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名前が同じというだけで決めたう〜に〜
辿り着くのはまだまだ先 |
北海道旅行記 1999
9月15日(水)
青森 〜 函館
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朝の青森フェリーターミナル、鍵やさんを探がさなければならない東京から来た犬連れ一家は、とにかく市街地へ行ってみる。まだ店が開くような時間ではないが、鍵やさんを探すため車を走らせる。市街地の大きな道はほとんど走ってみたが、鍵やさんの看板は見つからない。
ちょっと落ち着きたかったので、ホテルのレストランでコーヒーを飲むことにした。(うーにーは車で留守番。)この時間に営業していて、駐車場がある喫茶店(レストラン?)はここしか見つからなかった。
私達がホテルに入り、エントランスを抜け、レストランの入口に立つと、20名ほどのお客さんが食事をしている。不思議に思ってよく見てみると、ホテルの宿泊客が朝食をとっていた。ちょっと場違いな感じがしたが、他に店もなさそうだったのでこの店でコーヒーをいただくことにした。1時間くらいのんびりしようかと思ったが、やはり落ち着かず30分もしないで出てきてしまった。
ホテルの従業員の方に鍵やさんのことを聞くと、3つの大きなショッピング・センターの名前をあげて「その中に入っていると思う」ということだ。
車に戻ると、うーにーは不満そうな寝ぼけたような、そんな顔をして私達を見るだけだ。車のシートは寝心地がいいとは思えないが、寝続けることに不満はないようだ。
車を走らせショッピングセンターを探す。その3つは近くにあった。見つけたのはいいが、その全ての開店時間は10時のようだ。まだ1時間半以上ある。どうやって時間をつぶそうか。

とりあえず、3つのショッピング・センターから程近い「青い海公園」の駐車場に車を入れ、うーにーを少し散歩させた。車から下ろしてすぐはとても元気、というかストレスがたまっていたというか、暴れるようにはしゃぎまわった。しかし5歳という年齢のせいか、すぐに終わってしまう。どこかイライラを残したまま爆発は終わってしまう。
公園内も一回りしたので公園の周りを歩いていると、ショッピング・センターの袋を持って歩いてる人を発見。私達は「もう開店しているのかも、」と期待して、ショッピング・センター目指して歩き始める。うーにーも一緒だ。しかしそのショッピング・センターに着いて再度確認するとやはり10時開店。他の2つのショッピング・センターも10時開店であることが分かった。まだ9時である。ガックシ、、、。
私達はうーにーを連れて青森の街中をさまよう。ショッピング・センターが並ぶ大きな道に鍵やさんがないことは確認済みなので、小さな商店が並ぶ区画へと入っていった。歩道が狭くうーにーが恐がられるかと心配したが、そうでもなく一安心。もう一つ心配事があった。低い棚に並べられた商品にうーにーが手、もとい、口を出さないかが心配である。こういう狭い商店街では、うーにーの口先が見えにくいことがある。ちょっと見えないスキに泥棒しないかとヒヤヒヤものだ。
そんな市場のようなところから、夜のお店がちらほら並ぶ怪しい道へと入って行った。こんなところには鍵やさんはないだろうからと、裏路地の四つ角で賑やかそうな方向を探る。車が通ったのを見つけそちらに行ってみると、その道の向こうも市場のような商店街になっていた。その一角に入ってすぐに鍵やさんを発見!
と、喜んだのも束の間。鍵やさんは開いているがお店の人がいない。私達の他にもオジサンが一人やって来た。この人も合鍵が欲しいらしい。うーにーを見たこのオジサンが「訓練しているの?」と話かけてきた。青森では訓練競技会が盛んなのだろうか、と思ったら「猟とか連れていくんでしょ?」というので理解だ出来た。「うちのはただのペットです。こうやって時々一緒に旅行に行くくらいです。」と答えた。
少しの間、うろうろしているとオバサンがやってきた。「お店の人が来た。これで鍵は手に入る!」と喜んだのものの、オバサンは鍵は作らず電話を架け始めた。そして店主らしき人を呼んでいるようだ。そしてオバサンの姿は見えなくなった。
一緒に待っていたオジサンは店に鍵を残して消えていった。私達は他にすることもなく鍵やさんを待つ。10分も経たずにお店の人がやって来て、めでたく合鍵を手に入れることができた。ちなみにオバサンは、向かいの八百屋さんだった。鍵やさんを出るとあのオバサンの元気な声が聞こえてきた。
鍵の騒動のお陰で私達は青森の街を歩くことが出来た。もし鍵を忘れていなければ、こんなことはしないだろう。犬を連れていると、どんな街であれ気を遣うので疲れてしまう。それにうーにーを連れていける場所も少ないから、目的地があるわけでもない。今回は必要に迫られて目的地があったので、いい経験ができた。
10時近く、車を止めている公園に戻り、うーにーのトイレ(小)を済ませ、そしてフェリー乗り場へ向かって出発。
15分くらいでフェリー乗り場に着いた。(本当はもっと早く着くと思う。ちょっと道を間違えてしまった。)フェリーに車を載せるのは初めてだったので「手続きが面倒だったら嫌だな、」と思っていたがとっても簡単だ。
この船は最新の技術でとても速いらしい。そんなに速い船では加速や減速の時にGがかかって、うーにーがパニックを起こすのではないか、と心配だ。しかし乗船手続き時に「エンジンの調子が完全ではなく、あまりスピードがでません。」という旨の張り紙があった。心の中で「ラッキー!」と叫んだ。
乗船まで1時間くらいあるので、防波堤辺りで時間をつぶすことにした。車から降りたうーにーはソワソワし、防波堤近くの草むらへと早足で向かっていく。そしてゲリをした。ちなみに弘前公園の時もゆるかった。車の中が暑いから、と水を飲ませすぎたのが原因だったのか、それとも旅の疲れなのだろうか、先のことを考えると心配。
手続き時に「ペットのいる方は申し出て下さい。申し出てくれれば涼しい所を確保してくれる。」という感じのことが書いてあったので「ということは暑くなるんだな、」と勘ぐり尚更心配になってしまった。効果がどれだけあるか分からないが、乗船前にエアコンをガンガン入れて車内を充分に冷やしてから乗船。
車を乗船させたら、うーにーを一人残して客席へ行かなければならない。気になるが仕方のないことだ。客席は全席指定。シートベルトがあると聞いていたがそれは無かった。
名前もユニコン・ジェット・フェリーと聞いていたので、すごいGがかかるのかと思っていたのだが、出航時アナウンス(注意事項など)を聞いていたら実はもう出航してスピードもでていた。乗り心地は非常に良い。うーにーのことを心配しつつも私は寝てしまった。
着岸のアナウンスで目がさめる。早速、車へ。乗船する時は、妻は別に乗船したが下船の時は一緒でよい。うーにーと再会。とっても喜ぶかと思ったがそうでもなかった。
着岸の予定時刻は2時だが、少し早く着いた。まだ接岸の作業が終わっていなかったのか、ゴゴゴーと凄い音がした。うーにーはずいぶんと驚く。この顔を見て、あと3回あるフェリーがちょっと心配になる。(胸にヨダレの跡が無かったので大丈夫だとは思うが、、)
下船すれば、そこは北海道!
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