Kさん と Nちゃん  50

・・・・10・・・・20・・・・30・・・・・・・・・・40・・・・・・50・      「しつけ?」へ戻る




■ 時が経つのは早い ■

この連載(?)が始まったとき、T 君は小学校に入ったばかり。
それが中学生。「他人の子供の成長は早い」といいますが、まさにそんな感じです。
冷静に考えると、それだけうーにーも歳をとったし、自分自身も。

N ちゃんもいい子になりましたが、中学生のいるご家庭は何かと大変。
それも楽しんでしまう Kさんには、脱帽です。
その気持ちの余裕の源泉が、N ちゃんであるような気もします。

06.04.10   いい季節になりました〜。        Kさん

今年の冬は寒くて辛かったですよね。
N の散歩とテニスとで鍛えているので、寒さや暑さにはかなり強くなったつもり
だったのですがそれにしても寒い日が多かったです。
今はもう桜も散る4月。
もう少し早めにお返事するつもりだったのですが・・・。
最近老化が進んできたようで、いろいろな事を同時に進めるのが苦手になり、
ひとつの事をやり遂げるのにも時間が余計にかかるようになってしまいました。
いやですね。おばあちゃんみたいな文章ですね。

この春、 T は小学校卒業、中学入学を迎えました。
N を迎えたのが T 小学一年生の夏、あれから5年以上たったのです。
あの頃は、 N と T の関係が不安定になってはいけないととても心配してい
たのに、今では安心して見ていられます。
T は N を可愛がり、 N は「観念!」と言う感じで、されるがまま。朝の日向
ぼっこではとても気持ち良さそうに触られまくってます。
何も心配する事はなくなりました。
・・・あ、でもこの間、遊びが高じて興奮し、T がお尻を噛まれてました。でも、T も
慣れたものでへこんだりしませんよ。

3月・4月は、 T の卒業・入学の準備で大忙しでした。
また、春休み中に家族での3泊4日のグアム行き(私の母も一緒に)を計画し、そ
の準備でもあたふた・・・。海外旅行は大変です、、。
グアム行きでは残念ながら、 N は日本のホテルにお泊り。で、とても寂しい
思いをさせてしまったようです。見てもらうおばあちゃんもいませんしね。
N を預けたホテルでは、連絡帳を付けてくれてその日の様子を2〜3行で記録
してくれます。2日目までは他の犬がたくさん預けられていたようで、 N は落ち
着かなかったそうです。外に出たくて顔を出口の扉にくっつけ、鼻の頭に擦り傷を
作って帰ってきました。相当擦り付けたみたいで、毛が抜けて皮膚に血がにじむ
くらい。例によって声も嗄らしてきました。

N には寂しい思いをさせてしまいましたが、私たちにとっては、特に海外が初め
ての T や母にとっては貴重な体験が出来ました。
N を大切にする事と、 N にガマンしてもらって人間が楽しむこと。・・・このバラ
ンスはとても悩む所です。
今回の場合、 T にとっての将来に生かせる体験である事と、海外未経験の
母への親孝行、勿論私の欲求もありますけど、その辺から N にはガマンしても
らうことになってしまいました。

グアムでは犬は2匹しか見ませんでした。
観光客ばかりの地域であるというのもあるんでしょうけど。1匹はリードをつけて
歩道を歩いているいかにもお散歩中という小型犬。もう1匹は大型スーパーの
駐車場で、ノーリードでうろうろしている中〜大型の犬・・・、飼い主がいるのか
どうかは判断できず。両方バスの中から見ました。
グアムでは犬連れの旅行は不可能と判断。(「私たちには」とつけたほうが正解
かな)それにしても4日もいて2匹は少ないですよねえ。


もう大分前になりますが「クリーン作戦」と言う学校の行事で、地域のごみ拾いに
行ってきました。 N も一緒です。
家からごみを拾いながら小学校に向かって行き、一度学校でごみをまとめ、次に
またごみ拾いをしながら中学まで。
いろいろ落ちていましたよ。タバコの吸殻、雑誌、お菓子や菓子パンの空き袋、
ガム、割れた瀬戸物、かさ、おにぎり、タイヤ・・・。その中でもびっくりしたのはカメ
の甲羅です。ごみとはいえないかもしれませんね。中身は空っぽなんです。
多分食べられちゃったんだろうねなんて話してました。・・・ってだれが食べたんで
しょう?やっぱり犬とかでしょうか。でも、野良犬なんてこの辺で見たことないしなぁ。
他に何か考えられます?
N を連れていた私はとっても微妙な気持ちでした。

