こちらがやっているネットショップで２万円以上購入すると、こちらの平日宿泊ペア料金（ただし、一泊朝食のみ分）がサービスされるというキャンペーンを利用した。

場所が分かり難くそうなので、パソコンの地図で確認すると、そこには保養所の名前があった。
強羅から行ってみると、１３８号まで下りて、川を渡り、住宅街、保養施設が並ぶエリアに入って行き、その一番奥にあった。宿近くの坂は急で、しかも水が流れていたりして、「これが凍ったら怖そう」と思ったが、当日は二月でも暖かい日だったので全く問題なく登れた。

箱根は大型犬に優しいとは言い難く（＝時間が潰せず）、東京から近いこともあり、チェックインの時間（三時）より大幅に早く着いてしまった。
一部の情報では、ランチもやっていることになっているが、現在はやっていないそうだ。でも、三時前であっても館内にも入れるし、ドッグランも利用できるとのことだった。さらに、犬用のプールがあるそうだが、この季節は（屋外なので）寒くて利用はお勧めしないとのこと。

なんと二時前に着いてしまった。それでもスタッフの方々は暖かく迎えてくれた。嬉しい。
まずは、ドッグランへ。下階の奥のドアから出る。細い下り坂があり、下りきると空き地のような場所があり、そこがドッグランになっている。急な斜面の所も多く、少々使い難い。横を見ると、デッキがあり、そこに犬のプールがあった。

狭い斜面のドッグランなんか、老犬には面白くなかろうと思ったのだが、少ない水平な所を探してトットットッと元気に楽しそうに歩いていた。ドッグ・ウォークのつもりらしい。
それでも、一時間以上の時間は埋まらない。ラウンジで休んでいてください。こちらにフリーの飲み物をございます。と、ティーバッグなどが用意されていた。こちらは、有料になります。この冷蔵庫からご利用いただいたものをこちらの紙に記入してください。と説明があった。

うーにーの足腰のことを考えて、入口と同じ階を指定したが、下の階の部屋にした方がトイレは楽が出来たと思う。
建物入口には階段があり、出たところは駐車場で、土の場所も少ない。うーにーにはちょっと可哀想なことをさせてしまった。

部屋に入るとまず靴を脱ぐ（館内は土足）。うーにーも足を拭く。
左にトイレがあった。照明が薄暗く感じた。便座は暖かくなるタイプだが、ウォシュレットではない。トイレに洗面は付いていない。
犬用食器、コロコロやペットシーツの用意もある。入口に大型犬用のケージと思われるものも用意されていた。

部屋は、８畳の和室（洋室の部屋もあるらしい）、畳には爪の跡と分かる疵が幾つもあった。晩ご飯の間に布団を敷きにしてくれる。
畳の部屋だと、元気な犬には向かないだろう。
部屋の奥（部屋とは別）にテーブルが置いてあり、ここに洗面がある。窓からは強羅が一望できる。景色はいい。
部屋のつくりは、旅館や保養所のタイプ。犬連れ用に作られたものではない。

とても広い食堂の半分を仕切り、ソファーやテーブル席が置いてあり、フリーのスペースもあり、そこには小型犬用アジリティー器具もあった。さらに（有料＝100円）だが、マッサージ椅子もあった。晩ご飯の後に利用したが、足まであるタイプのもので、とても気持ちよかった。

晩ご飯前にお風呂に入った。男湯・女湯に別れている。貸切タイプではない。女湯は浴槽が二つあるらしい。男湯は一つだ。
どちらも広い。１０人くらいは入れるだろう。
利用したとき、私一人だったのでアチコチ動いていたら、大きなガラスの窓からの景色に見入ってしまった。ふと、下を見るとドッグランで犬を遊ばせているカップルが・・・・。距離、近いです。


晩ご飯は、溶岩石焼きを中心とした食事。大根のツマがあれれ・・・だったり、サラダがあらら・・・わさびの量が「えっ」だったり、醤油が「これだけ？」だったり・・・・。ちょっと私の感覚と違うなぁ〜と感じるところ幾つか。

でも、溶岩石焼きは美味しかったです。いいと思えるものを出していると同時に「あれれ？」なものを出しているのが非常にもったいないと思った。
総合的に合格点だけでど、採点したら点のばらつきが大きい。

食堂の各テーブル間には腰の高さ程度のつい立がある。見知らぬ犬同士が顔を合わせるという事がない。これは飼い主によって、好き嫌いの分かれるところだろう。

先にも書きましたが、食後、マッサージ椅子を利用しました。設定次第では気持ち悪くなるかもしれませんので、設定の仕方を理解してから 100円入れましょう。（100円玉のみしか受け付けてくれないので、用意しておきましょう）
これを利用できたのは、晩ご飯を一番に食べ始め、一番に食べ終わったから。

部屋に戻ると布団が敷かれてあった。とりあえず二人＋一犬、全員バッタリ寝てしまった。


朝食は和食。しっかり食べることができる。鯵の干物が冷たいということはなかった。食後にコーヒー or 紅茶を付けることが出来るのが嬉しい。（別料金を請求されることはなかった。）


お風呂の入浴時間は、15:00〜23:00 と 6:00〜9:00。朝食後、少し時間があったので、朝風呂してみた。すると、昨晩とはお風呂が逆になっていた。
確かに、もう一つの方は浴槽が二つあった。女房は「温度が随分違った」と言っていたが、この時は、微妙に違う程度だった。
ここから外を覗いてみたら、ドッグランが近いのは昨晩の浴室と同じだが、犬用プールがもっと近いことに驚いた。でもきっと外からは見えないようになっているのだろう。

チェックアウト前にお風呂に入ったり、荷物を車に運んだりしていたら、（食堂横の）アジリティーなどが置いてあるスペースで何人かの飼い主さん、犬たちが楽しいひと時を過ごしていた。（老犬うーにーは部屋で朝寝。）
走り回っている犬もいて、小型犬には良さそうだな、と思った。（館内では、うーにー以外の大型犬は見ませんでした。ちょっと寂しい・・・・）


館内が広くて、景色もいい、お風呂もいい、一応ドッグランもあって、プールもある。文字で書くと設備面で揃っていることになるが、料金に見合っているかを考えると、ちょっと疑問。
冒頭に書きましたが、私たちは正規の料金では利用していません。料金表には（一部屋を二人で利用した場合、一人の料金）、平日13,650円、休前日 16,800、トップシーズン 19,950円、とあった。
私たちは、冒頭のサービスを（当然、平日利用して）晩ご飯を溶岩板焼きを注文し、飲み物を少々、入湯税などを徴収されて、一万円ちょっと支払いました。
これなら全く「利用させていただいてありがとうございます！」という感じだが、正規の料金だとどうだろう。

料金のこと、トイレ（外）のこと、ドッグランの大きさなどを考えると、小型犬のお客さんをターゲットにしていんだろうな、と思った。
でも、もう少し安くしてくれたらな、というのが正直な感想である。


最後にこの宿に限ったことではないのですが、保養所を犬連れＯＫ施設にした場合、（斜面に建てられている施設が多いためか）階段がアチコチにあることが老犬には難点。（すぐに抱ける小型犬や若い犬には全く問題ないだろう）