Kさん と Nちゃん  46

・・・・10・・・・20・・・・30・・・・・・・・・40・・・・・46・      「しつけ?」へ戻る




■ 考える飼い主 ■

犬の問題行動は、飼い主がちょっと考えて対処してあげるだけで(根本的に
なおらなくても)その行動をさせないようにすることが出来ます。
T 君はもうそれを実践できるようになっています。

それを駆け引きという人もいるでしょう。その言葉の意味も含めて、私は
コミュニケーションと呼びます。
駆け引きは考えなければなりません。「いつもこうだから、こうすればこうなる
だろう」と、「いつも」を知り、こちらからのアプローチに対して、どうするかを
覚えておく必要があります。そしてそれを材料に考える。それが駆け引きであり、
コミュニケーションだと思いませんか?

「駆け引きがコミュニケーション?」と思われるかもしれません。私は、犬との
駆け引きこそコミュニケーションと考えます。

続きはページの最後で。

04.10.21  しおらしいエリザベス        Kさん

涼しくなりましたね。でも台風でしたね。
今年は夏の長い猛暑といい、台風の上陸する回数といい、異常ですよね。
毎年異常気象だと騒いでいる気がしますが、今年は特に感じます。

8月22日に北海道の主人の父親がなくなり、とても忙しい思いをしました。
10月9日には四十九日の法要、その度に行き帰りに丸1日かけ、間の2日か
3日で法要を済ませるといった強行スケジュールです。
四十九日の法要の1週間前には義母が胆道結石で入院してしまい、法事も義
母不在の中でやらなければならず、本当にてんてこ舞いでした。
お葬式の後は、義母一人になってしまって心細いだろうと、主人は10日位北海
道に残っていましたので、その間は私と T の母子家庭状態。
N もホテルに預けていたし、家族はバラバラ。
今回の法要でも母が退院するまでと、主人は北海道に残っていて、昨日あの
台風の中帰ってきました。
やっといつもの家族に戻りました。


8月の初旬には、主人のお友達家族と旅行に行ったのですが、N は連れて
行けなかったので、私の母にわざわざ群馬から出てきてもらって、N の面倒
を見てもらいました。
午前中に私達が出かけて、午後に母が到着しその日から1泊2日を N と母で
過ごすという感じでした。母が到着すると N は大歓迎で興奮気味、大丈夫か
なと思ったそうですが、暫くしてサークルから出すと部屋をうろうろして、いつも
の N だったそうです。

ご飯をあげた後、N に食器を片付けさせるのをやってみたかったらしく、「私
でも、ちゃんと持ってきたわよ」と嬉しそうな母でした。
私達が帰ってきてからの N の様子を見ると、「やっぱり家族といる時の方が
楽しそうな顔してるね」と母。おもちゃで遊んだりもしてくれたそうですが、乗りは
いまいちだったそうです。お年寄りなので N が加減してくれたと思いたい・・・。
私達とはなれていたけどホテルに預けた時とは違って、ストレスはほとんど無
かったでしょう。

今回の北海道の法事でも N を頼もうと思っていたのですが、母が丁度前々から
計画していた旅行と重なってしまったため、止むを得ずホテルにお願いしました。
母は8月の N との1日で、「家を空けるときの N の世話は私にお任せ!」と自信を
つけたようで、とても残念がってました。
そして N を本当に気の毒がっていました。ありがたいことです。


今 N はエリザベスなんです。
一昨日から N がしきりに足を舐めているなと思って、今朝足を見てみたら
肉球が赤く炎症を起こしていました。
どうもお散歩の時にでも傷がついて、舐め続けて腫れてしまったようです。
抗生物質と消炎剤の注射を打ってもらい飲み薬を頂き、・・・ということで今、
エリザベスカラーをつけているのです。
あちこちにぶつかりながらも(ちょっと気の毒)、大人しく付けてくれています。
いい子。

トイレをするときにもエリザベスカラーをガチンゴチンぶつけるのでサークル
をはずしてトイレトレーだけにしてしまいました。ハウスも小さすぎてぶつかっ
ていたので、小犬の頃に使っていたケージを出してきてハウスにしました。
このまま、サークルをなくしてしまおうかとも考えています。
このカラーをつけていると、階段も登れない、狭い所に入れない、ボール遊びを
してもボールを見失う、私の後を付いてきてもいつものように軽やかに歩けな
い、ハウスに入るのも一苦労・・・で、N がしおらしく見えてきます。


> うーにーは、22日が誕生日です。

おしい!、蟹座ですね。私はふたご座です。

> 確かにこれ以上、歳をとらないで欲しいという気持ちはありますが、
> 核家族になった現代、後から産まれ、先に逝ってしまうという存在
> (しかも、それは確実に家族であるという存在)、は、人生の体験と
> して文字通り「在り難い」経験だと思います。

本当に。ありがたいですよね。
T がまだ満足に相手も出来ない頃に来て、今遊び相手になったり
癒してくれたりして、そのうち T がこの家を出て行く事になっても寂しいと
文句も言わずに送り出し・・・。何れは私達より先にこの世を去るんですよね。

> 可愛がったから先に逝かれるのは辛いかもしれませんが、可愛がり切れば
> 悲しくても、そこに悔いはなく、自分自身の人生として、誇れるものが
> 残ると思います。

確かに。沢山のことを学ばせてもらえますし。

> 確かに「すぐに」という気持ちにはなれないと思いますが、犬に与え、犬
> から与えられることを知っている人は「二度と飼わない」とは、ならない
> のでは、と、私も思います。(自分は経験していないので、本当のところは
> 分かりませんが、。)

私も未経験でそんなこと語れないとは思いますが・・・同感です。

> T 君と N ちゃん、二人の散歩もほとんど問題なく、出来ているようですね。
> もう二人だけのお散歩は、当たり前のことのようになったでしょうか。

週に2、3回習慣になりました。
今年の夏休みは、夕方のお散歩を T に行ってもらう事が多かったので
私は楽できました。

> それであっても、報告(というか、どんなことがあったか)を受けて欲しいと
> 思います。N ちゃんのいい点、悪い点、二人きりの散歩のメリット、デメリット、
> また、説明が苦手な T 君のためにも、学校で何があったか、お散歩で何が
> あったかを話してもらう時間を設けることは、プラスになると思います。
> 人間同士のコミュニケーションである「話す」ということを、意識していいもの
> にしようとすることが身についてくると、犬とのコミュニケーションにも、自分
> のいい点、悪い点が見えてくるものですが。

そうですね。あそこの道ではいい子で歩いてくれたよとか、今日は沢山走った
とか。時々、学校の日記(毎日宿題やるのです)にも書いているようです。
リードをしっかり持ってちゃんとやってくれています。他の犬とのすれ違いの時
は、状況によって待たせたりもしているようです。
他の犬と遊べない事を私が残念だというと、「家族でうまく遊べればいいじゃな
い」と諭されました。T の方がよっぽど解ってます。


> 犬がいるのと同じぐらい健康でいられますよ。
> ・・・・・
> 同じ時に同じことを始めたら、子供には敵わないだろうなと思います。
> そこを無理してやることで、健康でいられるし、若さを保つことが出来る
> のだと思います。
> 今の K 家は、私から見て、羨ましい家庭です。

