Kさん と Nちゃん  14

・・・・・・・・10・・・14・・・・・・・・・・・・・・・           「しつけ?」へ戻る




■ 飼い主の勉強するべき範囲 ■

飼い主さんは、犬に付いて色々勉強しなければなりません。
しかし、訓練士や獣医師ではなりません。

しつけや健康面で問題が起きたら、素人判断せずにプロに
相談しましょう。飼い主は、どの時点でそれらのプロに相談
すべきなのかを勉強すべきです。

また、プロの先生方の話をよく聞き、時に疑うくらいの知識は
もちたいものです。それには、自分ひとりで勉強するのではなく、
幅広い犬友達を増やすことです。
何においてもそうですが、知識や考え方が偏らないように気を
付けましょう。

00.02.16  いいことずくめ?                弓削

ここのところ、珍しく忙しいです。そんなわけで、ご返事が遅く
なっています。

「良い獣医さんは・・・」は、初めの事例がショッキングで頭に
残ってしまうと思いますが、それよりも一番最後の「獣医さんが
しっかりしないのは、飼い主さんがしっかりしないから、」という
ことを理解して欲しいと思います。

トレーニングにしても同じです。プロの方に教わった時に、疑問が
湧いたならどんどん聞いてください。疑問が残ったまま、指導された
形だけを実行していると「1ヶ月後には元に戻っていた」とか(先生
の前でも)「どうもうまくいかない」とか「先生の前ではうまく出来
たけど、帰ってきたらもう出来ない」などとなりがちです。

何でもどんどん聞きましょう。それらの積み重ねで、犬をより深く
理解できるようになるでしょう。


跳びつかれた時のことですが、「前へ前へ」というのは気持の問題で
人間の動きとしては「背中を見せない」ということが重要です。
気持の上で腰が退けてしまわぬように「前へ前へ」と出るのであり、
基本的には、向き合っていればいいです。(無視したり、睨み付け
たり、毅然と「フセ」>「マテ」の号令をかけてもいいです。最後の
方法をとった場合、解放後、更に興奮すると思いますが、その興奮が
暴力的でなければ(一人ではしゃいでいるような興奮であれば)、
叱らず、一緒にはしゃいでください。)
ただ棒立ちで向き合っていると、Nちゃんは色々なことを考えるで
しょう。その中に「後ろへ回り込む」もあると思います。

大事なことは、T君が、Nちゃんの興奮に対して冷静に向き
合えるか、です。それを目標に頑張ってみてください。(T君の
年齢を考えると、それは簡単なことではありません。もちろん、
強いアプローチも無理だと思います。どこまで出来るかは、メール
では分りません。Kさんがしっかりフォローしてあげてください。)


》ただ今までよりは強く叱りたいと思っているのですが。
》サークルに戻すのに抱える時マズルを掴んで「イケナイ」と言ってから
》というのではどうでしょうか?叱り方の強弱という意味で。
》Nが特に危ない事をしたときだけそうしてみようと思っているのです
》が、あまり有効ではないですか?逆に良くないでしょうか?

なかなかいいと思いますが、きっとこんな問題点が出てくると思い
ます。Kさんがマズルを掴むとNちゃんは抵抗するでしょう。
その抵抗をしっかり押さえつけられるか、ということです。
ず〜っと掴み続けることはできませんから、いつかはマズルを放す
ことになります。その時に、まだ「私は納得していないわよ!」と
いう態度をとった場合、ただサークルに戻すだけではいけません。
サークルに戻すのは、しっかり叱って、納得した後にしてください。
私が心配なのは、これ(納得させること)が出来るかどうかです。
納得すれば、興奮はしなくなります。ちょっと歯を見せる程度の
ことは大目にみましょう。これもしないくらい納得させることが
理想ですが、現状のNちゃんとKさんの関係を実際に見てい
ない私には、それが大変なことなのか、簡単なことなのか、考える
必要もないことなのか、それは分りません。

まずはやってみてください。そしてどうなったか教えてください。


家族皆でするトレーニングの時間は、うまくいっていますか。
内容は、どんな感じでしょうか。
そして、朝の目覚ましに多少は効果があったでしょうか。
(なんだか、質問攻めですみません。)


「伏せ」が進んで良かったですね。本などを見ると色々な方法が
載っています。色々試してみてください。大事なことは、その時々の
Nちゃんの反応をしっかり見ておく、ということです。Nちゃん
が、どんなアプローチに対して、どんな反応をするか、どんな
アプローチに反応し易いか(=好きか)、をよく見ておいてください
ね。


実家に連れて行くことが決まったのも良かったですね。
(なんだか、いいことづくめ!)