犬のウンチも落ちてましたよ。普段だったら困ったなあって思いながらも通り過ぎる
しかないのですが、今回は拾っていきました。でも、他の人達は犬のウンチは拾って
いませんでしたね。やっぱり病気とか怖いし、仕方が無いことですね。
でも、ウンチの落とし主も拾わず、ごみ拾いを目的としている人も拾わず、・・とすると
そのウンチはいつまでもそのままってこと?
自然に帰るのを待つということでしょうかね。

なんでも口に入れそう N なを連れてのごみ拾いは、気を使うかと思いましたが、
そうでもなかったです。 N はもう、私たちに合わせて歩くと言うことをマスターし
つつあるんですね。なんだか分からないけど、ちょこちょこ止まりながら歩くんだ
なあ・・って。そんな様子を見て可愛いワンちゃんねって、またお褒めの言葉をも
らいました、、、。
最後にトン汁が出たのですが、 T が N を見ていてくれて私もご馳走になる
ことが出来ました。 T が N をつれて帰ったのですが、 N は「俺についてく
るのに疲れたのかな、遅れ気味だったよ」だそうです。


2月27日は父の命日でした。今年は25日の土曜日に高崎へお墓参りに。
久しぶりに家族全員でです。
前回家の中に入らせてもらった時は、リードをしっかり握って手も目も放せなかっ
たのですが、今回少し自由にさせてみました。
暫くの間うろうろクンクン、タオルやらぬいぐるみやらおもちゃやら、魅力的なも
のを見つけては悪戯の繰り返しでした。その度に私が取り上げたり、叱ってみたり。
でもそのうち、実家の人たちも N の様子を見てくれるようになり、何が N の悪戯
の対象になるか分かって先回りしてくれたり、片付けたりしてくれて・・・、私もとても
楽になりました。
実家の人たちも時々会うだけですが、「 N ちゃんが来たらこうしなくちゃいけない」と
考えてくれているみたいです。感謝です。

総勢8人と1匹でお墓参り。賑やかでしたよ。
いいもんですよね。本当は父も生きていて皆が揃うのが一番なんですけど。

その後「群馬の森」(前も書きましたよね、自然いっぱいの大きな公園です)へお散歩
に行き、遊んでから帰りました。
こちら八王子に比べてその公園は犬が少ないように感じました。 
毎回入り口のところで犬連れに関する注意をされます。入ってはいけないところとか、
リードの事、ウンチは持ち替ええるようにする事と。
管理者も気を使っているようです。


> 差し歯になっても、今まで通りで良かったですね。

ナンですけど、今度は反対側の歯が欠けてしまいました。
骨を噛ませていたらなにやら変な様子。前足でカリカリと何かにちょっかいを出して
いるナと思ってみてみると歯だったんです。
歯が折れるまで噛み続ける N って・・・・・。
また、病院で治療をしてもらいました。また数万円。「この子は硬いものを与えると
また欠くかもしれないよ」と先生に言われて帰ってきました。
最近はガムの変わりにキャベツの芯を与えてます。何かの本にキャベツの芯は
歯磨きになると載っていたんです。

ところでこの歯の治療でいつもの先生と違う獣医さんに処置してもらったのですが、
私とその先生は相性が会わないみたいです。
N の歯の治療の事で説明を受けるとき、どうも理解出来なかったので細かく聞い
てみたんです。すると「あなた N ちゃんの飼い主さんだよね」って念を押されて、
何で分からないのという感じで・・・。少し不愉快な印象を受けました。
T も一緒に聞いていたのですが、「あの先生なんだかおかしい、感じ悪かった」
との感想。後に知り合いから聞いた話、その先生だけあまり評判良くないみたいで
す。
それまでの先生は良い印象だったので安心していたのですが、他の先生に処置し
てもらう事もあると言う事を今になって気が付き戸惑っています。


> もちろんはじめの内は、犬も(人間の子供が親の気持ちを理解出来ないように)
> 「なんでアレコレ訳の分からない指示を出すの?」と問いかけてきます。
> 解り易いのは、人間の子供の反抗期です。

