これがP君。なかなかの男前

北海道旅行記
   1999

9月23日(木)

清水町 〜
    二風台キャンプ場
           〜 室蘭

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清水町の文化センターの駐車場で私達を待っていたRさんとP君に人間2人だけで(うーにーはとりあえず車で待ってもらう)挨拶に行く。するとウレションしてくれた。Rさん曰く「こんなことは初めて」。それほど歓迎されているのだ。
車で待たせてうーにーを降ろし、ご挨拶。P君はやたらとうーにーのお尻を嗅ぎたがり、うーにーの後を着いてまわる。駐車場でこんなことをいつまでもやっているわけにいかないので、少し離れた芝生へと移動。














以前からP君の腰の現状が良くないことは聞いていた。確かに腰の動きもよれているし、踏ん張り方もおかしい。後ろ足の肉球が余っている感じで何だか変だ。獣医さんからは再手術も視野に入れて治療を考えたらどうでしょうかとも言われるくらいだという。
しかし、うーにーの後を追ってウロウロし続けることも出来るし(同足にはなるが)速足も、駆け足もできる。
P君の現在の体重は33kg。ガッシリしたタイプだが、体重以上に肥満に見える。Rさん曰く「食べるものは制限しているし、その他の検査もしたが肥満の原因は分からない。」という。(※)
私が今まで見た腰の悪い犬の中で、これくらいの肥満度で、これくらいの腰のよれ方の犬は何頭か見たことがある。それらを思い出して、P君が特別だとは思えなくなってしまった。肥満の原因が何であるか気になるが、それさえ分かれば、このままでも良いような気がする。

それにしても、いつまでもゆっくりの速足で逃げる(?)うーにーと、それを追うP君、見ていて面白い。


(※)
その後、さらに色々調べたが大きく見えるが肥満ではな い、という結果だということです。体が大きく筋肉が付いていないので、大きな体が丸みを帯びて見え、肥満に見えるようである。




股関節形成不全の犬と暮らす方と情報交換すると、はやり繁殖者の話題がでる。ある繁殖者のところに重度の股関節形成不全の犬がいるという話をきいた。もちろんその犬は繁殖に使われていないと思うが、繁殖者のためにも、一般飼い主のためにも、この病気(?)の犬が少なくなってくれればと願うばかりである。




芝生に移っても相変わらずの二人である。まるで電車ごっこをしているようにも見える。うーにーも乗られそうになると怒るが、匂いを嗅がれるだけなら(逃げながらも)満更でもなさそうだ。そんなことを延々と続ける二人を監視しながら人間は話をしていた。ある時、私達がP君を可愛がるとうーにーは嫉妬した。試しにRさんにうーにーを可愛がってもらったがP君は嫉妬しなかった。いつもそうだという。

芝生から駐車場に戻る途中、P君はウンコをした。歩きながらした。知り合いのラブも似たようなことをするので、特に意味はないのかも知れないが、腰が悪いから踏ん張るのが大変なのかな、とも思った。
Rさんは「こういうことがないように、出てくる前にしたのに、」と言っている。きっとウレションならぬウレウンだったのでしょう。


帰り際、六花亭のお菓子をいただく。ジャガイモをそのままつかったもので、お菓子という感じではない。これが大変美味しい。東京でも手に入らぬものかと思ったが簡単には手に入らないらしい。





2:45 文化センター発。
今日は深夜に室蘭からフェリーに乗る。このまま車に乗り続け、明日の朝まで車の中ではうーにーがちょっと可哀想だと思い、どこか遊べそうな所を探しながら進むことにした。
清水町から日高に向かう道で、凄い霧や雨に遭う。霧が濃い時は前の車と50mも離れると前の車は全く見えない。雨もバチバチとうるさいくらい車にあたることもある。しかしこれも1時間くらいで終わった。旅行全体からすれば、雨にほとんどあわずに済んだ。(まだ先はあるが、あとは帰るだけのようなもの。)上々だ!

