北海道旅行記
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テレキャビンで、後ろに見える山に登る |
11時ちょうどに、今夜お世話になるミッキーハウスに着く。天気は晴れ、降りると暑い。
チェックインの時間にはまだ早いので、奥さんに挨拶だけ済ませ、車を停めさせてもらい近くのレジャー施設へ歩いて行くことにした。
行ってみると広い芝生の観光施設にお客さんは少ない。
そこにはスキー場のゴンドラのようなものがあった。テレキャビンというらしい。犬を乗せてもいいか確認し乗ることにした。乗ってみると、ガガガガガッ、と音をたてて揺れることがある。うーにーはこれが嫌なのか、床に這いつくばって椅子の下に頭を入れてじっとしている。この姿を見て、昨晩はさぞかし辛かっただろうと思った。
山頂に着くと無人の休憩所がある。入口には飲み物、食べ物の自動販売機が並んでいる。うーにーを入れて良いものか悩んだが、テレキャビンが犬OKなんだし、犬立入禁止と書いてもないし、他に誰もいないし、うーにーはマーキングもしないし、問題はないと判断してうーにーを連れて入った。
そうは言っても犬を連れていると、「いいですよ」と言われたところ以外に連れて入るのは後ろめたさがある。誰に見られているのでもないが、周りから見えづらいところにうーにーを座らせた。(私は小心者)
人間は自動販売機で、ヤキソバ、ホットドッグを食べて外へとでた。
山頂から尾根づたいに続く遊歩道がある。800m先には展望台もあるというので行ってみることにした。標高が高いので気温が低いことを期待したが、北海道と比べると全く暑い。うーにーもちょっと元気がない。
この道を往復し、次は山を下る道を歩いてみようかということになった。急な南斜面なので日がよくあたる。急な下りということと暑さとでうーにーは辛そうだ。そんな我侭は許さないのが我が家の方針であるが、それにしてもうーにーがいつも以上に私達から遅れる。とても珍しいことだ。不思議に思いよくよく見たら、右後ろ足の動きが変だ。これは我侭ではないと分かり、乗り場へと戻ることにした。
乗り場近くの木陰で一休み。妻が水を汲んできて、うーにーはそれをガブッガブッと飲む。山の上の木陰といっても(北海道に比べると)暑いし、人間は落ち着かない。3人で協議の結果、先ほどの後ろめたさを感じながら簡単な食事をした休憩所へ移動することにした。
船の揺れが残る私は気分も良くなかった。他に誰もいないことをいいことにそこで30分ほど寝てしまった。うーにーも私に付き合いグッタリ寝る。
目が覚めた時、私はまだ揺れていたがうーにーは随分と元気になっていた。目がパッチリと開いている。やはり昨晩は眠れなったようだ。
もう山頂ではすつこともないので、観光施設へと戻ることにした。テレキャビンに乗ると、うーにーは床に這いつくばって落ち着く場所を探しているようだ。やはり恐いようである。
降りたら気分気分転換にと広い芝生でフリスビーをしてみる。3回投げて3回キャッチ。足は一時的なことだったようだ。メデタシメデタシ。
他に面白そうな遊びも見つけられなかったのでペンションに向かって歩くことにした。うーにーの歩きは遅く暑そうではある。しかし嬉しそうにも見える。
ペンションの前に着いたのは二時半。まだ早いので芝生でコング投げなどをして遊んだ。随分と汚くなったし、色々なものが毛に絡み付いているので、車に戻り綺麗にしてからチェックイン。
うーにーはアトム君と、人間はオーナー夫妻とご挨拶。礼文まで行ってきた話をするとさすがに驚いていた。荷物が多いので簡単に挨拶を済ませ、部屋へ荷物を運び込む。全て運び込むのに15分もかかってしまった。
部屋で一休みした後、人間はお風呂へ。このペンションには露天風呂があるので入ってみようと思ったが、明るいうちは外から見えそうなのでやめた。普通のお風呂(といっても温泉)に入って部屋に戻るとうーにーも疲れている様子。私も一緒に昼寝。妻はというと「あなたのイビキがうるさくて昼寝どころじゃなかった、」とブツブツ。妻にブツブツ言われながら気がついたことは、やっと揺れが収まったということだ。
もうすぐ7時。人間のご飯の時間だ。食堂へ降りる前にうーにーにはケージに入ってもらいご飯を与える。朝ご飯を抜いているのでガツガツ凄い勢いで食べていた。(ご飯を抜かなくても、そうかもしれない。)
晩ご飯はステーキ。北海道で魚介類を食べ続けていた私達は、朝食を抜いたうーにーの如く、パクパクと大きなステーキを平らげた。不思議なくらい美味しいし食べやすい。このステーキは私達の東京生活のリハビリの第一歩になってくれた。
食後はみんなダラダラ。妻は勇気を出して露天風呂に再挑戦。私は食事時に部屋からパソ通ができることを聞いたのでパソ通を。うーにーは横になっている。
妻が出てくる頃を見計らって迎えに行くと、ちょうど上がってきた。妻を迎えに行く途中にアトム君がいた。うーにーは大きく避けて妻の所まで行くことが出来た。そんなに嫌がらなくても、と思うのだが、恐いのだろうか。アトム君は紳士的な犬だが、その大きな体が恐いのだろうか。
それを見ていた妻が面白がって、無理矢理アトム君に近づけようとする。うーにーは床の匂いを嗅ぎながら、時々アトム君と妻を見る。どうにか近づき、うーにーがアトム君の体の匂いを嗅ぎ、二人とも落ち着いた。それでメデタシ(?)ということで、みんな部屋に帰って寝た。
台風が近づいているらしい。今夜は蒸し暑い。北海道がなつかしい。