アリスファームの撮影用お立ち台(?)にて


北海道旅行記  1999
    9月16日(木)

お寿司屋さん(古平/港寿司)
 ~ 仁木町(アリスファーム)


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このお寿司屋さんにして正解だった。まず嬉しいは、店の南側に駐車場があり、さらに南側に建物があるので駐車場は昼間でも日陰になり易いようになっている。岩内で車を停めた時、車内の温度が上がったので車内にうーにーを残すことを心配していた。これで安心してゆっくり食事ができる。


今はイクラがメインになっているが、6~8月はウニがメイン。今は9月、残念。私は、ニギリ一人前と小さなイクラ丼のセット。妻はイクラを中心としたチラシものを頼んだ。
イクラ丼は小さいといってもご飯茶碗よりも大きな器で出てきた。イクラの層(?)も厚い。ニギリで特に印象的だったのは蝦夷鮑。鮑がこんなに美味しいと感じたのは初めてだ。イカは当然軟らかい。(昨晩のイカソーメンとは大違い。)カニ(足)は、カニの味とシャリの量、わさびのきき具合のハーモニーが完璧という感じだ。カニに限らず全てのネタが風味豊かでそれを充分に引き出すようにシャリとワサビが考えられている。
ただ一つ例外がベニトロ。これはいつも食べているものよりも軟らかく、口に入れた感触がいいのだが、味の方は少し水っぽく感じた。(季節がら冷凍とも思えないし、ちょっと不思議に思った。)イクラはプリプリしてとても美味しい。ちなみにニギリの方にもイクラがあった。これらが全て美味しいのでガリさえも美味しく感じられ全て食べてしまった。
全体として、私の感覚に合わなかったのは、菜っ葉の味噌汁。魚介類の上品なうまみと菜っ葉の苦味がミスマッチに感じてしまう。しかし「上品」と感じるのは東京者の勝手な感覚で、地元の人にしてみれば、目の前の港で日常的に上がる魚介類であり、それに日常的な感覚の菜っ葉の味噌汁をつけているだけなのかも、。

ちなみに妻の頼んだ磯生チラシというものは、イクラが真中に盛ってあり、周りにエビ(アマエビではなく生の大きなエビ)、蝦夷アワビ、イカなどが敷き詰められている。妻は全てに感動したと言っている。

今日は宿を出てから岩内で少し休んだ以外は車に乗りっぱなしだったので、注文をする時に「全部食べられるかな?」と心配をしたが、美味しさのあまり何の苦も無く食べることができた。


お店から車に戻ったのは2:50。駐車場の車の中でお留守番のうーにーを心配する必要もなく、幸せな昼食をとることができた。

余市の市街地に戻ると、ニッカウヰスキーと(宇宙飛行士の)毛利さん関連の看板が目に付く。理解できなかったのが「毛利さんが生まれた温泉」と書かれた垂れ幕が下がっていたこと。毛利さんはあそこで産湯に浸かったのだろうか?




PM3:30、今夜の宿、アリスファーム(ペンション)に着く。ここは山の中にあり、すぐ近くにこのペンションを経営している牧場(アリスファーム)がある。その牧場は観光施設も経営してるので、とりあえずそこへ行ってみることにした。そこにはドッグ・ランがあるらしいので、そこでうーにーを遊ばせてあげようと思う。(この予定があったので、今まで車の中で我慢してもらった。)

ドッグ・ラン前の看板

駐車場から階段を上ると、きれいに整備された芝生があり、そこにドッグ・ランの看板がある。柵に囲われているわけでもないので「ここでノーリードにしていいの?」と悩みながら、よくよく看板を見たら矢印があった。その先を見ると斜面の放牧場がある。そこの一角がドッグ・ランということになっている。こちらにも看板があり、こちらはちゃんと柵で囲われている。入り口にはウンチ用のゴミ箱やアジリティーのハードルまで用意されていて、なかなか良さそうだ。

  
 ウンチ専用ごみ箱にもセンスを感じる
 手前はハードルのバー



しかし、いざ入ってみると何種類かのウンチが落ちている。ヤギや羊のものと思われるもの、犬のものと思われるもの、その他のものもあった。旅行前に寄生虫のことを聞いていたので、恐くなって遊ぶのをやめてしまった。(うーにー遊べず。)