4:20 二風台キャンプ場という所に着く。サイトがとても綺麗なキャンプ場だ。ゴーカートがあったり温泉(平取温泉)があったり、総合観光施設である。まずは人間がトイレを済ます。綺麗なトイレだ。
さて、うーにーにとって北海道最後の遊びである。木が無造作に立つ芝生に移動する。移動中にオシッコを済ませる。
芝生は、ボール隠し、フリスビーをやる。どちらの遊びもやる気マンマンでボール隠しは全問正解!(遠くへも隠すが見つけてしまう。ちなみに隠すときは目隠しを行う。)フリスビーも10回くらい成功した。北海道最後だということが分かっているのだろうか。

遊び終えた後、散歩をしていると、うーにーが一人で私達から離れ行ってしまった。「あれれ?」と見ていたら、うーにーが歩いて行った先にはコーラの空き缶がある。「拾いましょうか?」と言っているかのように、缶を足元にして私達をジッと見る。私が「拾って」というと、気合を込めて拾い得意気にゴミ箱まで持って行った。
その後、平取温泉の裏にあるマカウシの滝というのを見に行くことにした。滝の前に着いた時、うーにーが「何するの?」というような顔をしているので「マカウシの滝というそうだ。よーく見ておくのだよ。」というと、今まで人間か地面に落ちているものしか見ていなかったうーにーが、柵の間から顔を突き出し滝を見つめ10秒ほど見入っていた。そして振りかえり私達を見上げた。旅行に出て約10日になる。ずーっと一緒にいたら人間の言葉がほとんど分かるようになったのかな?

滝の見学後、ウンコをしてくれた。夕方5時、この時間にしてくれれば、明日の朝まで我慢出来るはずである。(船に乗る前にさせるつもりではあるが、港にさせられる場所であるかどうか分からないので念のため。)こういうことも分かっているのだろうか。とても物分りのいいうーにーである。




ひたすら南へと車を走らせる。国道を南下し海に出たら西へと向かえば良い。と思っていたら、カーナビは国道から外れた寂しい道を指定してきた。心細いし、国道の方が分かり易いし、道も広いだろうと考え、カーナビの指示を無視し国道へと向かう。
遠くに国道が見えてきた時「失敗した、」と思った。信号待ちの車が30台ほど並んでいるのだ。ここのところ、こんな光景は見たことなかった。北海道の道はどこも信号がほとんどなく空いている道ばかりだと思い込んでいた。しかしここは違う。信号も車も多い。
私達は素直にカーナビ君の示す道に戻ることにした。彼の選んだ道は寂しい道だが、車も少なくスイスイと進むことができる。

苫小牧辺りで高速にのった。のって少し走ると、すぐにインターがあった。
どこのインターにも高速から「降りる道」があり、その先に高速に「のる道」がある。「降りる道」の先で止まってる車がいる。そしてゆっくり走り出した。何を考えているのか分からないので、こちらもスピードを落として見守っていると、なんとUターンするように「のる道」を逆走して行った。噂や冗談では聞いたことがあるが、本当にやっているのは初めて見た!


高速を走っていると6時過ぎに雨が降り始めた。外は真っ暗である。雨はどんどん強くなり風も強くなってきた。ハンドルがとられる。タイヤが浮くのが分かる時がある。前が見えない。とにかく運転が大変である。
しかし、これがうーにーと遊んでいる時ではなかったのが救いだ。うーにー連れの旅行は雨に降られる事が多いが、今回はほとんどなかった。我が家にしては珍しいことだ。人間達が「美味しいものを食べたい」とか「水族館が見たい」ということが全体からすれば少なかったので、うーにー様も許してくれたのだろうか。




しかし人間たちは今日も晩ご飯を食べなければならない。6時半を回った頃に室蘭に着いたが大雨だ。今晩のご飯について、うーにー様が何か気づいてるのかもしれない。
晩ご飯は美喜屋という居酒屋。北海道版の情報誌に口コミ情報として載っていた。(この情報誌を手に入れることができたのはパソ通のお陰である。)雨の中、初めての室蘭で迷いながらも7時頃にはお店に着いた。
ここは普通の居酒屋なので、うーにーは車でお留守番である。人間の我侭のダブルパンチ(「美味しいものを食べたい」「うーにーは車で留守番」)にうーにー様は怒り心頭なのか外は豪雨。店の近くに車を停めたが、車から店までの間にだいぶ濡れてしまった。



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