うーにーと女房が朝のお散歩から帰ってきた音で目が覚める。今日もとりあえず寝た振りをするが、また寝てしまうということはなく、うーにーがご飯を食べ終わり、少し経ったらベッドから出た。うーにーは「あっ」という顔をしたが、動くことなく頭だけ上げ、私を少しの間見て、そしてその頭は下がった。 朝食は八時半からにしてもらった。今は、まだ８時前なので、朝食までの間もチェックアウトの準備を進める。（つまり部屋を片付ける。）うーにーが食後の休憩で動かないので都合がよい。 片付けをしてみたら、あまり時間もかからずに済んでしまい、ダラダラとテレビを見ながら食事の時間を待つ。 食事の時間が近づいたので食堂へ。（今朝も他のお客さんはいないから）マットを持ってうーにーを同伴させてもらう。テーブルの下にマットを敷くとテーブルの下に入っていい子にしてくれた。と安心したら、スルスルとクロスの暖簾をくぐってカウンター方面へ。そしてお皿を運んでくる奥さんに「あはようございます」と挨拶をする。「コラコラ、何やってんの！」と叱るとスタスタと戻ってきて、何事もなかったようにテーブルの下に入り、いい子にしていた（というより、疲れてグッタリ寝ていた、という表現が正しいかも、）。  今日の朝食は和食。困ったことにどの料理も美味しく、そしてご飯がすすんでしまう。満腹で運転をすると眠くなってしまうので、ちょっと抑えたが、それでも結構食べた。和食の朝食を出す宿は多いが、ここは私が利用した中で五本の指に入ると思う（数えていないので、なんともいえないけど、。） 人間は、約30分で食べてしまった。食が進んでしまい早飯になってしまった。部屋に戻って帰りの準備をしなくてはと思い、席を立ったが、うーにーは動こうとしない。やはり疲れがたまっているようだ。それでも二人が行こうとすると仕方なさそうに立ち上がった。 部屋に戻り、部屋を片付け、荷物を車に運び込み、掃除をする。最近はこの作業も早くなった。荷物が少なくなったということもあるが、人も犬も当初に比べると旅行に慣れたのだと思う。慣れたというより、自分のスタイルを確立したという感じだろうか。  9:50、プーサンをチェックアウト。オーナーさんからお蕎麦屋さんの上田さんは関西の人だときいてちょっと驚いた。繊細なものを感じたが、味からして関東の人だと思った。どうも最近、私の舌は疲れているようだ。 オーナーさんが白馬までの地図をくださった。それに、寄るとよさそうな所を書き込んでくれていた。 車を動かし始めると、正面に見える山に、昨日の棘（いばら）の道が見えた。何かとおもうこともあるが、今となっては貴重な思い出である。 |
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