若さを保つのは大変です。鏡を見るたびに、それは不可能な事だとしみじみ
と思います。でも、無理の無い健康な体でいられるのは幸せですよね。
T や N と真剣に向き合うことが出来るのも、やはりある程度の余裕が
あるから。私達は恵まれているんだと思います。経済的な理由とか、他の家
庭的な理由とかでどうしても時間が取れない人もいますからね。
あれもこれもと欲張らない方が幸せなんでしょう。
でも、どうしても「もっとー!」になりますけど。


> 》今まで大丈夫か心配で出来なくていたのですが、夜 N と T と私3人で一緒に寝
> 》てみました。
> ・・・・・
> ・・・・・
> しつけ、コミュニケーション、それらがあるから、このような状況になり、
> その状況でも幸せに感じることが出来る余裕のようなものがあるのだと思い
> ます。

そう言ってもらえたこと、うれしいです。
N と寝るのはとても幸せ。T は自分の方で寝て欲しいと思っているみた
いで N が落ち着くまで寝る場所をとても気にかけています。T にも母性
本能が芽生えたかもしれません。話しかけ方とか、N を見る目が母のよう。

> それがいいと思います。当分、週に一回。その内、週にもう一日くらい
> 増やしてもいいです。
> 要は、クレートで寝ることを嫌いにならない、拒否することにならない、
> 人間がそれをさせたくなくならない、ようにすることです。

毎日でもと思いますけど、そうなると N も私たちも、今感じられる幸せ感が麻
痺してしまうかも。
1週間くらい前に一緒に寝た次の日、左肩が凄い肩こりになってしまい、丸一日
とても辛い思いをしてしまいました。いつもと何も変わらなかったのですが、N
が原因ではなく、私が何かしちゃったんでしょうね。
でも、次の日は N と肩こりが結びついてしまっていやな思いをしました。

> 5歳過ぎたくらいで、充分に落ち着き、聞分けがよくなり、人間もある程度
> クールに接することができるようになったら、毎日一緒に寝てもいいと思い
> ます。それでも、時々クレートで寝ることをさせてくださいね。
> 人間が、それを「可哀想」と思わないようにすることが大事です。

十分理解しているつもりです。


最近、T の小さい時からのお友達が柴犬を飼い始めました。
私としてはなるべく力になってあげたいと言う気持ちがあるんですけど、いきなり
私が思っていることを全て伝えようとしても数パーセントも伝わりません。
とっても歯痒い思いをしています。
でも、飼い始めて数週間経ってきて犬のことが少しでもわかってくると、話を聞く
構えはずいぶん変わってきますよね。

柴犬(日本犬)ということで、買い求めた犬舎の指導がとても古い考えのようです。
家に連れてきて1週間は遊ばないとか、おやつは一切やらないとか、2回目の
ワクチンを打ったらすぐに外で飼い始めていいとか・・・。それに、躾け方が「悪い
事をしたら鼻っ面を思いっきりひっぱたいてください」といわれたとか。
その度にそのお家の方の抵抗のないように、私の思っていることを伝えている
のですが、N の飼い方とは正反対の方法に、私もどこから説明をしたらいい
のか戸惑ってしまいます。

でも、そこのお家なりにいろいろな人からの意見を聞いていて、今は4年前の私
のように試行錯誤の最中のようです。
外飼いのつもりだったのが今では室内で飼うかもと言ってますし、世話の仕方
などもいろいろ調べているようです。今、4ヶ月くらいだと思いますが、ワクチン
は3回目を受けてからお散歩に出すと言ってました。
「鼻っ面を・・」は、していないと思います。それよりまだおっかなびっくりの様で
すから。
小学5年生の女の子が一生懸命お世話をしているそうで、勝手な事をするお
父さんが怒られたり、思うようにいかなくて泣いてしまったり・・・。でも、一緒に
住んでいるおばあちゃんのお話では、初めて一生懸命になれるものに出会えて
最近その子の表情がとても良くなったとのこと。

私と N がお散歩の時にそのお母さんに会うと、「今まで N の顔をじっくり見
たことが無かったみたい。自分でも犬を飼い始めると他の犬を見る目も変わっ
てくるわね」とのこと。N の顔が T に似ているとも言われました。
私はそこのお家のワンちゃんは、お世話をしている女の子に似ているなと思っ
てました。

そこのお家の女の子は N を飼い始めてから T の足が速くなったと思って
いるんです。お散歩に出れるようになれば私も早く走れるようになるかもと。
確かに高学年に上がるにつれて体力はついてきました。
そうそう、先日森林パトロール隊で高尾山山頂までのタイムトライアルをして、T は
堂々5年生で1番になり、賞品をゲットしてきました。パチパチ。
N の散歩もあるし、テニスもその勝因ですね。・・・自慢話を失礼。


> うーにーは編みぐるみを作ってもらいました。インターネット上のお店
> なのですが、現在オーダーストップになっていました。
> うーにーの場合、小さなクッションなら簡単に出来そうです(ホント)。

N の短い毛でも出来るのかしら。

ホームページの分は今回もOKです。
誤飲してしまった頃のですね。今でもウンチはティッシュの上からつぶして
みていますが、出ては来ていないよです。でも、見落としもあるかも。
あの当時ほどは厳重には見なくなりました。
どうなっちゃったんでしょう。
うーにーちゃんは「4歳くらいで異物を嗜好する行動がなくなった」とのこと
ですが、N も最近は食べ物は別ですが、あまり変なものは食べなくなっ
てきたように思います。

台風行っちゃいましたね。今年は本当に自然が怖い。
今回は川の水かさが気になりました。

エリザベスが邪魔で階段を上がれず、主人に抱っこされて私がいる2階まで
やってきました。
2階の和室でコタツに入ってこのメールを打っていたんです。
もうコタツの季節ですよ。N は猫のように私の膝で寝始めました。
うーにーちゃんにとっては良い季節になってきますね。
お加減はどうですか?

04.12.11  RE:しおらしいエリザベス      弓削

K さん、ご無沙汰しております。

今年は台風による被害が各地で出ているようですが、そちらは大丈夫
でしょうか。小さいながら近くに川が流れていますが、大丈夫だった
でしょうか。
最近の異常気象は気になりますが、犬連れで旅行となると車が必要で、
自然の美しい景色を見ながらも、後ろめたさのようなものがあったりします。

先日、新潟で大地震がありましたが、あの次の日に震源地の小千谷に行く
予定でした。一緒に行く人間の都合で日曜日発の一泊旅行の予定でしたが、
もしそれがなければ、土曜日の夜、あの地震に遭っていたことになります。
「生きていてよかった」という感じです。


義母様の入院、義父様のご不幸、法要、その間に T 君の新学期、などなど
多忙の日々だったことと思います。K 家の皆様は、体調を崩したりは
しませんでしたでしょうか。
N ちゃんは、ホテルに預けて帰って来た時も体調の変化など、なかった
でしょうか。

