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2001 4月29日 〜 5月3日
野尻湖・北軽井沢旅行

4月29日  急な雪斜面を昇り降り


ダムを渡るとそこには、遊歩道の入り口になる急な上り坂がある。雪が積もりほんの少し階段が見えているだけだ。それとは別にどこへ続くのか分からないがトンネルがあった。トンネルは、照明がなく少し進むと真っ暗になってしまうので進むことが出来ない。
急な上り坂は頑張れば登れるが、下りは一気に滑り落ちそうで危ない。妻は「やめとく」というが、私とうーにーは挑戦。
雪の積もった見上げるような急な坂に、つま先を一歩一歩雪に差し込みながら自分の安全を確保するのがやっとの私の周りで、(決して余裕があるようには、見えないが、)楽しみながら登っているうーにーの気配を時々感じる。顔を見るとそれはそれは楽しそうであり、優越感に浸っているようにも思えた。しかし下る時、その余裕があるか楽しみである。

足の筋肉を震わせながら、坂の上まで登りきる。気持ちいい景色だ。

落ちてゆくうーにー
それでも楽しんでいる
後ろに見えるのはフレキシ
はるか下方で妻がビデオを構えている。私かうーにーか分からないが、一気に滑り落ちる可能性は大だ。そんな姿がビデオに納まれば、それはそれで楽しいというものだ。
私は、足を振り上げ、踵を突き刺すように一歩一歩下りてゆく。うーにーは苦戦しながらも楽しんでいる様子。悔しい。しかし、あと10mくらいのところで、うーにーは四足で立ったまま、滑り落ちていった。私の悔しさが少しは解消されるかと思った次の瞬間、その楽しそうな、そしてどこか誇らしげなうーにーの表情に、私は後ろめたさまで感じてしまった。


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