子育てとの共通点ですね。本当に似ていると思います。

> 折角の犬からの問いかけですから、上手に体験し、そこから犬の気持ち、
> 考え方をどんどん理解していって欲しいのですが、多くの人は「これは問題行動」
> といいます。

そう言ってしまうのが一番手っ取り早い解決になるんですよね。
だから仕方が無い・・と、そして諦めてしまって「この犬はバカだから」とか・・・。
そんな場面に会う度にもう少し飼い主さんが犬について知ろうとして欲しいなと
思います。
私には「このワンちゃんも教えればできると思いますよ」まで言うのが精一杯。

> 人間の反抗期も問題行動といえばそうかもしれませんが、成長過程として
> 当たり前のことでもあります。
>
> T 君ももう少ししたら、そういう時期が来るのですね。

確かに。当たり前のことと思えてデンと構えられれば良いんですけどね。
人間の場合もう少し複雑なんでしょうね。

T のここ数ヶ月、卒業に向けて将来の夢などを考えさせられたり、発表させら
れたりする機会が多い時期でした。
T の夢は「テニスの選手」だそうです。
スクールなどでは中学生に混じって試合をしてもかなり勝つ方なんです。そんな
現実が自分に自信をつけているのでしょう。
ちょっとあおりすぎちゃったかなとも思うんですけど、今の段階で大きな目標を
持つのはとてもいいことだと思います。
中学も、小学校で一緒だった友達があまり行かない学校なのですが、テニス部
があるほうの中学を選びました。弱いチームだそうですけど。
余談です。


> 「子供がねだって犬を飼う」>「子供は飽きる」>「親が厭々世話をする」
> >「犬はどの人間の家族とも気持ちよく付き合えない」>「子供は犬を
> 厄介者にする(だけど時々いじくりまわす)」
>
> これが大体のパターンです。犬を飼うことが情操教育にいいとはいえません。
> K 家の場合は、とても珍しい成功例です。
> K 家のような家族が増えることを心から願っています。

涙が出るほど嬉しいです。
本当はどうなんだろうとも思いますが、 N がもうかけがえのない家族の一員に
なったことは間違いありません。
また、家族の皆が「 N がいるから体験できた大切なもの」を持っていることも確
かです。でも、それはとても複雑で簡単には言い表せません。
単純に楽しかった事や嬉しかった事もありますが、うまく行かなかったからこそ
それが宝物になっている・・・そんな物もあるんです。そして未だ未解決の問題も
考え方によっては宝物になるのではないかと・・・。


> 冬はとりあえず暖房の前に陣取ったりします。で、少しするとハーハー
> いって何処かへ行ってしまう。なんでそんなことをするのだろうと思います
> が、それが犬というものらしいです。

午前中の日向ぼっこをする N と全く同じで笑っちゃいます。
面白いですよね。

> 年寄りになったうーにーは、寒い日は辛そうにしています。9歳くらいまでは
> 寒い日は元気になったものなのですが、どうも関節が痛むようです。それが
> どこなのかも特定できず、冬はハラハラしてしまいます。

心配ですね。胸が痛みます。
ホームページ、少し読ませてもらいましたが、そんなにうーにーちゃんが悪い
とは・・・。うーにーちゃんのお世話などでもお忙しいのでしょうね。
もしかしたら、今の元気な「 N 」の様子を知って返事を書くことは弓削さんに
とって辛い事なのでは。


> > そうそう、 N と私2人での散歩中 T の友達に会った時、 N に向か
> > って「よう、KT( T の呼び名)」と挨拶してきてお友達がいまし
> > た。笑っちゃいますね。
>
> T 君がどれだけ N ちゃんと一緒の時間を過ごしているか、よく分かり
> ます。そのような子供を私は知りません。これは凄いことだと思います。
> きっと立派な大人になることでしょう。楽しみです。

「そのような子を私は知りません」>>弓削さんがイメージしている事と私たち
の現実がわずかでも一致していれば・・・私たちにとって最高の幸せです。
T と N が一緒の所を見ているかは???です。私が学校安全
ボランティアの腕章をして学校の回りを散歩しているので、小学校では N を
知っている子や先生が多少いるんです。だからかも。
T のとのお散歩は週に4〜5回ペース。 T に言わせると「散歩は
べつに大変じゃないよ」>> T はいいやつです。

