3月10日(その2)
お昼ご飯はまだだった。この時OS君がいて彼と二人で下の川にいる魚を捕ることにした。捕れるかどうかわからないが二人とも四角い金属製のザルを持ち川に入った。初めのうちは二人とも勝手にバチャバチャと魚を追い回していたが、これでは魚が捕れないことがわかり、上流側の橋の下辺りにセキを作り、一箇所だけ開けておいた。そしてOS君がそこにザルを持って構え待ち、僕が下流から魚を追い込んだ。そうすると簡単に3匹捕まった。続ければいくらでも捕れそうだったがOS君が「食べる分だけ」と言い3匹でやめた。確かにそれ以上とっても仕方がないし焦って捕る必要もなさそうだ。
魚は各々20Cm、30Cm、40Cmくらいで、大中小と言ったところだ。早速塩焼きにされ、大を僕が、中をOS君が、小をユキさんが食べた。魚はボラに似ていたが久野さん曰く「頭のラインが少し違う」。しかし今日のところは「ボラ」と言うことにしようと皆の意見がまとまった。(ユキさんちには何冊かの魚の図鑑があるが、この島で釣れる魚の幾つかはどれにも載っていない。この時も図鑑を見たが久野さんのいう通りであるようだった。)
食後はOS君と馬(僕がポコチで彼がピン太)2頭で馬が繋がれている久部良バリからダンヌ浜まで往復することにした。コースはお墓まではOS君が開通させたコースを使い。墓の中の茅の海を渡る。残土置き場の横を通って県道に出て(この辺りは歩道がある)県道の歩道をずーっと通ってダンヌ浜まで行った。
浜で一休み。馬達はひたすら食べ続ける。だいぶ空腹だった様だ。浜の駐車場から昔道があったと言われているところへ入って行った。30mくらいで行き止まりになってしまった。そこでまた一休み。馬は良く食べる。そしてもと来た道を帰って行く。
途中、県道の歩道を歩いているときに、僕の乗っているポコチが急に車道に出てしまった。50mくらい先に対向車(自動車)が来ていて危ないところだった。丁度、道の反対側には農道の入り口があるところだ。この農道はふれあい広場に続く道である。ポコチは広場に行きたかったのだろうか。(後日、農道の途中にある牝馬の臭いにひかれていたことがわかった。)
県道から残土置き場に戻って、今度はOSコースへと出掛けた。最近彼がコースを拡張したので行くことにした。背の高いアダンが道をドーム状にしてとても気持ちがよい。一通り通ってから海側へ出て、お墓に帰った。お墓からは全く元来た道である。

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