胴輪ですが、胸が締め付けられるようなものは、使わないで下さい。
力がカラー(首)の方にかかり、胴には力がかからないものなら、
使ってもいいです。
ビーグルの胸の形ならそれほど気にすることは、ないと思いますが、
余計な苦痛や健康によくないことは、やらないに越したことはないで
しょう。

「車で30分くらいの公園で皆でお昼を食べる」の結果が、「まあ
まあお利巧さんだったと思います。」というのも良かったですね。
車の中では、とてもいい子だったようですね。それから、男の方が
小さいお子さんを抱きかかえて覗き込んで来た時も、いい子だった
ようですね。「車の中では、そうしているもの」と思ってくれるよう
に、当分の間は、そのようにしてあげてください。


》でも、車を降りていざ遊ぶとなるとクンクンと引っ張りで大変でした。
》一緒に遊ぶといえば引っ張るし、新しい匂いでいっぱいの土や芝はN
》の鼻をひきつけました。いつものお散歩の道意外はこんなもんなんだと、
》分かってはいたもののまだまだだと思い知らされました。

原因は二つです。
一つは「慣れ」の問題。色々な所へ連れていけば、こういうことは、
減ってきます。
そしてもう一つは「脚即がまだまだ」ということ。
「より慣れた場所で完璧を目指し、すこしづつ慣れていない場所で
できるようにしましょう。」と書きました。家の中では完璧に
なったでしょうか。今は玄関くらいかな。しつけに限ったことでは
ありませんが、完璧を目指して日々練習しても、現場で発揮できる
力は、7割くらいでしょう。そのために日々の練習は完璧を目指さ
なければなりません。ただし、毎日同じことばかりやっていると、
人間も犬も面白くなくなります。そこを工夫できるか否かが、分かれ
道です。楽しい練習方法を日々考えて下さいね。今日、楽しいこと
も、一週間後には飽きてしまうことはよくあります。どんどん新しい
ことを考えてください。


》それにTと主人があまりNに働きかけをしないので、それどころか
》2人だけで遊んでしまって、それにも困りました。その場でも何度か言った
》のですが、主人がTだけとの相手を認めてしまって、Tはもちろ
》ん楽しいからその遊びで満足してしまって、Nは蚊帳の外でした。
》それはとても悲しかったです。
》主人はまだ、Nを家族としては認めていないのかもしれません。私が言
》った事に従っているだけなのかも。
》何のために公園に来たのか知らないはずはないのに・・・。

これは確かに困りましたね。でも、最近書いたメールの中で、
「人も犬も言葉では動いてくれない」と書きました。口で説明
してもご主人の考え・感覚は簡単に変わるものではないと思い
ます。
では、どうするべきか。それは、Kさんが、ご主人とT君
の遊びよりも、もっと楽しくNちゃんと遊ぶことです。そう
すれば、二人も振り向き、そして一緒に遊ぶことでしょう。
また、二人が遊んでいる中に、Nちゃんが入ってゆく方法は
なかったのでしょうか。遊びのルールをちょっと変えて、N
ちゃんも参加できるようには出来なかったのでしょうか。もし、
Nちゃんが参加できて、遊びが楽しくなれば、次からは、N
ちゃんを含めた遊びをするでしょう。

犬が身につけるマナーの一つに「周りを楽しませる」ということ
があると、私は考えています。「愛される犬」ということです。
だから、いつも接する人には笑顔が必要なわけです。犬の顔は
飼い主に似るといいますからね。

日々の生活の中でも、「まずは」KさんとNちゃんの時間が
「誰から見ても」楽しいものであるように心がけてください。
誰だって楽しいことは好きです。それを見れば、みんな寄って
来ます。


公園で会った女の子と仲良くなれてよかったですね。
犬とお行儀よく、自然に付き合える人って確かにいます。それは
大人よりも子供の方が多いように思います。例えばそれは、やっと
どうにか自分で立てるくらいの赤ちゃんだったりします。ほとんど
の場合、「犬は恐いもの」という先入観がない人達みたいです。
犬にしてみれば、完全に信じられている訳ですから、自然に接する
ことができるでしょう。


さてさて、朝の目覚まし時計行動ですが、

》それでも楽しい時間にはなりませんか?Nは、何でもいいからサー
》クルからでれれば楽しく感じているように思うのですが。

それなら、サークルの中でトレーニングすればいいではないですか。
とりあえず(今まで通り)、サークルから出してトレーニングをし
改善されなければ、サークルの中でトレーニングをする。(ちょっと
狭いかな?)トレーングを始めて静かになったら、サークルから
出してトレーニングをする。遊んでもいいでしょう。
つまり静かにしないとサークルから出してあげない。もし、Kさん
が行くまで吠えなかったら、その時は、いきなり出してあげれば
いいわけです。
こんな感じで如何でしょうか。

例えば、こんな感じで始めてもいいと思います。
Kさんが起きる前に吠えたら、Kさんはサークルの前に行き、
スワレと一言。座るまで待つ。座ったら、マテのコマンドをかる。
Nちゃんが静かにしていられるようだったらサークルから出して
あげる。(もちろん初めのうちは、待たせる時間は、ほんの少し
からですよ。慣れてきたら、マテをさせたまま朝の用事をして
しまうのもいいかも。)