観光施設を軽く一回り見て宿泊施設へと移動。
受付と泊まる所は建物が別になっている。受付を済ませ、荷物を部屋に運び込み、最後にうーにーを連れて建物に入ろうとした時、遊歩道を見つけた。(見つけなければ、うーにーはこのまま部屋へ連れこまれるところだった。)

ちょっとした山歩き気分
を味わえる

早速うーにーを連れて3人で歩いてみた。山の中にマクラギで作った道がある。これを作るのは重労働だったに違いない。馬でも使ったのだろうか。ちょっとした山歩き気分で、うーにーも少しは楽しんだようだが、300mくらい歩いたところで道が荒れていて引き返してきた。うーにーはまだまだ運動が足らないようだ。

駐車場近くの広い芝生で少し遊ばせようと思ったが、ちょうど犬連れの他のお客さん(車から降ろしていきなりノーリードにしているので、その犬はちょっと興奮気味だった)が見えたので(こちらもノーリードだったので、)リードを着けてとりあえず部屋に入った。



部屋は狭い。ケージと荷物の配置に頭を悩ませなければならない。一人、一泊二食付きで3,500円なので当然といえば当然。室内の配置を決め終えて施設の案内を読んでみると、5~6時に観光施設の方に牧羊犬が出てくると書いてあるので見に行くことにした。

行ってみると、羊はご飯の時間、リャマは放牧へ、馬もどこかへ帰って行った。他にお客さんは誰もいない。牧羊犬は繋がれている。ボーダーにグレーハウンドの血が入ったような犬だ。

誰もいない静かな夕方の観光施設。妻は羊にエサをあげた。100円で買うヤツである。羊はもう羊舎の中だったので、私はうーにーと一緒に外で待っていた。出てきた妻の話では、エサを持って柵に近づくと、大きな羊が近づいてきて、他の、特に仔羊が妻に近づこうとすると体当たりしてまで阻止したという。羊の世界も大変である。

施設の奥を見ると、馬が一頭だけ残っていた。こいつはとてもフレンドリーで可愛い。こいつにはエサはあげなかったが、フレンドリーというよりエサがもらえるものだと思っていたらしい。

 
お客さんも施設の人の姿も見えなかったので(悪いとは思いつつ)うーにーを、ドッグランだと勘違いした所で遊ばせることにした。(ドッグランはウンチが怖い。)フリスビーを5,6回やって、それで終わりにした。
この位置から宿を見ると、その向こうに海が見えて、今日はモコモコ雲が出ていてそれに夕日があたって綺麗だ。宿の向こうには海も見える。


部屋に戻るともうすぐ6時、人間のご飯の時間。うーにーをケージに入れてご飯を与える。人間のご飯は受付した建物。そちらに移動。
食事はコース形式で「どうやったら、これだけのことをして3,500円で出来るのだろう?」と不思議に思ってしまう。安く仕上げているところもあるが、魚料理とステーキもあった。ライスにはイクラをかけるサービス付き。(お寿司屋さんのものに比べたら明らかにしぼんでいたが、イクラはイクラだ。)
デザートは葡萄とイチジクのような果物(プラム?)。私のものと妻のものは見た目はソックリなのだが、どちらの果物も妻のものの方が甘くて美味しい。イチジク似のものにいたっては皮をむくと色まで違う。私のは皮をむくのも苦労し、出てきた身の色はキューイのような緑だった。どうも熟れていないようだ。妻のものはオレンジ。多分、男性は甘いものが苦手だと思っての心遣いだったのだろう。(とにかく3,500円なので、充分に満足である。)


部屋に戻り、私は旅行記書き、妻はうーにーをお手入れや明日の予約の確認など。10時くらいにうーにーのオシッコヘ行く。
お風呂は1つしかなく、時間を区切って男風呂・女風呂として使っている。私は最後に入ったが、追い炊きが出来なので、ぬるくてたまらなかった。

お風呂から部屋に戻ってさらにこの旅行記書きをしていると、うーにーがムックと立ち上がり私の顔を見、そしてケージの入り口を見る。「いいよ、ハウスして、」というと再度私の顔を見て、ケージの中に入っていった。
只今、午前0時半。

オヤスミナサイ

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