9月8日(月) 6.本当にいいの?

七時になり人間は食事へ行く用意を始めると、死んだようになっていたうーにーがキョロキョロはじめる。「今日は一緒に行っていいんだよ」と伝えると、スパッと立ってリードを持った女房の許へ。そんなうーにーを連れ、マットを持ち、食堂へ。

大き目の二人用テーブルの下にマットを敷くとちょうどいい大きさだ。そこに伏せるようにとうーにーに伝えると、素直にテーブルの下で寝てくれた。
しかし、こちらの奥さんがお皿を持ってくる度に落ち着かない。そしてついてテーブルの下から出てご挨拶。オーナーさんもうーにーにご挨拶に来たら、うーにーは調子付いてしまい、テーブルの横で寝始めた。お皿を運んでくる人が相手をしなければ、そこで寝続けているが、はっきりいって邪魔だ。他にお客さんがいないことをいいことに、大きな声でテーブルの下に入ることを指示。はじめのうちは聞こえない振りをしていたが、すぐに渋々テーブルの下に戻る。「うんうん聞き分けのいいうーにーだ」、と思って食事を続けていたら、私の足の上に毛むくじゃらの重いものがドスンと着地した。すぐに退くかと思ったが、いつまで経っても退いてくれない。結局30分以上、そのままで私は食事を続けなければならなかった。

食事の内容はというと、今日は特に「本当にいいの?」という内容だった。オコゼのフリットや舌平目のムニエルなどが前菜なのだ。スープには天然もののマイタケを入れる。(わざとスープと別に出てきて、香りを楽しんでからスープに入れる。ちなみにスープは本当のコンソメ。)もちろん、メインは別。お口直しやデザートももちろんある。東京でこのコースを食べたら幾らくらいかなと考えたら、まぁ一万円くらいかな、と思ったが、たぶんそれ以上だろう。

今日は心身ともに疲れているので、食も進まないだろうと思ったが、昨日改めて入れた白ワインも、食事もスルスル進む。よく考えたら(こんな時間になって気がついたが)昼食を食べていなかった。そのためだろうか、どんどん食が進んでしまった。


八時半、食事が終わる。酔った勢いというわけではないが、二階を見せてもらうことにした。食堂から見える二階の窓や階段がいつも気になっていた。一通り見せていただき満足し、待たせた二人とともに部屋に戻った。するとうーにーは水をがぶ飲みし、そして「今、オシッコをしてこのまま寝てしまいたいです。」というので、うーにーを連れて散歩に出る。出たらバイクちゃんも夜の散歩の最中だった。うーにーに一緒に遊ぼうというが、もちろんうーにーは乗ってこない。それでもしつこくするので、うーにーはオシッコも出来ない。と思ったら、バイクちゃん、アマガエルを発見。いたくご執心でうーにーのことを忘れてくれたらしい。その間にオシッコを済ませて、うーにーは部屋に戻る。

これで、今日一日は終わり。部屋に戻ったうーにーは「私はこれから寝ます」と宣言したかのように、周りに何が起ころうと寝続けた。ただ時々オナラをしながら、。


長かったような、短かったような一日は終わった。今日もうーにーのペースで一日が終わったような気がする。

                

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