Mさん と Jちゃん  12

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Mさんは、まだまだ「?」が多いようです。
その原因は、人間側(=Mさん)の「犬に分かり易い対応」をとり続けられるか、ということが、原因のようです。Mさんの「?」は、Jちゃんの「?」なのです。Mさんは、「何故こんな行動をとるのだろう。」と思っていると同時に、Jちゃんは「こうして、って言われた通りにしているつもりだけど、違うのかな?」と悩み、その時々で違う行動をとってしまうわけです。

「犬に分かり易い対応」をとり続けることを、Mさんは「確実」と「継続」と書いています。なかなか的を得ていると思います。皆さん、出来ていますか?


・犬が「褒められた」と思うとき

そんな話が、前回までにそんな話がでてきました。皆さんは、どう思いますか?
まず確実に褒められたことが分かる行動、すなわち、対象の行動を繰り返す時、それが褒められたと感じているときであり、その時の表情を褒められたときの表情と(人間が)覚えるべきだと思うのです。
その表情は、人間から見て直感的に理解できる表情かも知れません。そうでないかも知れません。一緒に暮らしている犬の「褒められたときの表情」って、分かりますか?




99/10/5      RE:「名前」の進捗報告     弓削 

「名前」の資料、参考になったようで良かったです。

》ただここでも私の悪い癖が原因だったようです。
》キーワードは「確実」と「継続」の様ですね。
》私は「せっかち」みたいなので、
》折角の学習を完全なるものにしてなかったようです。

これは、Mさんだけではありません。ほとんどの人がそうです。
「確実」と「継続」を「忍耐」なんていう人もいますが、
私なりにいうと「犬が本当に出来る(分かる)ようになるまで待つ」
とことです。「こうやれば、出来るはず!」ではなく「どんな方法を
使っても、分かるまで待つ、工夫する。」という気持ちが大切です。

もちろん、出来るようになっても、そのコマンド(名前はコマンド
ではありませんが、)を使うだけでなく、そのコマンドに至る練習
も「継続」して下さい。
犬とのトレーニングとは、遊びであるべきだと考えています。その
コマンドが完成しても、その遊びをやってあげて下さい。もちろん
より楽しい遊びになるような、工夫はしてくださいね。


「名前2」で出来ない状況のパターンが分かってきたら、
その時はやらないで下さい。「その状況の時は、呼ばれても
反応しなくていい、」と二人で約束を交わすようなものです。

Jちゃんがまだまだ子犬であることを考えると、助言が
難しいです。
》できない条件があったのは、とても疲れて眠たくて
》テンションが下がりまくっていた時は、だめでした。

成犬ならば、疲れて眠くても飼い主からの誘い(=とっても
楽しいこと)があれば、反応するものです。
しかしその月齢では、体を壊してしまうでしょう。
ところで誕生日はいつですか?


「名前3」は、まだやらない方が良いでしょう。もしやるのであれ
ば、試しに1,2回やるくらいにして下さい。少なくとも「名前2」で
出来ない状況のパターンに近い場合は絶対にやらないで下さい。



皮膚も耳も目もよくなったみたいで、よかったですね。
アレルギーの件は、「出来ることはやってあげる」「出来ないことは
出来ない」と考えるのがいいです。
フードについても、Mさんが判断して決めて下さい。(それには
情報をあつめて、勉強して下さい。フードについては、私のHPの
掲示板で質問すれば、いい情報が得られると思います。ROMを
含めて参加している人の中に専門家というか研究者みたいな人が
何人かいます。)


》今は旧フードとヒルズを混ぜて与え、無くなり次第
》ヒルズオンリーにして様子をみてみようと思ってます。
》その後は、アボダームのアレルギー用にと考えております。
》こればかりは食べさせてみないと解らないですよね?

とりあえず、これが最良だとは思いますが、私はフードについての
データは積極的に集めていないので、掲示板からもっといい
(=Jちゃんに合った)情報が得られるかもしれませんよ。


》姉の所に顔をだした時に、
》「だんだん、あんたの顔に似てきた!」
》といわれました。
》これは素直に喜んでいいのですよね?

はい、とりあえず喜びましょう!(<なんか意地悪な表現だって?)
最終目標は「二人ともいい顔になってきたわね」、これを目指しま
しょう。目指してできるものではないですが、きっとそうなると
思いますよ。その時のためにJちゃんとの写真をいっぱい
撮っておくといいのでは?




