北海道旅行記
   1999       9月22日(水) 

稚内 〜 美瑛(ペンション ひこうき雲)

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10:40、うーにーと共に車で下船した私はターミナル前で妻を拾い、NTT前のグレ電に直行。やはりパソ通ソフトがおかしい。メールのやり取りがうまくできない。何度もトライしたかったが時間がなかったので諦めて車に戻った。


今日走るコースは、ここ稚内から40号線を南下し、美瑛のペンションを目指す。この道はスピード違反の取締りが厳しいので慎重に走った方がいい、と何人もの人に聞いていた。40号線では忠告通り、地元の車を見つけてはついて行った。北海道の西海岸(?)のように、遅くとも100kmということはなかったが、70〜100kmくらいで走る車がほとんどだ。このスピードならペンションの夕食までには余裕で着く計算になる。ちなみに、地元の車がいない場合は、65km(50+15)で走る。脅かされた割にはスピード違反の取り締まりも、ヘリコプターも見なかった。平日だったからだろうか。

2:00、士別のセブンイレブンで、この旅行記用のノートを買う。大学ノートを1冊持ってきたが、もうなくなってしまった。ここで妻に運転を替わる。

旭川までは1本道なので迷うことなく進めたが、美瑛の駅を過ぎてから迷ってしまった。頼りのカーナビもデータが古いのか道の形が違い役に立たない。地図もあてにならないので、地名を頼りに適当に車を進めてみた。畑の中に最近出来たような道が幾つかあり、カーナビの役立たずも納得である。
美瑛らしく畑が丘のようになっており、その丘を登りきったら目の前が開け、道が右にカーブしている。今度は下り坂である。この辺りはほとんど畑で民家も少なが、坂の下に何やらお店らしいものがある。場所柄不似合いな感じだ。(不似合いといえば、坂から見える看板を収集した丘も不似合いである。)この店らしい建物がペンションだった。畑や牧草地に囲まれた静かな場所である。

    ペンションのメイちゃん
    専用のベッドをもっている。

4:05、ペンション到着。まず妻が車から降りてペンションの人に挨拶するために建物へと向かった。玄関脇にはメイちゃん(ゴールデン・メス・2歳)が長い鎖に繋がれて外に出ていた。玄関脇には、この犬のための柵で囲われたエリアがあった。妻が近くを通るなり、この子は一声吠えた。うーにーでもこの状況なら同じことをしただろうと思うが、お客さんによっては恐がる人もいるのではないか、と心配になる。

まず私と妻は食堂に通され説明を受けた。面白いと思ったのは、チェックアウト直前に部屋の中を確認するというシステムだ。個人的には是非そうして欲しいと思っているが、これを実行しているところに出会ったのは初めてだ。もう1つは、午後7時の食事の時間から9時までは、犬を部屋から出さないで欲しいという。理由は他のお客さんへの配慮ということだ。廊下や階段もそれほど広くない建物なので納得。

説明の後、荷物を部屋に運び込み、うーにーの散歩。オーナーさんが教えてくれた近くの牧草地に行ってみる。
散歩に出て、すぐにオシッコ、ウンコをした。我慢していたのかも。今日は、船、車、と移動だけだったので、うーにーは車から外に出ていなかった。唯一出たのは、私がパソ通で難儀した稚内のNTT前でオシッコをした時だけである。
これから遊びに行くというのは分かっているようで、歩き方もやる気マンマンという感じだ。そのための準備として先に排便を済ませたようにも思えるくらいだ。牧草地というと平地、またはなだらかな斜面を想像してしまうものだが、ここは急な斜面。そこで、うーにーは狂ったように走るまわる。地形のせいだろうか、疲れからだろうか、何度かコケていた。この辺りは夜は真っ暗になるだろうから、今日の運動はこれだけである。そう思い、いっぱい運動させようと考えるのだが、うーにーの電池はあまり充電されていなかったようだ。精神的には何かをやろうという気持ちは伝わってくるが、体がついていかないという感じだ。斜面で走り回らせたのも良くなかったかも知れない。

それほど遊ぶわけでもなく私達はペンションへと戻ることにした。うーにーがそんな感じだし、お風呂の順番が食事前だということもあり、まだ5時前だが、瞳にやる気、体に疲れがでているうーにーを連れてペンションへと戻った。
玄関に入ろうとした時、柵の中に戻っていたメイちゃんが私達めがけてワンワン吠えたててくる。きっと遊んで欲しいのだろう。長い鎖で自由にされているとはいえ、一人でつまらないのだろう。何気なく柵の中をみたら彼女のご飯があった。世の中には食べ物を目の前にして、他のことをするゴールデンがいることを知り驚いた。
部屋に戻るとすぐに風呂に入った。湯上りにこの旅行記を書いてしまおうかと思ったら、士別で買ったノートを車に置いてきてしまったことに気がついた。ノートを取りに行くついでにメイちゃんとちょっと遊んだ。人とのコミュニケーションが上手なので、何らかのトレーニングをしているのかと思ったら、一冊の本を買い、家族で「オテとオスワリくらいのことはしますけど、、、」くらいのことはやったらしい。それだけだという。これだけ人とのコミュニケーションを求めている(押し付けも少ない)犬とそれだけの付き合いというのはもったいないようにも思うが仕事の都合上仕方がないようである。


7時から人間のご飯。毎度のことならが、うーにーはその前にご飯を済ませ、お休みモードだ。人間のご飯では、この冬(<まだ9月)初のオデンに遭遇。ペンションう〜に〜に比べると質素という感じだが、気軽に食べられる食事で気持ちが良い。


食後は旅行記を書いたり、うーにーの散歩をしたり、そしてオーナーさんと30分ほど話をした。メイちゃんに手を掛けてやりたいが、どうすればいいのかよくわからい、という状態らしい。「ゴールデンの飼い方」とかそんな名前の本を一冊を買ってきて、それで勉強しているらしい。この場所柄、本を買うのも大変なことなのかもしれない。近所に相談できる人もいないようである。インターネットで情報を集めれば、と思ったがまだそこまで余裕がないらしい。

この美瑛は丘が続く景色で有名な所だ。写真を撮るために連泊する人も多いとか。このペンションが建つまでここは畑だったという。ちなみに電気や水道の本管は近くまで来ていなかったらしい。窓の外に見える遠くの人家の明かりを指差して「あそこまでしか電気も水道も来ていませんでした」と説明してくれた。冬はこのペンションの前まで除雪が行われ、その先は人家がないので除雪は行わないということだ。そういわれてみると確かに静かな所だ。(しかし回りは畑なので、犬を自由にすることができないのが残念。)

さなぎのように固まり、丸まって寝ている

 
 
妻は食後から寝ていた。うーにーの散歩のため9時過ぎに30分ほど起きたが、帰ってきたら再びすぐ寝た。うーにーもだ。私はオーナーさんとの話の後、これを書き終わったのが、11時半前。今日は早寝が出来る。

 
 

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