お母様とのお留守番時の N ちゃんの態度からも、犬が何を求めているかが
解ると思います。食べ物など一時的なものではなく、自分の意思をよく理解
してくれることだということが解ると思います。
犬の意思を理解するのは、やはり日常的に暮らすのが一番で「こういう時は
こう考えている」とか説明を受けても、違う人間の目には、犬の動きが同じに
見えるはずもなく、うまく意思を理解することは、まず出来ません。また、
犬もそのことを知っているように感じます。

その分を考えれば、食後に食器を持ってきたりと、お母様と上手くやっていた
N ちゃんは、とてもよく出来た子だと思います。
私が考えるしつけの基準の一つに「飼い主にもしものことがあった時、入院の
時などに、ストレスなく家族以外の人間と過ごせるか」ということがあります。
その意味で、よく出来た子だと思っています。
(ペット・ホテルは、他の犬が居たり、ちょっと特殊な環境なので、私は基準
にはしません。)


N ちゃんもエリザベスカラーですか。うーにーは、今年の一月からです。
獣医さんも「手が尽きた」と頭を抱えています。今は、ステロイドで痒みを
とめるという(ある意味)最後の手段で落ち着かせています。(その前は、
痒みで夜も眠れていなかったようです。)
ステロイドは使っていますが、一度でも掻いてしまうと大変なことになるので
未だにエリザベス・カラーのうーにーです。

N ちゃんは、もう治ったでしょうか。うーにーのように長引かないことを
祈っています。

サークルを無くしてしまうのもいいと思います。それで問題があれば、また
元に戻せばいいだけですから。
ボール遊びやお散歩の時は(外しても舐めないでしょうから)外してもいい
のではないでしょうか。


人間の家庭に、後からやってきて(私たちと比べて)すごい速さで一生を
駆け抜けてしまう彼らから見た人間とは、どんなものなのだろうか、ふと
考えることがあります。
深く愛された犬ほど自分が犬であることを悔やむのではないか、次にこの
世に生を受ける時は人間になりたいと願うのではないか、と思うことが
時々あります。
もしかしたら、自分もそんな犬だったのかも知れません。


T 君と N ちゃん、二人の散歩も習慣になったとのこと、嬉しく思います。
また、N ちゃんとの生活を通して「説明」が自然に出来るようになり、
自分の意見も上手に相手に伝えることができようになったことも、とても
嬉しく思います。
「子供の情操教育のため」と犬を迎える親御さんがいるようですが、私の
知る限り、プラスの影響とマイナスを影響を考えた場合、本当に子供にとって
いいのだろうかと思うことが多い中、N ちゃんの存在は「確かにプラスに
なっている」というとてもいい例だと思います。N ちゃんのような子が
(いえ、N ちゃんを育てた K 家のような家族が)もっともっと増えて
くれれば、と常に願っています。


》若さを保つのは大変です。鏡を見るたびに、それは不可能な事だとしみじみ
》と思います。でも、無理の無い健康な体でいられるのは幸せですよね。
》T や N と真剣に向き合うことが出来るのも、やはりある程度の余裕が
》あるから。私達は恵まれているんだと思います。経済的な理由とか、他の家
》庭的な理由とかでどうしても時間が取れない人もいますからね。
》あれもこれもと欲張らない方が幸せなんでしょう。
》でも、どうしても「もっとー!」になりますけど。

犬との生活の勉強をしていると「何故犬は人と共に生活することを選ぶのか」
という疑問に対してある程度の答えを見出さなければなりません。
私なりの答えは(難しく言えば「脳内物質がどうで・・・」ということになる
のですが、平たく言うと)「幅広い好奇心を持っているから」だと思います。
しかし残念ことに、この好奇心は、年齢と共に衰えていきます。
私はこれが「老化」そのものだと考えています。(<難しくいうと、これも
脳内物質がどうで、という説明になってしまうのですが、。)

「もっとー!」と思う心、それを得ようと頑張る気持ちと行動、それがある
限り(見た目は仕方ないですけど・・)「若さ」は保てていると考えています。

K さんの、その意味での若さは、私からみても羨ましいほどです。


N ちゃんと一緒に寝る日は、週に二回になったでしょうか。
ご理解していただけているようですが、回数が多いか少ないかではなく、
「今日はいいよ」「今日はダメ」ということが犬に伝えられるかが大事だと
いうことです。

》毎日でもと思いますけど、そうなると N も私たちも、今感じられる幸せ感が麻
》痺してしまうかも。

麻痺して、それが当たり前になれば、N ちゃんは「一緒に寝てもらえない=
意地悪されている」と思うようになってしまいます。普通の生活を送っている
時はいいですが、どこかに預けた時など今まで以上にストレスになるとことも
考えられるわけです。
そこまで考えてあげて欲しいと思います。


》最近、T の小さい時からのお友達が柴犬を飼い始めました。
》私としてはなるべく力になってあげたいと言う気持ちがあるんですけど、いきな
》り私が思っていることを全て伝えようとしても数パーセントも伝わりません。
》とっても歯痒い思いをしています。

とても難しい問題ですね。
先ず先に、頭に入れておいて欲しいことがあります。ビーグルという犬種と
柴犬という犬種は、とても違うということです。そのご家族は、その犬種を
選んだ理由があるはずです。そこに(「正しい・正しくない」とか「好ましい・
好ましくない」ということを抜きにして、とにかく)「この犬とこのような
暮らしをしたい」「こう付き合いたい」という考えがあると思います。
犬のことを教えてあげるには、まずそれを充分に把握する必要があります。
こちらから1つのことを伝える前に5〜10くらいのことを聞くつもりで
お話ししてみてください。ご本人たちにしてみれば「犬と付き合いは、この
ような形式が当たり前で、説明する必要もない。」という部分があるはずです。
それを聞き出すことは苦労しますが、そこに行き違いがあると、話しがこじれて
しまうこともあります。

》でも、飼い始めて数週間経ってきて犬のことが少しでもわかってくると、話を聞
》く構えはずいぶん変わってきますよね。

聞いてくれるようになったということは、K さんのお話しが的を得ている
ということなのでしょう。今まで以上に、ご家族の考えを理解し、助言して
あげてくだされば、と思います。


》柴犬(日本犬)ということで、買い求めた犬舎の指導がとても古い考えのようで
》す。
》家に連れてきて1週間は遊ばないとか、おやつは一切やらないとか、2回目のワ
》クチンを打ったらすぐに外で飼い始めていいとか・・・。それに、躾け方が「悪い
》事をしたら鼻っ面を思いっきりひっぱたいてください」といわれたとか。
》その度にそのお家の方の抵抗のないように、私の思っていることを伝えている
》のですが、N の飼い方とは正反対の方法に、私もどこから説明をしたらいい
》のか戸惑ってしまいます。

ここを読んで、久しぶりに「K さんと N ちゃん」の冒頭を読みま返しました。
K さんもペットショップで何も言われなければ、たぶん、N ちゃんは全く別の
人格を持つ犬になったと思います。だからといって、その時の K 家の皆さんは、
たぶん何も疑問を持たないことと思います。

犬との生活が向上してゆく人には、不思議なくらいの偶然、出会いがあります。
それは宗教などでよく言われる「願いは通じる」ということなのかも知れません。
そのご家族の「願い」が何であるかを充分に理解することを、忘れないでください。

