上機嫌のうーにー  スコトンにて
       後ろ足が変だって? その理由は
       水平線を見てください。

北海道旅行記
 1999
    9月20日(月)
 
 礼文島 一日目
  〜 昼食(当然、ウニ丼)

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昨晩は頭痛がひどくほとんど眠れなかった。6時半に起きてみるが頭が変な感じだ。そんな状態でも気になるのはお天気。外を見ると雨は降っていない。外を見るまでもなく、部屋の中に妻とうーにーの姿がないことから雨が降っていないことが想像がつく。二人はうーにーのオシッコ散歩に出かけているのだ。

二人は散歩から帰ってくると、うーにーの食事を済ませ、うーにーは部屋でお休みタイム。人間は食事のために食堂へ。朝食は7時から。(寝坊な私にはちょっと辛い。)
和食風の朝食だ。ホッケの唐揚げに、甘い醤油ベースのタレがかかった料理が出てきたのだが、その美味しさにホッケとは分からなかった。(オーナーに「この魚は何ですか?」と聞いてしまった。)朝からイクラが付いている。噂には聞いていたが、特別高級という感じはないようだ。ホッケとイクラ、ちょっとカルチャーショックである。
もちろんその他にも料理はあり、量は多くないが品数の多い朝食。朝から嬉しいことである。




8時出発。まずはペンションから近い桃岩展望台という所を目指す。展望台へは直接行けないので、展望台の下に車をとめて展望台とその周囲を歩く。うだるような東京から来た私達にとって、風は非常に冷たく感じる。うーにーにはちょうどいいかもしれない。この風も新鮮に感じたが、展望台からの景色も新鮮に感じた。草の丈が低いからそう感じるかと思ったが、それだけではない。何かが確かに違う。

 石がゴロゴロした知床の浜。
 器用に歩くうーにーだが、危なっかしい。

9時過ぎに車に戻り、島の南端である知床へ。約20分ほどで着いた。
浜で遊ぼうと思ったのだが、岩がゴロゴロしているのでどうしたものかと考えてしまった。とりあえず、うーにーを波打ち際に連れて行くと、海に来たのが久しぶりだったためか、波を恐がるような動きをして足元が危ないので、ここで遊ぶことはやめた。(黄金岬でも怖がっている感じだったけど何でだろう?)もし怪我をした場合、獣医さんが島にいるかどうかも分からないので移動することにした。
そう決めて車に帰ろうとした途端、うーにーは「海に入りた〜い!」と言うかのように、海の方へ行こうとする。そんなうーにーに付き合っていたら、10時近くなってしまった。

南端に行ったので次は北端が見たい。スコトンという岬だ。
車を走らせていると寒く感じる。港のある香深の辺りに気温の表示がある。そこには「14℃」と表示されていた。東京との気温差は20℃近くということになる。

スコトンまで行く途中に海中公園という所があり、そこに公衆トイレがあった。そこでうーにーの水を汲んだ。ついでに海中公園も覗いたが潮が満ちていてちょっと危なそうだったので、今日はパスすることにした。
車を走らせ始めると、ABSの警告ランプが消えない。獣医さんの心配よりも車の修理工場の心配をした方がいいようだ。空は曇り、風は冷たい。20℃の気温差は車も辛いのか、。




10:40、スコトン着。そこは、広い駐車場に立派なトイレ、お客さんのいない小さなお土産やさん、そんな所です。

トイレに行きたいのでトイレの前に車を止めた。そこは観光バス用の場所であることは分かっていたが、ひっそりとしたこの観光地の(しかも今はシーズン・オフと聞いている)駐車場いっぱいに観光バスが来るとは思えないので、止めてしまった。ちなみに私達の他には、乗用車が一台とまっているだけである。観光バスが5,6台、乗用車は、それとは別に30台は止められそうな駐車場なので「これくらいいいだろう、」とトイレの前に止めてしまった。

