人間が冷静でいられないのは「この先も同じような道だったらどうしよう」という不安からだ。確かにうーにーにはそれがないかも。 一休みした場所から周囲を確認すると、一応舗装された下り坂を発見。それとは別に「整備がされていないが道だろう」というようなところを見つけたが、そのような風景に恐怖さえ感じ、舗装路を選択した。 舗装路を進み始めると、今までの不安は消えた。あの道がとても大変に感じたのは、不安があったからかもしれない。うーにー先生のように、とにかく体力・気力を充実させ、常に学習し、目の前の危機を回避し、進むべきだと学んだ。 急な下りの舗装路を歩いている間も、うーにーはハーハーいっていた。心配ではあるが、どこか私たちを励ましているようにも見えた。そんなうーにーに導かれるように進むが、雨がポツポツ落ちてきた。心の中で「ここで本格的な雨を降らしたら、神様、恨みますよ。」とつぶやいたのがよかったのか、すぐにやんでくれた。それから五分くらいして、また降ってきたが同じようにすぐにやんでくれた。その度にイライラする人間二人だが、そんなことは感じないのか何一つ態度を変えず、ハーハー・ヘラヘラと、先を進むうーにー先生は(冷静になった今考えると)立派という他に言葉はない。 どうにかこうにか一般車道に出て、宿に連絡し、迎えに来ていただいた。この時、三時近く。登り始めてから約五時間。よく頑張った。 |
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