また、その犬舎の指導に付いても、私はそれなりに間違っていないと思います。
「家に連れてきて1週間遊ばない」というのは、遊びすぎで犬を死なせてしまう
ケースがあるからだ、とよく言われます。「遊ばないで、と指導しても少しは
遊ぶだろう」ということのようです。
2回目のワクチンで「外で飼い始める」のであって「他の犬と遊ばせる」の
でなければ、致命的なリスクはとても少ないと思います。
「鼻っ面を思いっきりひっぱたいて」というにも、きちんとできれば充分に
コミュニケーションとして成り立ち、後々便利になります。しかし、その
やり方を実地で指導していただかなければ、仔犬にそれをやるのは、力加減が
難しいし、乳歯で噛まれれば痛いし、簡単に出来るようになることではない
と思います。

この犬舎の指導は、一般の人には(実際にやってみると)少し理解し難く、
難しい方法ですが、充分な経験を積んだ人が行えば、とても理にかなった
方法だと思います。


》でも、そこのお家なりにいろいろな人からの意見を聞いていて、今は4年前の私
》のように試行錯誤の最中のようです。
》外飼いのつもりだったのが今では室内で飼うかもと言ってますし、世話の仕方
》などもいろいろ調べているようです。今、4ヶ月くらいだと思いますが、ワクチン
》は3回目を受けてからお散歩に出すと言ってました。
》「鼻っ面を・・」は、していないと思います。それよりまだおっかなびっくりの様で
》すから。

ということは、犬舎からの指導が受けられなくなるということになり、その
意味では残念だと思いますが、先にも書いたように、初心者には理解さえ
難しいと思います。
ご家族は(4年前の K 家のように)大変だと思いますが、それは後々、大きな
ものを得ることになるでしょう。

》小学5年生の女の子が一生懸命お世話をしているそうで、勝手な事をするお
》父さんが怒られたり、思うようにいかなくて泣いてしまったり・・・。でも、一緒に
》住んでいるおばあちゃんのお話では、初めて一生懸命になれるものに出会えて
》最近その子の表情がとても良くなったとのこと。

とてもいいことですね。犬とのルールは明確に決めて実行しなければなりません。
それには、それらを決める実質的な飼い主を一人に決め、他の家族は(もちろん
話し合いを持つ必要がありますが)、決められたルールを守ってもらわなければ
なりません。
その意味で、とてもいいスタートを切ったと言えるでしょう。

》私と N がお散歩の時にそのお母さんに会うと、「今まで N の顔をじっくり見
》たことが無かったみたい。自分でも犬を飼い始めると他の犬を見る目も変わっ
》てくるわね」とのこと。N の顔が T に似ているとも言われました。
》私はそこのお家のワンちゃんは、お世話をしている女の子に似ているなと思っ
》てました。

犬に限らず、何かと向かい合うことになれば、その顔が見えてくるものです。
そしてその能力(?)は、人と向き合うときにも、何らかのプラスをもたらして
くれるものだと、私は信じています。

その女の子が、犬が、どのように成長してゆくか楽しみですね。


T 君が脚が速くなったとのことですが、5年生で一番というのは驚きです。
申し訳ないですが、運動神経に関しては、ちょっと鈍いくらいの印象があり
ました。T 君の成長も楽しみです。


ホームページの確認、ありがとうございます。最近は「犬とゆく」に時間を
取られて「人のため、犬のため」が更新できないのが残念です。

今もウンチ・チェックしているのですね。もういいのではないでしょうか。
ホテルに預けている時に出たかもしれないし、見ていないときに、新たに
変なものを食べているかもしれないし(<これは困りますね。でも最近は、
変なものを食べなくなったということですから、それほど気にしなくても
いいのではないでしょうか)。
そのようなことに関わらず、毎日体調を気をつけてあげれば、それでいいと
思います。


N ちゃんは、そろそろエリザベス・カラーは取れたでしょうか。
うーにーは、まだまだ取れそうにありません。やはり「トシ」ということ
なのかもしれません。白内障も明らかに進んでいます。受け入れなければ
ならないことですが、なかなか辛いことです。


最後になりましたが、HPの仮ページを3ページ作ったので、確認
お願いします。
http://www.inutalk.info/tame/dt/prv/kn41.htm
http://www.inutalk.info/tame/dt/prv/kn42.htm
http://www.inutalk.info/tame/dt/prv/kn43.htm

一番最後におみくじの話しがありますが、当っていたでしょうか。


こちらは、まだまだ寒さが厳しいというほどではありませんが、そちらは
如何でしょうか。風邪などひかぬようお互い気をつけましょう。

05.01.17   今年は「カメ」       Kさん

新しい年が始まりました。
2004年は主人の父が亡くなるという不幸はあり、それはとても悲しい事でしたが
義父と残された義母のために皆が力をあわせたこと、親戚の方々や近所の
方々の大切さ、ありがたさを改めて知ることが出来たのはとてもよい経験でした。
また私個人的には悪い年ではなかったように思います。
特別よいこと、ラッキーな事があったわけでもなく、大きな事をやり遂げたという
ものもないのですが、家族皆が目の前にある事を丁寧にやれた年だったように
思います。

社会的に見れば明るい年とはいえませんでしたよね。台風の上陸も多く、新潟の
震災などは本当に心が痛みました。弓削さんの予定が変わらなければ、とても大変
な思い(どころかどうなっていたのか・・・)をしたのですね。
危険を避けるべくシックスセンスというか、そういうものが弓削さんの周りのどこかで
働いてくれたのでしょうね。
私も実家が群馬なのですぐに連絡を取ろうとしましたが、やはり回線が混んでいた
のか暫く繋がらずとても心配しました。やっと繋がり皆が人事のように話しているのを
聞きほっとしました。


> お母様とのお留守番時の N ちゃんの態度からも、犬が何を求めているかが
> 解ると思います。食べ物など一時的なものではなく、自分の意思をよく理解
> してくれることだということが解ると思います。

本当、そうですよね。
きっと N は、私達がいなくて寂しいと感じる前に私達が帰って来れたんじゃないかと
思います。「おばあちゃんしかいないけど、お母さん達はどこかに言ったのかなあ」
なんて考えている間に。

年初め5日から9日まで、T と主人は北海道へ。その間、私と実母で1泊旅行に行き
N だけその間ホテルに預けました。
帰ってくると、やはり声をからしていて帰ってきた日は良く寝ていました。
そんな N を見ると、N だけ放って置いた自分を責める私がいます。
旅行の後もこちらにいた母は、ちょっと歩き回るとすぐにハウスに入って寝てしまう
N を見て「ずいぶん疲れたみたいだねぇ」と自分の必要性を再確認したようです。
今回、母は N のツボをマスターして帰りました。ゴロリと横になっているときに足の
付け根とお腹の部分をマッサージすると N は足をグーっと伸ばし、されるがままで恍
惚の表情になります。そんな N をかなり面白がっていました。