ちょっと車が心配だったが浜まで下りてみる。なかなか急な崖だ。浜まで下りると、妻とうーにーに「波打ち際は危ないから気をつけるように、」と言い聞かせたその直後、自分が転んでしまい、頭を強く打ってしまった。今度はお医者さんの心配をしなければ、と思ったが大丈夫なようだ。しかし、打った頭は当然痛いし、何故か首も痛い。更に治まっていた頭痛までも再発してきた。

日本の北の端で頭を抱えて苦笑していると、崖の上、駐車場の方がにぎやかだ。足元に気を付けながら崖を登ると大勢の人がいた。10分前までは誰もいなかった所が人であふれている。小さなお土産やさんは文字通り、人があふれていた。駐車場に戻ると、なんと5台の観光バスが並んでいた。我が家の車はその谷間にあった。ああ、なんと迷惑なことをしてしまったのだ、と感じても、後の祭。
私達が駐車場に戻って、10分くらいで観光バスは全て去り、再び静かな駐車場に戻った。トイレの裏に野原があったので、そこでうーにーと遊ぼうと思い野原へと入って行った。するとトイレの真裏に犬小屋を発見。まさかと思いながら中を覗いて見ると、小さな犬が身動きもせずこちらを見ている。私の横には今から遊ぼうと思っているうーにー。何か申し訳ないような気になって遊ぶのをやめて車に戻った。
時計を見るともう11時。あと一箇所どこかへ寄って、昼食をとろうということになった。

すぐ近くのトド島展望台に寄ってみた。車を停めて遊歩道を歩く。たぶん8時間コースの一部なのだろう。とても景色のいいコースだ。このまま進んで行くわけにはいかないので、ちょっと歩いてすぐに車に戻る。
我が家の車の近くに、もう一台車がとまっている。その近くに女性が一人海を見ている。話かけてみると島の人だということで犬の話を聞いてみた。
10年くらい前までは犬を飼っている人はほとんどいなかったが、今は飼っている人も多いので、犬を恐がることはあまりないという。
話をしていると、その女性の知り合いがやってきた。その人が「今日はサハリンが見える」というので、指差す方向を見ると、うっすらと小さく島のような影が見えた。スコトン岬に「最北限」という言葉を使った看板を幾つか見たが、それを実感した。




さて昼食である。昼食のために再び南下。港のある香深に戻り、ペンションの近くを過ぎて、朝行った桃岩展望台の下を通り、その先にある元地という所で昼食をとることにした。

     メノウ浜のカラス。
     この時は、次の日にカラスに
     囲まれるとは夢にも思って
     いなかった。

12:20、元地の駐車場に着。ここの浜は「メノウ浜」と呼ばれ、メノウが取れるらしい。浜の近くに大きな駐車場(ここにも観光バスが来る)があり、その近くにはいくつかの出店がでていた。その出店の先に屋台のようなお店があり、そのお店の納屋だか駐車場だかコンクリート打ちっぱなしの空間にテーブルと椅子が並べられた所で食事をすることにした。うーにーを連れて来ても問題なさそうだが、半分室内のような感じの所なので、車の中で留守番してもらうことにする。
私はスペシャルうに丼(2,600円)とうに汁(500円)を、妻はダブルうに丼(1,800円)とトド肉焼き(300円)を注文した。
食器は海の家でかき氷をだすような使い捨ての容器に入って出てきた。しかしその中に入っているものは、ご飯とその上にこってりと乗ったウニだ。
私も今回の旅行で知ったのだが、東京などで箱に入って売っているウニは、ミョウバンで処理をしているのだという。この処理をしないと水でとけてしまうらしい。
このウニ丼も、ご飯の湯気でウニがとけてゆく。味の方もとろけるような美味しさだ。ウニ汁は、味噌汁かと思ったが、出てきたのは潮汁のようなものでさっぱりして美味しい。トド肉焼きは臭味が強い。
スペシャルやダブルというだけあって量も多いが、しっかりと全ていただきました。満足、満足、、。


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