私は現地の人しか行かないマーケットに入り浸っていました。
そこのニオイや人々のやり取りがとても興味深かったからです。
いつものように私はマーケットに行きました。
「あらコンジープン(日本人)のオネーチャン!この果物美味しいよ
食べてみる?」と言われ「お金ないし、沢山は買えないよ」と言っても
果物屋さんのオバチャンはコンジープンのオネーチャンが面白かったのでしょうか?
「マイペンライ」を繰り返し私に果物を勧めてくれました。
「えぇ〜いマイペンライかぁ〜ではマイペンラ〜イぢゃ〜」とその果物に手を
伸ばそうと一歩踏み出した時、私はそこで寝ていた犬を踏んでしまいました。
(だっているなんて気づかなかったんですもの・・・)
「ワン!」と文句を言う犬に(そりゃそうだ)
「ごめんよごめんよ。悪かったよ。」と詫びる事しきり・・・
犬は「わかりゃあいいんだよ」とでも言いたげな表情で再び
寝に入りました。
後にその話を知り合いにしたら「咬まれなくて良かったねぇ〜」
・・・そうです。そうなんです。血清がある病院なんて当時
その島にあったかなぁ〜
今思い出すとちょっとヒヤっとします。
ヨダレダラダラ〜と〜ってもヤバヤバ状態の犬でなくても犬は
その辺にいるのです。
今はどうなっているんでしょうね。
因みにオバチャンから頂いた果物はとっても美味しかったです。
(追記:この話を聞いた夫は、
「良かったね。僕達逢えなかったかもしれないね・・・」
はい。確かにそうです。本当に何事もなくて良かったです。)
その2 その3

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