3月16日(水)(その1)

昨日の夜はOS君に寝袋を借りて寝た。寝袋で寝るのは初めてだったが、なかなか良いと思った。

そろそろ東京へ帰る仕度をしなくてならない。郵パックで荷物を送ることにして荷造りをしたら一箱で済んでしまった。その他に黒糖を一箱、農協から送ってもらうようにOS君に頼んだ。自分の荷物が一箱で済んでしまったのは、長年着古したトレーナーやワークシャツ等、諸々の物を「PN君と分けて下さい」とOS君に渡してしまったからである。その荷物を郵便局へ持って行った後は久しぶりにお風呂に入った。そしてその後はOS君と北牧場へと行くことになっていた。

OS君の手作りお弁当(おにぎり、ゆで卵など単純な物だったがなかなか美味しかった)を持って、まずはNSさんのサン原の畑に向かう。以前私がノグソをした辺りから入っていった。畑の側からはこんもりとした林に見えるが、石垣(畑側からは石垣に見えない。牧場に入って初めて石垣と分かった。)を越えると広々とした牧場が広がる。その向こうには海が見える。近くには馬も牛も姿が見えないが牛糞はいっぱい落ちていた。

まずは、越えてきた石垣沿いにダンヌ浜方向へ。少し歩いたところで、アダンが生い茂った中に道らしきものを発見。それはなだらかな崖になっていて、深く落ちていくように見える。その崖を下りていくと、隆起の激しい岩場があった。この日はとても晴れていたが、そこは薄暗く涼しく、何か神秘的なものを感じる。特別な世界だ。岩肌がしっとりした感じだったからか、海の中で見た風景にとても似ていた。また、写真やテレビで見る桂林を彷彿させるものがあった。
その岩場には、ガジュマルが大きな岩を抱えていたり、自然のブランコがあったりした。岩場は岩肌がむき出しだが、深い所には枯れ葉などがつもっていた。

場所的には、ダンヌ浜から山の方へ上がっていき、行き止まりになった所の上だ(71.食べるだけ)。その行き止まりの場所を上から見ることが出来たが、下から眺めたときは、ここにこの様な風景があるとは想像もしなかった。この島は色々な風景を隠している。