99/10/6     Re: 「名前」の進捗報告        Mさん

> 私なりにいうと「犬が本当に出来る(分かる)ようになるまで待つ」
> とことです。「こうやれば、出来るはず!」ではなく「どんな方法を
> 使っても、分かるまで待つ、工夫する。」という気持ちが大切です。
>
> もちろん、出来るようになっても、そのコマンド(名前はコマンド
> ではありませんが、)を使うだけでなく、そのコマンドに至る練習
> も「継続」して下さい。
> 犬とのトレーニングとは、遊びであるべきだと考えています。その
> コマンドが完成しても、その遊びをやってあげて下さい。もちろん
> より楽しい遊びになるような、工夫はしてくださいね。
肝に命じます。


> Jちゃんがまだまだ子犬であることを考えると、助言が
> 難しいです。
どれくらいから、本格的なトレーニングが可能に
なるのですか?

> ところで誕生日はいつですか?
血統書がまだなのでさだかではないですが、
99/6/3らしいです。
ショップに「血統書は半年から一年後に来ます」
と言われたのですが、そんなものなのでしょうか?
知り合いには、「すでに有った」とか聞くものですから。。

> 皮膚も耳も目もよくなったみたいで、よかったですね。
> アレルギーの件は、「出来ることはやってあげる」「出来ないことは
> 出来ない」と考えるのがいいです。
そうですね、実は私もアレルギーがあります。
「そんなとこまで、似たの?」(笑)と言われ
ましたが、先天性もあると思います。
まだ痒みだけはあるみたいです。
フードで解決できればいいのですが。。

先日の公園で心配になったことがあります。
状況は私と彼女が50〜60mぐらい離れて
その間をJが楽しそうに走っておりました。
彼女の所に行く時は、飛び込むくらいに寄るの
ですが、私の所へ来るときは近くで止まってしまう
事が何回かありました。この説明だけでは当然
ご理解できないとは思います。と言う事を前提で
いいのですが、ご意見をお聞かせ下さい。
これは、私に対する不信感(警戒)またはなにか
に対する恐怖からくるものでしょうか?
例えば、いつも躰に対するメンテナンスを
行ってますが、「またなにかされる。。。」とか。
お客さんが来た時も一緒にボール遊びをすると
私じゃなく、その方の方に行ってしまいます。
最近また、「きらわれてるんでは?症候群」
になりそうです。。

        



99/10/6     Re: 仕切り直し        Mさん

> 環境を変えたことで、トイレが上手くいったということは、言い方を
> 返れば「Mさんが失敗をさせるよな環境にしていた」ということです
> よ。(<ちょっときつい言い方すみません。でも、大事なことです。)
いえ、同感です。
ただ言訳ですが、なにが良いのか情報が少ないのが現実でした。

> 食糞もお散歩で減ったということで、とりあえず多少失敗しても
> 見守ってあげましょう。
心身の成長のおかげか、
最近はお陰様でほとんど失敗はありません。
あるとすれば、留守中や睡眠中にトイレが
よごれてしまい、ちょっとはずれた所です
る事ぐらいでしょうか。。

> 現段階では、Jちゃんは、Mさんからのコミュニケーションを
> どう受け止めるべきか、考えが定まっていないようです。これは月齢
> からして当然です。犬は人間に比べて「赤ん坊らしさ」がありません
> から、子犬を「小さな成犬」と勘違いしがちです。善いも悪いも分から
> ない赤ちゃんだということを忘れないで下さい。
これを忘れがちで、ついイライラしてしまう時があります。
これはまだまだコミュニケーションがうまくとれず、
理解してやれてないからですね。。

> とは見えなくても、犬がその様に行動していることは「嫌だ!」と
> 言っていることなんです。それ以上何も考える必要ありません。
なるほど、そうですね。
理由なんて無いかもしれませんしね。

> 同様に陽性強化法でもタイミングのとりかたが上手・下手で犬への
> 伝わり方が大きく違い、結果として犬がコマンドを覚える速さが
> 桁違いになるのです。(そんなこともあって、通信での相談は限界
> があります。)
基本的にベストのタイミングは、「その行動をした瞬間」ですか?
それとも「その行動を完了した瞬間」ですか?
どっちでもない?
トイレなどある程度の動作時間が有る場合に悩みます。