T も北海道から帰ってくると、その日にもう「 N と寝る!」
久しぶりに会えた N をとても可愛がっていました。
やはり家族が皆そろった方が落ち着きますね。

T の散歩は週に5日に増えました。
テニスのない日は、毎日夕方に連れて行ってくれます。
初めの頃より距離もだいぶ増えて、なかなか帰ってこないので私が心配するほど。
体力作りにもなるので走ってきなさいと言っていますが、どのくらい走っているかは
??です。テニススクールで足が遅いと言われたようで、もしかしたらこれからもっと
走るようになるかも。


エリザベスカラーは結局つけたりはずしたりしながら1ヶ月半くらいつけていました。
治りましたねと言われ、病院に行くのを止めたのですが、肉球が柔らかくなってい
るのを考えず連れ歩いてしまって、また小さい傷をつくってしまいだらだらと長引
かせてしまいました。
散歩を加減するのって難しいですね。

うーにーちゃんは長引いているようで心配ですね。
夜も眠れないなんてとても辛いことでしょう、・・飼い主さんも。少しでも早く良くなる
事を祈っています。


サークルは無くして正解でした。
特にこれが良くなったというのはありませんが、都合が悪い事もありません。
「ハウス」と言わなくても入りたいときに入っています。散歩から帰って玄関で足
を拭くと、ダッシュでハウスへ入ります。なんかもらえると思っているようです。
昼間は日向を見つけてゴロリ。あまりに暖かすぎてハアハア言いながら時々
日陰へ移動、日が差さない時はヒーターの前。そこに T が寝転んでいる
時は T の足の上に座るんです。良くそんな不安定な所にと思うのですが・・。


> N ちゃんと一緒に寝る日は、週に二回になったでしょうか。
> ご理解していただけているようですが、回数が多いか少ないかではなく、
> 「今日はいいよ」「今日はダメ」ということが犬に伝えられるかが大事だと
> いうことです。

今のところ休みの前日だけで集に一回ですが、冬休みや祝前日も一緒に寝る
ことがあります。
以前は布団の上でしかも私達の足元が N の寝る位置でしたが、T が布団の
中に入れて抱き寄せていると、そこでも寝るようになりました。
でも、暫くすると顔を布団の中に入れ、お尻を私達の方へ向けてしまいます。
また暫くするともっと中へ入ってしまって私達の足の方へ移動、そして朝起き
る頃には布団の上の足元に丸くなっているのです。
初めの「3人で川の字」は、N が私達へサービスしてくれているのでしょうかね。

> 麻痺して、それが当たり前になれば、N ちゃんは「一緒に寝てもらえない=
> 意地悪されている」と思うようになってしまいます。普通の生活を送っている
> 時はいいですが、どこかに預けた時など今まで以上にストレスになるとことも
> 考えられるわけです。
> そこまで考えてあげて欲しいと思います。

わかりました。

> とても難しい問題ですね。
> 先ず先に、頭に入れておいて欲しいことがあります。ビーグルという犬種と
> 柴犬という犬種は、とても違うということです。そのご家族は、その犬種を
> ・・・
> それを聞き出すことは苦労しますが、そこに行き違いがあると、話しがこじれて
> しまうこともあります。

ビーグルと柴犬がとても違うというのは、多少なりともわかっているつもりです。
私がしてきたことを、いきなり伝えても多分「???」だろうという事も分かって
いるつもりです。
飼い主さんからお話を聞くたびに、柴君に会うたびに N とはこんなにも違うのか
と驚かされます。

> 犬との生活が向上してゆく人には、不思議なくらいの偶然、出会いがあります。
> それは宗教などでよく言われる「願いは通じる」ということなのかも知れません。
> そのご家族の「願い」が何であるかを充分に理解することを、忘れないでください。

柴君は家族にとても愛されているのは伝わってきます。
今年のお正月、もう柴君を連れて一泊旅行へ行ったそうです。「すっかり犬に家族
全員でハマっています。楽しい!」とメールが来ました。
なんか、私の出番はないかななんて思っちゃうくらいです。

> また、その犬舎の指導に付いても、私はそれなりに間違っていないと思います。
> ・・・
> この犬舎の指導は、一般の人には(実際にやってみると)少し理解し難く、
> 難しい方法ですが、充分な経験を積んだ人が行えば、とても理にかなった
> 方法だと思います。

そうなんですか。
そのやり方を全く否定しなくて良かったと思います。
その犬舎や獣医さんはこちらの方ではまあ有名というか、知られているところで
あまり悪い噂は聞いていなかったので、まだまだ未熟な私が否定するのは安易
過ぎると思っていました。
でも、とは言っても新しい飼い主が犬との関係を作るうえで、あまりにも冷たい
やり方という印象をうけました。

> T 君が脚が速くなったとのことですが、5年生で一番というのは驚きです。
> 申し訳ないですが、運動神経に関しては、ちょっと鈍いくらいの印象があり
> ました。T 君の成長も楽しみです。

えーとそれは間違えです。私、なんて書きましたっけ。
森林パトロール隊ですね。それは登山です。かけっこではないんですよね。
あー、それでも1番ですね。
短距離は弓削さんの思っている通りあまり早くないです。でも体力、スタミナは
かなりあると思います。

HPは今回もOKです。
ノーリード集会が始まった頃ですね。
実は、その集会で飼い主さんを他の人と間違えて追いかけたラブラドールが、土
手を越えて車道へでてしまい、事故でなくなったとの事。
よく会う柴犬の飼い主さんが教えてくれました。
でもいまだにその集会は続いています。その柴犬の飼い主さんも行っているよう
です。「 N ちゃんはいつもロングリードをつけているものね」と言いますが、ノーリ
ードを辞めるつもりはないみたいです。
良くない事と分かっていても、やめない。なぜそう言えるのかとても不思議です。


> 一番最後におみくじの話しがありますが、当っていたでしょうか。

えーっと、私の「パンダ」はあまり良くわからないです。
躾教室も行かなくなったし、なにかしなくちゃという気持ちがなくなって、N に対
して押し付ける気持ちは減りました。今年はそれが一番大きいと思います。
スリッパを取られて一目散に逃げる N を、「しょうがないなぁ」と思うだけで、今
ではむしろ面白がっています。 N を飼い始めた頃の私なら「なんとしてもこの
いたずらをやめさせなきゃ」と思っていたでしょう。でもその後ちゃんと返しに
来てくれますし、「ワーイ、取っちゃったもんね」と N が言っているようで、おふ
ざけでしかないと思えるようになってきたんです。
N に甘くなってきたかなぁ。

T の「カエル」は弓削さんの解説がバッチリ当たっていましたヨ。
毎年成長するのは当たり前のことなんですけどね。
何でもかんでも私が確認しないと何をやらかすか判らなくて、いつも冷や冷やし
てたんですけど、「あれ、ちゃんとやってるじゃない」と言う場面が増えて、最近では
私はもう手も声も出さなくてもしっかりやれるようになったようです。
自分の得意、不得意を意識し、それぞれに目標を持つようになりました。
何かをやるかやらないかの選択を迫られると、「やる」方を選ぶようになり、小さな
積極性が出てきました。
もうすぐ6年生ですからね。遅いくらいなんでしょうけど、今年の T はぐっと成長し
ました。N との散歩もしっかりやってくれますしね。

今年は喪中なのでお正月ははずしてお参りに行きました。
残念な事に、今年からその神社には犬が入れなくなってしまいました。
何かあったのでしょうね。
そういえば近くのホームセンターも、最近犬は入れなくなったそうです。とても残念
です。
初めは、我が家の恒例なので N も連れて皆で行ったのですが、一緒に入れない
のがわかり私と主人で交代で N を外で待たせてのお参りでした。
T が「13歳参り」と言うのにあたる年なので、ご祈祷もしてもらいたかったので
また日を改めて行きました。

おみくじはというと、私の今年の動物は「カメ」で中吉、けんたろうは「くじら」で小吉

さて、弓削さんはこれをどう占いますか?

