちが真摯な気持ちで頑張って
> いるのに・・・。

震災の影響は、思わぬところにも及んでいたのですね。
とても複雑な想いです。

> 十数人いたスクール生はあちらこちらのスクールにばらばらになってしまいま
> した。T はまだ、引退を控えていたのであまり影響はなかったのですが、
> 小中学生も高校生も毎日練習をしてこれからという子たちがいましたから、本当
> に大変だったと思います。
> 選抜コースの引退をコーチに告げた時も、温かい言葉をかけていただき、
> T はうれし泣きをしたほどのとても素晴らしいコーチのいるスクールでした。
> これからは週一のレッスンになって関わり方は変わるけれど同じスクールで
> 楽しくできると気持ちの整理もできたところだったのに。

被災した人たちのことを思うと、テニスをすることは贅沢だとは思いますが
目標に向かう気持ちを育むという意味では、とても大切なことのはず。
でも、なかなか理解されないのでしょうね。

> 半年経って、今はスクールリニューアルオープンとかで別のオーナーでまた
> 始まったんですよ。スタッフ、コーチも全く違うメンバーになってました。

とても残念なことですが、今のスクールが、今まであったスクール以上の
ものになってくれることを祈るばかりです。


> 体を動かさないと食欲も落ちるみたいで、食べる量が減って5キロもやせた
> らしいです。T の友達は10キロ以上痩せた子もいるらしいです。

スクール閉校の影響を多くの人に理解して欲しいと願うばかりです。

> 今度のT の目標は大学進学。それも律儀にやってます。不思議な子です。
> もう私が出来る事は環境を整えてあげるくらいしかありません。

本当にいい子に育ったと思っています。(何度も書いていますが)
私もとても嬉しいです。

このメールのやりとりはネットで公開していますが、これを読んで
「子供の情操教育のために犬を飼う」ということを今一度熟慮して
くれる人が、増えてくれればと願うばかりです。


> おみくじのお話。

今年も楽しみにしています!


> 子供は大事。子供は親が思う以上の成長をしているものですね。
> 親の掌には乗りきらなくなっているということを寂しさも感じながら実感できて
> います。それが母としての気づきだとすると、広い意味での活躍ということに
> なるのかな。

メールを読む限り「身近な理解者」になってくれていることは、母としての
活躍だと思います。T くんが頑張れるのは、お母さんの支えがあったから
ではないでしょうか。
そしてそれを無意識に出来るようになっていることを羨ましく感じです。


> そうですね。自分を客観的に見はじめていると思います。「いい意味での損得勘定」
> を考えられるようになってきたと思います。いい意味で自分の実力を知った上での
> 現実的な目標を自分で立てられるようになったのかなと。
> 高校に入って中学までとは違った痛い思いをしてきたT ですが、「今頑張れ
> たり、今の目標を決めたりできるのは1,2年の頃の大変な経験があったから」
> と心から思えているようです。
>
> そんな賢さまで身につけられたら、ますます親の出番はなくなりますね。

出番があるように、人間としてレベルアップが求められているのかも
しれませんね。
大学生になれば、直接的な親の出番は減りますが、大人になりつつある
年頃になったとき、親は「身近でよく知っている大人」となります。
「大人」という言葉に、夢を見ることができるような人間になることが
身近な目標になるかも。

「よくしゃべってくれる」とのことですが、N ちゃんとの生活の中で
コミュニケーションの大切さを実感しているのではないでしょうか。
若い子は「なんで分かってくれないの!」と思うことが多いものですが、
コミュニケーションの大切さ、それがもたらすものの素晴らしさをよく
理解しているのだと思います。


> 弓削さんに教えていただけなかったら、N と私たちはこんなにいい関係になれな
> かったでしょう。

皆さん、いい関係だと思いますが「いい」部分を自分では分からない
だけだと思います。
分かれば、それを伸ばせる、ということが大事なのだと思います。
私は、K家の「いい」部分をお知らせしているだけだと思います。


> N はそんな人生を送れているのか…。
> QOLが高いかどうかは自信ないです。

自信持っていいと思います(笑)

> でも、「N ってみんなに好かれていて、とても幸せな犬だよね」ってその言葉は
> よく出ます。でもN が幸せなのか私たちが幸せなのか?どちらかと言うと幸せな
> 気持ちにさせてもらっているから、多分N も幸せって感じてくれているだろう、
> と言う思い込みなのかもしれません。

「N ってみんなに好かれていて、とても幸せな犬だよね」って言葉が
出るだけで充分だと思います。自信持っていいです。

QOLが高いかどうかは、本人が幸せなのか、そして、幸せを与える
ことが出来る存在になれているか、そういうことだと思います。


> 今はしつけを頑張りながら暮らしていた頃のように、懸命に N の行動を良い方に
> 向けようという感じで接してはいません。

「良い方」というのが、K家にとって、ということでいいと思います。
K家の N ちゃんなのですから。今は、懸命にならないことが「良い」
ことなのではないでしょうか。
「頑張ることが、必ずしも正しいことではない」と言われることがあり
ますが、それに似ていると思います。