> T 君ももう「子供」という感じではなくなってきていると思います。
> N ちゃんもそろそろオバサンの時期ですね。

まだ子供に見られることありますよ。でも、かなり落ち着いてきて(母に言わせ
ると「全然落ち着いてなんかいないじゃない」)大人しいわね、と言われる事も
増えました。
T は卒業式の日、担任の先生に「日に日におじさんぽくなって来るよね」
と言われました。親から見ても「そのとおり!」

我が子と我が犬、両方とも私の生きがいであり楽しみであり、心配の種であり。
そんな1人と1匹が私の傍にいるのはとても幸せな事。

毎回、もっと伝えたい事があると思いながら全て書ききれないメールのお返事
です。
お返事遅れてしまってすみませんでした。
うーにーちゃんが春の香りや、風や、暖かい陽の光、弓削さんや周りの人たち
の優しいぬくもりによって、たくさんの幸せを感じることができますように。



06.10.25  いつもながら、ご無沙汰しています      弓削

K さん、こんばんは。もう夏も終わり秋になってしまい、冬もそこまで
来ているという季節になってしました。春にいただいたメールのご返事が、
こんな季節になってしまって恐縮です。

うーにーは、夏の間のほとんどの時間をエアコンの効いた部屋で過ごし
ました。秋になり、動き始めたときに老いを感じます。明らかに後ろ脚が
弱っています。また一年が経ってしまったんだなぁ、と実感します。


> 最近老化が進んできたようで、いろいろな事を同時に進めるのが苦手になり、
> ひとつの事をやり遂げるのにも時間が余計にかかるようになってしまいました。
> いやですね。おばあちゃんみたいな文章ですね。

そんなこと言わないで欲しいです。何故なら、それは、正に私のことだから
です。まだ四十台前半ですが、困ったものです。

犬は、とにかく目の前のことですね。「やろう!」という気持ちがしっかり
している時は「大丈夫」と思えます。それがないときは、ほとんどの場合
体調が悪い時です。
私は、体調の悪い犬?(笑)


> この春、 T は小学校卒業、中学入学を迎えました。
> N を迎えたのが T 小学一年生の夏、あれから5年以上たったのです。
(中略)
> ・・・あ、でもこの間、遊びが高じて興奮し、T がお尻を噛まれてました。で
> でも、T も慣れたものでへこんだりしませんよ。

5年って短いようで長いですよね。特にお子さんの5年は、本人にとっても
両親にとっても密な5年だったと思います。
そこに N ちゃんがいて、さらに密な時間だったと思います。

5年あれば、犬がどんな生き物かを理解するのに充分な時間だったと思います。
お尻を噛まれたくらいで驚かないようになってくれるものです。
「噛まれた」というのは、ちょっと大袈裟なのではないでしょうか。「歯が
当たった」が適切なのでは?。「噛まれた」という言葉は慎重に使った方が
無難です。


> 3月・4月は、 T の卒業・入学の準備で大忙しでした。
> また、春休み中に家族での3泊4日のグアム行き(私の母も一緒に)を計画し、そ
> の準備でもあたふた・・・。海外旅行は大変です、、。
(中略)
> グアム行きでは残念ながら、 N は日本のホテルにお泊り。で、とても寂しい
> 思いをさせてしまったようです。見てもらうおばあちゃんもいませんしね。

グアム旅行は、 T 君、お母様、そしてご主人、 K さんにいい思い出になった
ようで何よりです。 N ちゃんにはホテル住まい(?)をさせてしまったことに
なりますが、人間あっての犬ですから、これくらいのことは仕方ないと私は考えて
います。
N ちゃんも預けられた時は寂しかったと思いますが、きっと理解してくれるはず
です。


> N を預けたホテルでは、連絡帳を付けてくれてその日の様子を2〜3行で記録
> してくれます。2日目までは他の犬がたくさん預けられていたようで、 N は落ち
> 着かなかったそうです。外に出たくて顔を出口の扉にくっつけ、鼻の頭に擦り傷を
> 作って帰ってきました。相当擦り付けたみたいで、毛が抜けて皮膚に血がにじむ
> くらい。例によって声も嗄らしてきました。