年末からとても寒い日が続いていますね。
お天気も例年より晴れる日が少ないように思います。
今日は恋しいお日様が出てきてくれたので、いつもより早めにお散歩に出ました。
散歩から帰るとおしっこをして日向にゴロリ。そんなにさっさと寝なくてもと思うんで
すけど・・・・。
最近洗濯物を干すのに付き合ってくれなくなりました。寒いみたいですぐに1階へ降
りて日のあたる場所に行ってぬくぬくしちゃってます。ズルイぞ、N !


05.03.17  ご返事、遅くなりました        弓削

のんびりご返事を書いていたら、もう春めいてきましたね。T 君も
もうすぐ春休みだと思いますが、春休みも大忙しなのでしょうか。
まだまだ風邪やインフルエンザの人、そして花粉症の人が、私の周囲に
多いですが、K 家の皆様は、如何お過ごしでしょうか。

昨年は色々なことがあり「実り」とは違う意味で、いい経験が出来た年の
ようですね。何でも経験だと思います。多くの経験をした人は、多くのきめ
細かい感情を持ち、多くの人の気持ちが分かるものです。(人の気持ちが
分かり過ぎてしまって、自分のことが疎かになってしまうのも、よくない
ことですが、。)

ここのところ、地震、津波などの天災、理解不能な殺傷事件など、恐ろしい
ニュースが飛び交い不安を感じますが、世の中がどうであろうと、しっかりと
生きてゆきたいもです。


》きっと N は、私達がいなくて寂しいと感じる前に私達が帰って来れたん
》じゃないかと思います。「おばあちゃんしかいないけど、お母さん達は
》どこかに言ったのかなあ」なんて考えている間に。
(後略)

確かに、N ちゃんにとって不安や寂しい気持ちはあったと思います。
それも経験です。そういうことはどんどん慣らせておきましょう。そうで
ないと、老犬になった時、我儘犬や分離不安になったりします。これも人間と
同じです。


》今回、母は N のツボをマスターして帰りました。ゴロリと横になって
》いるときに足の付け根とお腹の部分をマッサージすると N は足をグーっと
》伸ばし、されるがままで恍惚の表情になります。そんな N をかなり面白
》がっていました。

犬にもツボはあるし、掻くと喜ぶところ、嫌がるところ、その他色々あります。
もちろん犬によってそれは違います。そして季節、年齢によっても変わります。
飼い主は、犬の体をよく触るに越したことはありません。歳をとれば腫瘍も
多くなります。

先日お会いした飼い主さんは「早く気が付いたけど、メラノーマだった。
取ったけどとても不安。」とおっしゃっていました。取る前の写真を見せて
いただきましたが、とても小さなものでした。でも、放っておいたらほぼ
間違いなく命を落とすし、大手術を(しかも複数回することが多い)しな
ければならないものです。

人間同様、犬も医学の発達で長生きになりました。その結果、死因になる
病気も同じようになってきました。口のきけない犬、その口になって
あげられるのは、飼い主さんだけです。日々、気をつけてあげましょう。


》T の散歩は週に5日に増えました。
》テニスのない日は、毎日夕方に連れて行ってくれます。
》初めの頃より距離もだいぶ増えて、なかなか帰ってこないので私が心配するほど。
》体力作りにもなるので走ってきなさいと言っていますが、どのくらい走っているかは
》??です。テニススクールで足が遅いと言われたようで、もしかしたらこれからもっと
》走るようになるかも。

5日とは凄いですね。そんなに真面目に散歩に連れて行くお子さんは、とても
珍しいです。家の中でもきちんと相手してあげているようだし、N ちゃんも
T 君のことを慕っているみたいだし、とてもいい関係だと思います。
多くのご家族にとってお手本になることと思います。


》エリザベスカラーは結局つけたりはずしたりしながら1ヶ月半くらいつけていました。
》治りましたねと言われ、病院に行くのを止めたのですが、肉球が柔らかくなってい
》るのを考えず連れ歩いてしまって、また小さい傷をつくってしまいだらだらと長引
》かせてしまいました。
》散歩を加減するのって難しいですね。

理由はよく分かりませんが、そのような場合も、アスファルトの道よりも
土手などを歩かせた方がいいような気がします。(私の経験や人からの話し
からですが、医学的根拠は思い付きません。)
関節にも脳にもその方がいいと言われていますので、また、人間も同様です
から T 君のためにも、そうした方がいいと思います。


》うーにーちゃんは長引いているようで心配ですね。
》夜も眠れないなんてとても辛いことでしょう、・・飼い主さんも。少しでも
》早く良くなる事を祈っています。

お陰さまで、うーにーの症状にあう塗り薬(?)に出会えました。薬と
いってもお医者さんからもらうものではなく、一般で売っているものです。
一年間、獣医さんもどうしようもなかったものが効いたのですから、私も
ビックリです。今は毛が生えつつある段階です。


》サークルは無くして正解でした。
》特にこれが良くなったというのはありませんが、都合が悪い事もありません。

無意味に感じる環境の変化は、とても重要です。犬の脳への刺激は大きいです。
どうしても毎日似たようなスケジュールになると、犬も退屈し、脳が老化して
しまいます。人間は言葉により、環境を想像し、脳の中で刺激を作ることが
出来ますが、犬は(人間に比べれば)ほとんどそれが出来ません。
とにかく、実際の刺激が必要です。ですから、このようなことはどんどんやって
ください。

》「ハウス」と言わなくても入りたいときに入っています。散歩から帰って玄関で足
》を拭くと、ダッシュでハウスへ入ります。なんかもらえると思っているようです。

犬はやはり「パブロフの犬」ですね。これを常に覚えておくことは、N
ちゃんのいい部分を伸ばす事も出来るし、よくない部分を育てないことも
出来ます。これは常に意識して接してあげてください。(こんなことは、もう
聞き飽きたでしょうか・笑)

》昼間は日向を見つけてゴロリ。あまりに暖かすぎてハアハア言いながら時々
》日陰へ移動、日が差さない時はヒーターの前。そこに T が寝転んでいる
》時は T の足の上に座るんです。良くそんな不安定な所にと思うのですが・・。

