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2001 9月8日 〜 9月14日
天元台・桧原湖・那須旅行

9月9日  尾根道

天候が不安だが、先に進もうということになった。西吾妻山方面は日曜ということもあり、人出があるだろうということで避け、藤十郎方面へ出発。(11:00)
ここからの尾根道が景色もよくて、楽しいはずなのだが、ガスで下界はもちろんのこと、20m先も見えない。ひたすら足元を見ながら進んで行く。

うーにーが背にしている岩から頭を出すと凄い勢いで雨が打ちつける

5分も歩かずに、ひどい横風を受ける。もちろん真っ白い。風で体が持っていかれる。もっていかれた先がどうなっているか見えない。もし足を滑らせたら姿は見えなくなるだろう。このまま進む訳に行かず、牛ぐらいの岩を見つけ、その陰で風がおさまるの待つことにした。

風の具合をみようと岩陰から頭を出すと、雨粒が勢いよく当たってきた。これは待つしかないと思い、ちょっと早いが弁当1つを2人で食べることにした。
頭の上を強風とガスと雨が飛んでゆく中、ペンションで作ってもらったお弁当を食べる。不安な気持ちで食べるお弁当は、美味しいものではない。味わう余裕などない。しかし、味わいたいと切に願っている者がいた。うーにーだ。ご飯粒を落とすと、岩の間まで鼻を突っ込み探しまわる。見習って、お弁当を楽しみたいが、そんな余裕がない人間達だ。

弁当を食べ終わっても、風も雨も(もちろんガスも)おさまる気配はない。仕方なく下山することに。うーにーの胸・腹・脚がドロドロなので、早めに帰った方がいいということもある。とにかく、ここで遭難するわけにもいかないし、(伸縮型のリードを着けているが)うーにーがちょっと離れた時に人と合えば相手を驚かすことになるだろう。とにかく私達がいる状況ではない。11:25、引き返すために出発。

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