「お手」をするときに、Kさんの顔を見るのは、犬の複雑な心理があると
思いますが、根幹にあるものは、やはり「おかあさん、これでいいかな?」
ってことだと思います。
いつまでも、Kさんが「おかあさん」なのです。これは理想的な関係だと
私は考えています。


> ご飯前に待てをさせて私が忘れる事があるんですが、そんな時は気の毒なくらい辛
> 抱強く待っています。でも、私たちの夕食が終った後、いけないと毎回言われるの
> に懲りずにテーブルを舐めに顔を伸ばしてきたり。届くところに食べ物があると叱
> られるのを分かって食べようとしたり。

その雰囲気を楽しんでいるのでしょう。そして、万に一回かもしれませんが
食べることが出来たことがあるのでしょう。
犬は一度も経験していないことに対しては諦めが早いものです。しかし、
一万回に一回でも成功していると、諦めが悪くなることがあります。


> 人の手にある食べ物を決して食べたりはしないけど、「なんだか食べないな〜」って
> 顔でそーっと前脚を人の膝に置いてくる。もらえないと分かると伏せて恨めしそう
> な顔で目だけこちらに向けてじーっと見つめる。

うーにーのことを思い出します。似たようなことをしていました。
じーっと見つめたり。わざと目をそらしたり。

> リンゴを丸のまま「いいよ」と差し出しても食べないけど、舐める。
> リンゴを小さく切って「いいよ」と差し出すと丸のままの時と同じなのに今度は食
> べる。

丸のまま食べるのは大変ですよ、人間でも。
たぶん、苦労した経験があるのだと思います。
舐めるのは「私は食べますよ。食べやすくしてくれたら嬉しいな」という
意味だと思います。


> そんな N の反応がとても私たちを楽しませてくれます。
> 私たちはとても自然に、一緒に楽しく生活できる家族になれたのかなと感じてい
> ます。掃き出し窓から外に出たい時、前脚でちょっと窓をこんこんと叩く。いつも
> じゃないけど誰かが開けてくれる時がある。
> T の制服が脱ぎ捨てられているとそこで寝る N 。本当はだめだよと言いたい
> けど、面白いから T に反省させるために放っておく。T はそれを見つける
> と文句を言いながらN をどかす。
> 特別なことではないんですけど、N の行動が私たちに絡み合っているように感じ
> ます。

N ちゃんは、N ちゃんとして意思表示して、自分の役割があって、
しっかりと K家の一員ですね。
こういうことが、高いQOLというのではないでしょうか。
私が言うところの「しつけ」とは、そのために必要なものだと考えています。


K家の台所事情は相変わらず大変みたいですね。
私も職探しをしていますが、話しを聞けば聞くほど、世の中の厳しさを
感じます。そうですね、私も多くの人が短期の仕事で生活していることを
知って(というか実感して)「世の中、変わったな」と戸惑うばかりです。


> 暑い夏の時期よりも、N は今の方が楽そうです。
> 11月は平年よりも暖かい日が多かったですよね。今日あたりも散歩をしていると
> 少し汗ばむような気候でした。N はこんなに涼しいのに少し息をハアハアさせて
> いました。やはりあまり無理はさせられないみたいです。
> 散歩が少なく、激しい遊びをしなくなった分少し体つきが緩んでいるようにも感じ
> ます。
>
> 心臓への負担と体力の維持。どうやってバランスを取っていったらいいのか、
> 悩ましいところですが、少しでも健康を長く保てるように気遣ってあげたいと思います。

今のような寒い季節に、普通に歩く程度でもハアハアが始まり、いつまでも
それが止まらなくなったら(止まるまでの時間がとてもかかるようになったら)
体力の維持よりも心臓の維持を優先させるときだと思います。

少しずつですが確実に進んでいくことです。理解したつもりでも理解できる
ものではありませんが、一度はその認識をしておいてください。



年末年始ご多忙だったとのこと年賀状にて知りました。
私の方はそれほど忙しくなかったので、年末に書き上げてしまおうと
思ったのですが、今日となってしまいました。

おみくじ「大吉」、良かったですね。
さて、動物おみくじは?、楽しみにしています。


ここのところ、寒さ厳しい日が続いています。
N ちゃんはじめ、皆様くれぐれもご自愛ください。


この世から去ってしまったうーにーと私との関係。「新しい関係」が築けるはずもなく、
と思っていました。
「全ては思い出の中」の存在ですから、「関係」と表現する重さがないと思っていました。・

今、感じていることは、私の中でのうーにーの存在は変わってゆくということです。
変わっていっても、うーにーの存在は消えません。
確かに、軽くなったような、薄れたような感覚はあります。
しかし、その重さも、明確さも在るのです。


震災で多くの命が失われました。
命を保つことが出来た人の中にも、生活を奪われた人達も多くいらっしゃいました。
うーにーを失ったことにより、そのような人達の気持ちが、少しは理解出来たと思います。

2010年10月にうーにーが逝き、2011年3月に震災があり、私にとっては複雑な気持ちです。

とにかく「明日」に向かわねばならない、ということを感じていた頃でもありました。


僧帽弁閉鎖不全症と診断された N ちゃん。K さんは悩みながらも
「でも、また N から何かを学ばせてもらうのでしょうね。」と。

犬との生活から学ぶもの。それが、このような「前向きな姿勢」なのかもしれません。


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