T 君の足の上に座るというのは、どういう意味だと思いますか?
N ちゃんが本当のことをしゃべってくれる訳ではないので、私の想像でしか
ありませんが、それは(ストレートな言い方をすれば)「 N ちゃんの意地悪」、
もう少しおしとやか言えば「どいてくれればいいな」という意思表示。
何故おしとやかになるかといえば、T 君がどいてどこか行ってしまわれる
のはイヤなんです。近くに居て欲しいのです。その微妙な意思表示がこのような
行動になるのです。
このような微妙な意思表示を一つ一つ理解してあげて、それなりに対応して
あげることを積み重ねることにより、より、犬との生活がプラスになり、広がり
深まってゆくものです。


》今のところ休みの前日だけで集に一回ですが、冬休みや祝前日も一緒に寝る
》ことがあります。

そういえば、うーにーもそうだったな〜、と思い出したりしました。

》以前は布団の上でしかも私達の足元が N の寝る位置でしたが、T が布団の
》中に入れて抱き寄せていると、そこでも寝るようになりました。

寒さに強いとはいえないビーグルですから、問題ないと思いますが、犬には、
毛皮という優秀な温度調節機能着きの服を着ています。その機能を使うことを
忘れさせないように、してあげてください。
いつか老犬になれば、それが出来なくなり、イヤでも一緒に寝なければなら
なくなりますので、焦らず付き合ってあげてください。

》でも、暫くすると顔を布団の中に入れ、お尻を私達の方へ向けてしまいます。
》また暫くするともっと中へ入ってしまって私達の足の方へ移動、そして朝起き
》る頃には布団の上の足元に丸くなっているのです。

人間に、というか、一緒にいる仲間にお尻を向けるのは、犬として普通の
行動です。その理由は幾つか説明している人がいますが、それはそれとして
とにかく犬はそうするものです。しないのは、人間に強く依存している、
またはその逆であったりします。
最終的に布団の上で寝ているということは、やはり、そこが一番(体にとって)
寝やすい場所なんだと思います。人間のように寝るのは、N ちゃんの心が
「( T 君が喜ぶから、そうして欲しいと言っているから)そうしなくちゃ」
と感じているからだと思います。つまり、

》初めの「3人で川の字」は、N が私達へサービスしてくれているのでしょうかね。

そういうことなんだと思います。
犬は、そこまで考えられる動物なんです。でも「犬だからそこまで考えられ
ないだろう」と接していれば(飼い主は戸惑いますから)「これをすると
一緒に暮らしている人が、困るみたいだからやめよう」となり、そのような
行動をしなくなり、人間が困る行動をより多く行うようになります。
何故なら、このような飼い主さんの多くのは(本当の意味で)犬を叱ること
ことが出来ません。叱っているつもりが、犬は遊んでくれている程度にしか
感じません。「(人間が)本当に困る行動をすれば、遊んでくれる」という
思考から、問題行動を積み重ねていくことになります。

他の飼い主さんの話しは別にして、K さんは、もうこれくらいのことは
「もしかして」と感じることが出来るようになったことをとても嬉しく
思います。そして、それをどんどん広めていって欲しいと思います。


》ビーグルと柴犬がとても違うというのは、多少なりともわかっているつもりです。
》私がしてきたことを、いきなり伝えても多分「???」だろうという事も分かって
》いるつもりです。
》飼い主さんからお話を聞くたびに、柴君に会うたびに N とはこんなにも違うのか
》と驚かされます。

そうですね「わかっている「つもり」」という自覚はとても大事です。
柴君との違いを知ることで、K 家にプラスになることがあると思います。
つまり、ビーグルの、N ちゃんの、良いところ、悪いところも見えてくる
と思います。

犬のために、と考えると、自分のためになったりします。他の家の犬のために、
と考えると、自分の家の犬のためになったりします。

こちらが「教えてあげよう」という気持ちよりも「情報交換しようね。こちらも
色々教えてね」という姿勢で付き合ってあげるのが、お互いのためになると
私は考えています。(しかし「こうだ!」と言い切る人の話しを優先的に聞きた
だる人は多いですね。犬の話しを、言い切ることは、まず出来ないことに気が
付いて欲しいです。)


》柴君は家族にとても愛されているのは伝わってきます。
》今年のお正月、もう柴君を連れて一泊旅行へ行ったそうです。「すっかり犬に家族
》全員でハマっています。楽しい!」とメールが来ました。
》なんか、私の出番はないか N んて思っちゃうくらいです。

一緒に旅行に行くことは楽しいです。それは、訓練競技会もフリスビーも同じ
です。でも、一番楽しくするべきなのは「日常」ではないでしょうか。

カリスマ主婦とかいう人がいるようですが、カリスマ飼い主というものがいる
のなら、日常を楽しく過ごすことをよく知っている飼い主のことだと思います。

そういう家族になってから(犬が、家族と共に行動することを喜びとしている
ことを、犬の顔を見ているだけで感じれるようになってから)、旅行に行き、
それを目にした人から「犬の居る生活って楽しそう」と多くの人に思って
欲しいと願っています。


》そのやり方を全く否定しなくて良かったと思います。
》その犬舎や獣医さんはこちらの方ではまあ有名というか、知られているところで
》あまり悪い噂は聞いていなかったので、まだまだ未熟な私が否定するのは安易
》過ぎると思っていました。
》でも、とは言っても新しい飼い主が犬との関係を作るうえで、あまりにも冷たい
》やり方という印象をうけました。

ちょっと違う話に感じてしまうと思いますが、こんなことを覚えて置いてく
ださい。(話しを極端にしているので、よい例ではありませんが、いいたい
ことは理解していただけると思います。)

K さんが、多くの犬と接してきて、犬を見ても改めて触りたい・可愛がり
たいとも思わないくらいになったとします。犬は、そういう人には、犬は警戒心も
抱かなければ、積極的に可愛がられようともしません。(試そうとする犬はいます
けどね。)
初めて行った家に初めて会った犬が居るとします。そのような人には、犬は
静かに近づくことがよくあります。近付いて来た時、理由もなく、犬をいきなり
殴ったとします。(怪我をするようなことにならない限り、犬がキャインと
いう程度であっても、その犬が心身健康であれば)以後、犬はその人を避ける
ようなことはしません。

犬は学習しますが、理解しようとする動物でもあります、その人から恨み、
憎しみの感情を感じない限り、そのような行動についても「なんか私、悪い
ことした?」と聞いてきます。
この聞き方が人間からすれば、暴力的に見えて「仕返し」「反撃」と感じる
人がいるようですが、顔や体の表情からそうではないことは解ります。

ここで言いたいことは、痛みの有無で人間との関係を判断しようとしない、と
いうことです。関係を判断するのは、自分に対する感情です。そこに恨み
憎しみがあれば「この人を避けよう」と考えます。
もし、痛み・苦痛などで人間との関係を判断するならば、犬は人間の作業を
手伝うことはしなかったのではないでしょうか。(というより、人は、人の
痛み・苦痛を手伝わせるように犬を改良していったのです。)


話しを元に戻します。その指導を方法は「このような方法なのだ」という
形式を与えることで、暴力的にも見えるコミュニケーションに恨み・憎しみ
を介入させないという効果があります。
しかし、先にも書いたように「何か悪いことした?」と犬が聞いてくる時の
対応が難しく、そこまで指導が行き届かないことがほとんどです。その
理由に付いては以前にも書いたかと思いますが、プロの人たちは「そんな
時の対応は分かっているでしょ?」と考えているからだと思います。
(それ以前に、叱る方法を的確なタイミング、方法、強さ、で行うことも
難しいです。)