(後略)

ふと、こんなことを考えました。
犬を預かるペットホテルも、いつも人の近くに居るとそうでない犬は別に扱って
くれるといいな、と。
人と犬の付き合い方(暮らし方)は色々ですから、それに対してきめ細かく
対応してくれると嬉しいと思いました。


> グアムでは犬は2匹しか見ませんでした。
> 観光客ばかりの地域であるというのもあるんでしょうけど。1匹はリードをつけて
> 歩道を歩いているいかにもお散歩中という小型犬。もう1匹は大型スーパーの
> 駐車場で、ノーリードでうろうろしている中〜大型の犬・・・、飼い主がいるのか
> どうかは判断できず。両方バスの中から見ました。
> グアムでは犬連れの旅行は不可能と判断。(「私たちには」とつけたほうが正解
> かな)それにしても4日もいて2匹は少ないですよねえ。

もしかしたら狂犬病など病気を持っている犬が多く、観光客が行く所では
犬の管理が厳しいのかも、となどと考えてしまいました。
日本に居ると、犬に噛まれても病気の心配をしませんが、南の国では注意しな
ければならない国がまだまだあるようです。


> もう大分前になりますが「クリーン作戦」と言う学校の行事で、地域のごみ拾いに
> 行ってきました。 N も一緒です。
(中略)
> ガム、割れた瀬戸物、かさ、おにぎり、タイヤ・・・。その中でもびっくりした
> のはカメの甲羅です。ごみとはいえないかもしれませんね。中身は空っぽなんです。
> 多分食べられちゃったんだろうねなんて話してました。・・・ってだれが食べた
> んでしょう?やっぱり犬とかでしょうか。でも、野良犬なんてこの辺で見たことない
> しなぁ。
> 他に何か考えられます?
> N を連れていた私はとっても微妙な気持ちでした。

ゴミ拾いは、子供の教育にとてもいいと思っています。
私は若い頃にアルバイトでゴミ拾いをしたことがあります。さらにビル掃除の
アルバイトでは汚れきったトイレの掃除も・・・・(あれはもう思い出したく
ありません)。

その時思ったことは「公共の場所を汚すことは、恥ずかしいことなんだ」と。
道でゴミを捨てれば、そのままそこを行き過ぎます。公共のトイレは自分が
使い終われば、次使うのはいつか分かりません。そのような場所に対する意識を
ついつい軽んじてしまう自分が恥ずかしくなりました。

また「汚いものに触れたくない」という気持ちと「しなければいけないこと」の
葛藤を乗り越えることで、するべきことはする!、という信念のようなものが
芽生えると思います。

亀が誰に食べられてしまったかですが、我が家の近くで同じようなことがあったら
犯人は、たぶんカラスです。肉食で、ある程度の量を食べる動物は他にはほとんど
いません。以前、中型の猛禽類がハトと思われる鳥を食べていましたが、カラスに
囲まれて横取りされていました。


> 犬のウンチも落ちてましたよ。普段だったら困ったなあって思いながらも通り過
(中略)
> そのウンチはいつまでもそのままってこと?
> 自然に帰るのを待つということでしょうかね。

自然に帰りそうなくらいなら、それでいいと思います。
近所の緑道は、週に一回くらい掃除をするのですが、その直前には凄いことに
なってしまう場所があります。少し広くなっている場所で、たぶんノーリード
集会をやっている所だと思うのですが、その周囲に無数のウンチが落ちている
ことがしばしば。
週に一回の掃除しなかったらどうなるのか、考えただけでもぞっとします。


> なんでも口に入れそう N なを連れてのごみ拾いは、気を使うかと思いましたが、
> そうでもなかったです。 N はもう、私たちに合わせて歩くと言うことをマス
(中略)
> ことが出来ました。 T が N をつれて帰ったのですが、 N は「俺についてく
> るのに疲れたのかな、遅れ気味だったよ」だそうです。

人と暮らす犬にとって、このようなことが大事なんだと常々思います。
一緒に行動できる犬、それが人間社会の中で幸せになる権利を有する犬だと
考えます。

そして

> 2月27日は父の命日でした。今年は25日の土曜日に高崎へお墓参りに。
(中略)
> 実家の人たちも時々会うだけですが、「 N ちゃんが来たらこうしなくちゃいけ
> ない」と考えてくれているみたいです。感謝です。