> ここで一番分かって欲しいのは、褒めたことが本当に伝われば、
> 犬は褒められた行動を、その場で繰り返すか、ちょっとした
> きっかけで繰り返し易くなるということです。
> もし、そうでなければ「褒められた」と感じていないと思って
> よいです。褒め方・タイミングを再チェックして下さい。
これは鱗が落ちました。
結果が証明するのですね。。
しかし伝わったと仮定して、それはいかなる場合でも
繰り返しますか?
(特に覚えた当初など)

> でるのが良いでしょう。しかし、Jちゃんの現在の月齢を考え
> ると、そのトレーニングをするのは無理です。Mさんとしては、今
> のところ、このことを頭にいれておくくらいでいいでしょう。
さきのメールでも書きましたが、おのおののトレーニングの
適正な開始時期はあるのですか?

> 1.拾い食い・・・毒餌なんてこともありますから注意して下さい
> 2.周りに注意がいかない・・・うーにーはこれで車に轢かれそうに
>   なりました。(一緒に散歩していた私の不注意が一番いけないの
>   ですが、、)
> 3.人を無視するようになる
> そんな訳で、クンクンは止めさせて下さい。
昨日ぐらいから、とてもいいペースで
歩くようになりました。若干歩きながら
クンクンしてますが、電柱等のはあまり
執着しなくなりました。
拾い食いはたしかに気をつけないと
やってます!

> そういう状況ですから「恐い」なんてことは言わないで下さい。
> 親は子供を常に守らなければなりません。Jちゃんの身も
> 自分の身も守れないと感じたら、Jちゃんと逃げるしかない
> でしょう。相手がノーリードだったら、Mさんが戦うしかありま
> せん。(これも相手の犬との挨拶の一種だと私は考えています。)
> これもJちゃんに対する責任です。
私はそう思っていると思います。
先日もこのように行動していました。


> 普通の飼い主さんが、落ち着いた犬を連れている場合
>
> 人間の挨拶をした後、犬同士は挨拶をさケる必要はありません。
> 無理に止めさせる必要もありませんが、どこで不躾な挨拶をされるか
> 分からないので、相手の犬を見て判断して下さい。
> 日本人の書いた本の中で「犬の挨拶とは、顔をつけ、お尻を嗅ぎ
> あう」などと書かれているものがありますが、これほど密な挨拶
> は、ほとんど必要ありません。犬は5m離れていても臭いで相手と
> 挨拶できます。密な挨拶は単純な挨拶以上の意味を持ち、時に
> 喧嘩になることもあります。
> 犬同士が遊ぶ、というのは挨拶とは別な話になります。
ということは、私が意識して近づけたりする必要はなく、
J自身が行きたければ行けばいいと。
その時、相手の犬が不躾か(またその可能性があるか)
どうかは私が判断すればいいのですね。
私自身が相手の犬に挨拶は必須ですか?
またその挨拶とはどのような事なのでしょうか?

> 1.他人の言葉でも解除されてしまうか、
>     その可能性は大です
そうですか、では一般的な言葉はよくないのですね。

>     コマンドを受ける場合、一番分かり易いのは、ボディー
>     ランゲージ(=人間の動き)です。
>     声(言葉)でのコマンドは犬には難解です。犬の行動学を
すべてのコマンドにアクションをつけた方がいいと
いうことでしょうか?
前に行っていた事で、御飯時に「目をみると許可」を
していました。その時に「目を見なさい」と言う意味で
指で自分の目を指していました。おかげでそのアクション
をすると目をみるようになりました。
(ある程度こちらに意識がある時だけですが。。)

> 対処法はというと「とりあえず禁止」、「許される時だけコマンド
> により、行わせる」というのが一般的です。
ここでまた疑問がわきました。
「禁止」なのですが。。
以前の「耳に噛み付き」のお話しで、
「禁止事項をしそうになった時に、
他の楽しいことに着目させるとしなくなる。」
−>「禁止」と同義。
ですよね??
では戻って、「とりあえず禁止」とは
やろうとしたら「叱る」??
.......
いや、違う!
「コマンド」にて動作−>褒められる
ゆえに「コマンド」時にしかしない!!!
合ってます?

        






今回アップしたメールの後に、これらのメールのやり取りを
HPに公開すること(今やっているこれのこと)を、Mさんに
再確認しました。
快諾、どころか積極的にさえ感じたこたえをいただき、
このページが今あります。
この連載が、犬に対して悩んでいる方の一人にでも、
お役に立てれば、と思っています。
そのきっかけを作って下さったMさんに感謝しております。

00.1.26



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