5.何年も前の記憶
1月11日

1月11日   〜 5.何年も前の記憶 〜

池の三分の一くらいには薄氷が張っている
そしてやっと一番低い場所にある、よく整備された池と芝生の公園に着く。一安心して感じたことは「寒い」。池をよく見ると三分の一くらいは薄氷が張っている。
正直なところ、もう車に戻りたい気分だが、うーにーの散歩と排泄をさせたいので、もう少し歩こうと思う。

うーにーはというと、ちょっと困惑しているような顔。九十浜の時同様、あまり元気がない。排泄もしそうでしない。飲んでいる水の量が少ないので出ないのかも。
無理矢理連れ回される様に公園内を散歩する。私は寒くてやめたくて、うーにーも乗り気ではない。オモチャで誘ってものってこない。時々周りを見渡すような素振りをする。(今、この公園に私たち以外には誰の姿も見えない。鳥や小動物の気配を感じる程度だ。)
一休みついでに写真を撮ったりするが、排便の気配はない。宿を出る時にウンチを、九十浜でオシッコをしているので出ないのかも。とにかく寒いので早く車に戻りたい。

こういう時はうーにーに任せようと、うーにーを先に歩かせる。すると(来た道ではなく、T字路の先を右に行った先にある)階段の道へと迷うことなく進んでいった。うーにーがこの階段を登ったのは、もう何年も前のことである。最近のうーにーは進んで階段を登るようなことはしないので、やはり、ここを行くと駐車場に戻れることを覚えているのだろう。

階段を登り始めたうーにーは、どこか億劫そうだ。彼女のペースに任せ、登ってゆく。
のんびりと急な階段を登っていき、T字路に戻る。またここから階段なので少し休む。寒くて早く駆け上がってしまいたいが、うーにーのペースを優先する。
周りを見渡し「失敗した」と思った。以前来た時は、谷の向こう側の斜面まで行った。向こう側は日が当っていて暖かいのだ。でも、うーにーの足腰を考えると行かない方がよかったかも。
そんなことを一通り考えてから、階段を登り駐車場に戻る。そこには我が家の車が一台だけ。平日のこんな寒い日に利用する人はいないのだろう。



戻 る       目 次       進 む


人のため、犬のため 犬とゆく うーにーのページ