犬と暮らしていない人にも、このようことを理解してもらうことは、
広い意味での「犬と暮らし易い世の中」への力になると考えています。


> その後「群馬の森」(前も書きましたよね、自然いっぱいの大きな公園です)へ
(中略)
> リードの事、ウンチは持ち替ええるようにする事と。
> 管理者も気を使っているようです。

冷静に考えると、色々な立場の人が気を遣ってくれているんですよね。
そういうことを理解した上で、犬と共に行動したいものです。

もうちょっと先のことになると思いますが、自然いっぱいの大きな公園で
犬と一緒にノビノビ遊ぶことが、よく見る風景である社会になって欲しいと
思います。
それには、呼びが利く、犬や人間との対応が問題なく出来る、など
現在、軽んじられていることをしっかり出来るようにならないとなり
ませんが、でも、きっとそのような世の中が来ると、信じています。


> ナンですけど、今度は反対側の歯が欠けてしまいました。
(後略)

何度か書いていますが、犬にとって口は(人間においての)手でもあります。
(人間もやりますが)犬は口を使っての暇つぶしを(人間より)多くやる
傾向があります。
既に覚えたことですから、移行をすることは簡単ではありませんが、他の
(歯を使わない)暇つぶし的な遊びを覚えてくれるといいですね。
歳をとってくると、そういうこと(暇つぶし)をしなくなってくるので、
積極的に探さなくても、キャベツでいいかも。でも、あげ過ぎも気になります。

今は、どうしていますか?


> ところでこの歯の治療でいつもの先生と違う獣医さんに処置してもらったのです
> が、私とその先生は相性が会わないみたいです。
(後略)

そういうこと、ありますね。
他の飼い主さんの付き添いで病院に行ったことが何度かあります。専門医を
紹介し、一緒に行くわけですが、その時にそのようなことを感じます。

獣医さん側に話を聞くと「説明を聞かない(理解しようとしない)飼い主さんが
いる。治療方法を最終的に判断するのは飼い主さんですから、充分に理解の上
判断していただきたいのですが、「なんでもいいから治して」という感じの人が
いる。」というような内容のことを何人かから聞きました。
そういうことが重なると「こっちで判断するのが、飼い主のため」と思うように
なってしますようです。病院によっては、そのような飼い主さんが集まり、
そのような病院になっていくようです。
その先生は、そのような病院勤務の経験があるのではないでしょうか。

獣医先生も色々、飼い主も色々、ということですね。
「いつもの先生にお願いします」とお願いできるといいですね。
我が家は(他の先生が信頼出来ないわけではないのですが)「話が早い」です
から、そうしてもらっています。


> そう言ってしまうのが一番手っ取り早い解決になるんですよね。
> だから仕方が無い・・と、そして諦めてしまって「この犬はバカだから」とか・・・。
> そんな場面に会う度にもう少し飼い主さんが犬について知ろうとして欲しいなと
> 思います。
> 私には「このワンちゃんも教えればできると思いますよ」まで言うのが精一杯。

そうですね。犬のこと話始めたら、一晩かかっても終わりません。
「あなたは気が付いていないと思いますが、犬は一生懸命あなたのことを
分かろうとしているんです。それと同じくらい、犬のことを知ろうとして
あげてもいいのではないでしょうか。」という内容を理解してもらうには
たぶん、そのお宅に行って、2〜3日一緒に生活し、犬の行動を説明して
あげれば「あぁ、そういうことなんだ」と感じてもらえると思うのですが
実際、そんなことは出来ません。

なかなか難しいものです。


> T のここ数ヶ月、卒業に向けて将来の夢などを考えさせられたり、発表させら
> れたりする機会が多い時期でした。
> T の夢は「テニスの選手」だそうです。
(後略)

中学校もテニス部がある学校を選ぶとは羨ましいです。
私は子供の頃「何かをやりたい!」と言っても、親は何かと理由をつけて、
やらせてもらえませんでした。それが常だったためか、今でも「何かを
始めてもどうせ上手くいかない。」と反射的に考えてしまうことがあります。