》短距離は弓削さんの思っている通りあまり早くないです。でも体力、スタミナは
》かなりあると思います。

随分前に書いたと思いますが、土手を走って登ることを繰り返せば、短距離は
早くなりますよ。脚が高く上がるようになり、平地を走ると(イヤになるほど)
前へ前へ進みます。


》HPは今回もOKです。
》ノーリード集会が始まった頃ですね。

犬との生活って「今」ばかり見てしまいますが(手間にはなりますが)、
振り返ることって必要だと思います。人に話しをする時も、それが出来ている
人とそうでない人は、大違いだと思います。
最近「犬とゆく」が忙しく、返事が遅くなっていますが、のんびりやって
いきましょう。


》実は、その集会で飼い主さんを他の人と間違えて追いかけたラブラドールが、土
》手を越えて車道へでてしまい、事故でなくなったとの事。

その方のことではなく、一般論というか、今まで聞いてきた似たような話しと
して、こんなことがあります。
そのような事故があった飼い主が、また犬と暮らした場合、同じようにノーリード
にすることが多い、ということ。
たぶん、私たちとは犬に対する考え方が基本的に違うのだと思います。

》でもいまだにその集会は続いています。その柴犬の飼い主さんも行っているよう
》です。「 N ちゃんはいつもロングリードをつけているものね」と言いますが、
》ノーリードを辞めるつもりはないみたいです。
》良くない事と分かっていても、やめない。なぜそう言えるのかとても不思議です。

基本的な考えの違いの一つが「犬は人と分かり合えるか否か」だと思います。
犬は犬同士「だけ」しか分かり合えない、だから、犬同士の時間が必要と考えて
いるとしか考えられません。人との時間だけでは、孤独になってしまうと考える
から、命を落とすような事故の可能性があっても、犬同士ノーリードで遊ばせる
のではないでしょうか。

N ちゃんは、そろそろロング・リードを無くしても大丈夫なのではないでしょうか。
N ちゃんの問題ではなくて、周囲の環境の問題としてそうしているのでしょうか。


》スリッパを取られて一目散に逃げる N を、「しょうがないなぁ」と思うだけで、今
》ではむしろ面白がっています。N を飼い始めた頃の私なら「なんとしてもこの
》いたずらをやめさせなきゃ」と思っていたでしょう。でもその後ちゃんと返しに
》来てくれますし、「ワーイ、取っちゃったもんね」と N が言っているようで、
》おふざけでしかないと思えるようになってきたんです。
》N に甘くなってきたかなぁ。

「甘くなった」という表現もあるでしょう。「付き合いに幅が出てきた」という
表現もあるのではないでしょうか。

私は、訓練競技会のお勉強は、した方がいいと思います。しかし、それだけに
一生懸命になって欲しくありません。コミュニケーションの幅を狭めて欲しくない
のです。
「犬がスリッパを持っていくのは、絶対に許してはイケナイこと」というのは
「犬は、人の言うことを聞けない(<返してくれない)」とか「状況判断が出来ない
(おふざけしていい時とそうでないときが判断できない)」と、犬の能力を低く
見ている人のいうことだと思います。


》T の「カエル」は弓削さんの解説がバッチリ当たっていましたヨ。
》毎年成長するのは当たり前のことなんですけどね。
(後略)

「人の子供が育つのは早い」といいますが本当ですね。T 君には失礼ですが、
「あの T 君が!」と思うことがあります。本当に成長しましたね。
これから更に楽しみですね。


》今年は喪中なのでお正月ははずしてお参りに行きました。
》残念な事に、今年からその神社には犬が入れなくなってしまいました。
》何かあったのでしょうね。
》そういえば近くのホームセンターも、最近犬は入れなくなったそうです。
》とても残念です。

とっても変な人がいれば、一人いるだけでも(その人がそこを頻繁に利用すれば)
立ち入り禁止になるし、神社なりホームセンターの中に極端な犬嫌いな人がいれば、
入れなくなることもあるでしょう。
どちらの立場にしても、そのような人たちは「自分は普通・当然」と思っている
ことが多いです。もう少し、話し合うとか歩み寄るとか出来ないものかと常々
思います。


》おみくじはというと、私の今年の動物は「カメ」で中吉、けんたろうは「くじら」
》で小吉。
》さて、弓削さんはこれをどう占いますか?

占いでカメと言えば「ウサギとカメ」のカメということだと思います。
まさか「冬は冬眠」では困ってしまうし(爆)。周囲からは「そんなことを
していても、収穫らしいものはないよ」と言われ続けても、気が付けば、確かな
収穫を得るということではないでしょうか。

くじらは、大物、やさしい、好奇心・遊び心がある。なんだか全て問題なしと
思われがちですが、私はあの体に着くフジツボなどに寄生され続けるのは
たまらないだろうな〜、なんて思います。
人から注目される存在になるけど、いつもへばり着いている寄生虫がいて、
ちょっとお荷物。だけど、それはどうしても取れないもの(もしかして、
N ちゃん?)。それを克服してこそ、真の大物というものでしょう。

色々な競技会に出ている人の中には、多忙な人もいます。限られた時間の中で
犬との関係を築き、トレーニングをやっています。人間的に「すごいな〜」と
感じます。 T 君も、そんな人になるのかもしれませんね。


》年末からとても寒い日が続いていますね。

ははは、、、、もう春になってしまいました。
K さんと N ちゃんの仮ページを1つくらいは作ろうと思ったのですが、
出来ませんでした。「日々、何やっているんだろうね〜」と自分で思って
しまいます。

花粉症の季節ですが、皆さん大丈夫ですか。
私は、少し目が痒い日がありました。鼻も少しだけ。これからすごくなるよう
なので、気をつけたいものです。

「駆け引きがコミュニケーション」と考えることに抵抗がありますか?

犬は言葉が話せないし、人間と同じようには理解出来ません。根本的に脳のつくりが
違うのです。これは人間側が理解してあげないとならないことです。
「この犬は人間の言葉が分かっている」という人がいます。犬は言葉に限らず、人間の
色々なことから情報を得て、人が何を要求しているか判断します。
また単語や短い会話は理解しても、ちょっと説明をつけると理解できなくなります。

それが犬なのですから、人間の日常生活のルール(それは、犬が生き物として生きる
だけなら、つまり、生活の質を考える必要がないなら、身につける必要がないもの)を
犬に教えるときに、犬に負担のかからない方法は「駆け引き」ではないでしょうか。

そのために、訓練競技会の勉強も必要です。動物行動学も必要です。そして、人間の
世の中のルールに付いて客観的に考え直すことも。
色々な人と会い、話し、犬のことを教えてもらい、自分の考えを話し、自分自身も
積極的に人間社会の場に身をおきましょう。

それを材料として、犬と駆け引きし、毎日を楽しみながら、人にも犬にも負担が少なく
犬に人間社会のルールを身につけてもらい、そして、一緒に人間社会の場に出て行き
ましょう!


「駆け引きがコミュニケーション」、納得していただけましたか?


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