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2000年 9月14日 〜 9月 23日
東京・奥尻・湯の川・青森・安比・那須・東京
9月20日(水)    〜 生きている熊より怖い 〜
船の時間の関係で朝食を早めにしてもらったので、珍しく私も 6:40 には起きていた。今朝は涼しい。うーにーもすっきりした顔をしている。
二人は朝の散歩へ出掛けた。そして2つのウンチを持って帰ってきた。旅館の前に放置されていたものも持って帰ってきたのだそうだ。正直なところ「疑われたくない」という気持ちからである。ちなみに、散歩をしている犬を何頭か見たという。地元の犬だろうか。


7時から部屋で朝食。内容は、ちゃんとした旅館の朝食という感じだが、私にはちょっと塩がきつかった。
7時半くらいに食べ終わり、仲居さんが下げてくれる前に、部屋の荷物を車へと移動を開始する。ある程度荷物を運び出したら掃除だ。部屋にいた時間も短く、うーにーは疲れと暑さで、ほとんど動かなかったので掃除も簡単だ。

部屋を片付けている時に、仲居さんが食事を下げに来た。この仲居さん、ここのオーナーさんをみてか「犬を飼おうかと思うんだけど、いい加減な飼い方はしたくないから、、、」と戸惑っている様子。「自分は飼いたいと思うが、他の家族が上手くやってくれるか、自分が仕事に来ている間、一人で留守番させるのも心配だし、それが犬に良くないのでは、」などなど、色々と考えている。
こういう人こそ、犬を迎えて欲しいものだが、世の中うまくいかないものだ。


部屋の掃除を済ませ、全ての荷物(うーにーも)を車に運び、精算を済ませた後に、宿の方と少し話しをした。うーにーにも挨拶をさせるため、車から玄関まで連れてきた。うーにーが挨拶を済ませた後、人間同士が話しを続けていると、うーにーは壁に飾られた熊の毛皮に興味をもった。
近づき、手のあたりをクンクンし始めた。そして後ずさりし、顔のほうに回り込んだ。そして、「う〜」と低い小さな声を出し、自信のなさそうな小さな声で「ワン」と一吠え。しっぽを見ると、足の間に入っていた。

何年か前に熊牧場に行ったことがある。
その時、檻に入った生きた熊をジーっと見つめていたが、唸ったり、吠えたりはしなかった。目の前にリードで繋がれていた小熊が来てもこれほどの警戒しなかった。ただし、成熊の剥製をとても警戒していた。剥製や毛皮には、生きている熊にはない、何かがあるのだろうか。

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