夢に向かって頑張ることは、それだけで意味のあることだと思います。
出来る限りのサポートをしてあげて欲しいと思います。


> 本当はどうなんだろうとも思いますが、N がもうかけがえのない家族の一員に
> なったことは間違いありません。
> また、家族の皆が「 N がいるから体験できた大切なもの」を持っていることも確
> かです。でも、それはとても複雑で簡単には言い表せません。
> 単純に楽しかった事や嬉しかった事もありますが、うまく行かなかったからこそ
> それが宝物になっている・・・そんな物もあるんです。そして未だ未解決の問題も
> 考え方によっては宝物になるのではないかと・・・。

犬が他のペットと違うのは、こういうことだと思います。まだまだ日本では
他のペットと同じに考えている人が多いのが残念です。長年、人間と共に
暮らし、特別な存在になった動物です。その素晴らしさを実感する人が
一人でも増えたら、と思っています。


> > そうそう、 N と私2人での散歩中 T の友達に会った時、 N に向か
> > って「よう、KT( T の呼び名)」と挨拶してきてお友達がいまし
> > た。笑っちゃいますね。
(中略)
> T と N が一緒の所を見ているかは???です。私が学校安全ボ
> ランティアの腕章をして学校の回りを散歩しているので、小学校では N を
> 知っている子や先生が多少いるんです。だからかも。

一緒にいるところをほとんど見られず、 N ちゃんのことを T 君の愛称で
呼ぶということは、 T 君が友達に N ちゃんのことを頻繁に話ししている
からだと思います。
多くの子供は、犬の世話をしなくなり、友達に犬の話をしなくなるようです。
「犬は家族」という言葉が軽々しく感じる現在、胸を張ってそう言える
N ちゃんのような犬が増えて欲しいものです。


> まだ子供に見られることありますよ。でも、かなり落ち着いてきて(母に言わせ
> ると「全然落ち着いてなんかいないじゃない」)大人しいわね、と言われる事も
> 増えました。
> T は卒業式の日、担任の先生に「日に日におじさんぽくなって来るよね」
> と言われました。親から見ても「そのとおり!」

あらら・・・、大人というより「おじさん」ですか。これからガールフレンド
を作るような年頃なのに「おじさん」は可哀想。
でもそれは、N ちゃんとの生活で、責任感とか父性のようなものをしっかり
身に付いたからかもしれませんね。 T 君のこれからが楽しみです。


> 我が子と我が犬、両方とも私の生きがいであり楽しみであり、心配の種であり。
> そんな1人と1匹が私の傍にいるのはとても幸せな事。

幸せって、そういうことなのかもしれません。
最近、どこかの政治家がマザーテレサさんの言葉をよく使っていますが、
「愛するの反対は、無視すること」、この言葉をよく耳にします。
無視がどれだけ悪いことかは置いておいて、どんな感情であっても、それを
向ける価値のある存在が身近に多く居る(愛する人が身近にいる)人は、
幸せなんだと思います。

T 君も多感な年頃になり、N ちゃんもおばさんに、そして老犬へと向かい
ます。楽しむこと、心配することが変わっても、その心のエネルギーを
今まで通り、注いであげて欲しいと思います。(あ、ご主人を忘れては
いけませんね。)

いつまでも、素敵な家族であり続けて欲しいと願っています。


最後になりましたが「KさんとNちゃん」の仮ページを作ってみましたので
確認、お願いします。
http://www.inutalk.info/tame/dt/kn47.htm
http://www.inutalk.info/tame/dt/kn48.htm
http://www.inutalk.info/tame/dt/kn49.htm

では、よいお年を(まだ早いですね・失礼)


4月にいただいたメールの返事を10月に出す ・・・・
でも、疎遠に感じたことはありません。
ほとんどメールだけのお付き合い、しかも半年も間が空いても
K家のこと、Nちゃんのこと、身近に感じます。

仔犬の頃から、困ったこと、嬉しいことを知らせてくれて、一緒になって
考えてきたからだと思います。
そして今、特別困ったことも無ければ、ビックリするほど嬉しいことも
無くなりつつある年頃になってきました。

そんな年頃になって、「犬も家族」という言葉を実感するのではないでしょうか。
K家にとって、そこに居て当然の存在になったということだと思います。
邪魔にならず、世話を面倒などと感じず、どこか支えてもらっているような存在。

そんな存在の犬が、そんな家族が、少しでも増えることを願っています。


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