トレーニングは「楽しく」が基本ですが、犬の心にも「喜怒哀楽」
は必要であると私は考えています。いつも喜ばせたり、楽しんだり
ばかりではなく、時には、怒らせたり、めげさせたり。
それをトレーニング(つまり人間とのコミュニケーション)の中で
出来れば理想的だと考えています。そうです。朝はちょっとめげて
もらいましょう。


そろそろ躾の先生は見つかったでしょうか。今頃は、実際に(生の
Nちゃんを)見てくれるプロの人に指導していただくことが、
どれだけNちゃんへの理解を深めてくれるか実感できると思います。
報告楽しみにしています。


T君が、苦手な作文にも手をつけ、積極性が出てきたといわれる
ようになったとは、Nちゃん効果?、頑張っているKさんを見て
のことかな?、それとも忙しい中、協力してくれるご主人を見ての
ことかもしれませんね。
とにかく、いい方向に向かっていて、何よりです。


グランドでミニチュアダックスが走って来た時の対応は、良かったと
思います。とにかく先に飼い主と話をしましょう。話をしない飼い主
の犬は、相手にしない方がいいです。飼い主が「この犬は大丈夫」と
いう犬でさえ、何をするか分らないものです。T君にも「まずは
人間同士の挨拶から」と教えてあげて下さい。

T君がKさんの指示で動かなかったのは、T君にとっても
いい勉強になったと思います。犬と暮らしている家庭の子供は、犬は
安全な動物、安心して遊べる動物と思い込み、思わぬ事故を起こして
しまうことがあります。知人のお嬢さんも、柵の中の犬に近づき、顔
を噛まれてしまいました。


今回は「良かったですね」などの言葉が何度も出てきました。
日々色々な体験を出来ているようで、私も嬉しいし、報告が楽しみ
です。これからも色々な報告楽しみにしています。


00.02.19 Re: いいことずくめ?          Kさん

やっと寒さのピークが過ぎたようですね。
向かいの家が駅前で花屋さんをしています。先日はお花を沢山いた
だきました。これから庭の花たちも元気が出てきそうで楽しみです。


しつけ教室に通い始めました。
先日、Nも含めて家族皆で見学に行き、いろいろお話を聞きました。
褒めてしつける方法だということとなるべくワンちゃんに苦痛を与えな
い法が良い考えだということ、実際の訓練も見せてもらってとってもゆ
ったりとした良い雰囲気だったので始めてみようと思いました。
1週間に1回くらいのペースで進めていきます。

「跳びつき」「お散歩の時の引っ張り」「匂い取り」をまず直したい旨を
伝え、その指導をしてもらう事になっています。
まずは飼い主に注目することから始めなければならないようです。N
がこちらの指示を待てる状態にするのが初めの目標です。
家の中では興味を示すおもちゃでも、場所が変わってしまうと他に興
味が行ってしまって全く遊びません。今まで家の中でしていた遊びが外
でも同じようにできるようにならなければとのことでした。

リードを持って「来い」と言いながら後ろ向きに歩きます。Nがこちらに
注目してついてきたら「よーしよーし」と褒めます。そっぽを向いてしまっ
たらリードをクイッと曳いて「来い」と言います。常に後ろに歩きながらなの
で、Nも歩き続けることになります。
初めのトレーニングはお話とNの様子をみる事とこのトレーニングで
終わりました。

しつけ教室ではあまりうまくいかなかったのですが、帰ってきてから家の
前の道路でやってみてなんとなく感じはつかめました。
庭や家の前の道路や近くの広場で練習しています。うまくいったり行かな
かったりです。

笑顔とか褒めるとか・・実際にトレーナーの人を見るととても参考になりま
した。良い事、して欲しい事をしている間中褒めていました。とても明るい
声でした。「わんにゃんワールド多摩」でのしつけ教室でもそうでしたが、あ
そこではショー的なものがあるからかと思っていましたが、そうではなかっ
たのですね。

しつけ教室までは車で20分くらい。私一人で連れて行かなければならな
いのでキャリーに入れて行きました。吠えてしまったり、キャリーの中でお
しっこをしてしまったりしないかと心配でしたが、クンクン鼻を鳴らしている
くらいで、「よーしよーし」などと声をかけながら行ったら意外と平気でした。
トレーナーの方にもちゃんとキャリーに入れてきたことを褒めてくれました。


また、日曜日の今日(もう昨日ですね)は皆で立川の昭和記念公園へ行っ
てきました。
11時ごろ出かけて、やはり30分くらい車に乗って。
帰ってきたのは3時頃です。
土や芝の所ではやはりクンクンし通しでしたが、舗装されているところで
は、いつものお散歩の時のように歩いてくれる所もあり、クンクンはあまり
せず、意外でちょっと嬉しかったです。
しつけ教室でやった「来い」の練習もしてみたりして・・・。

今回は主人も協力的でした。「ここはNとの遊びをしてみよう」という所で
は一生懸命Nに働きかけてくれていました。
でも、芝の匂いや周りの人やワンちゃんのほうがずーっと魅力的だったよ
うでこちらの用意したおもちゃや呼びかけにはなかなか応えずでした。
人やワンちゃんがあまりいなくて、舗装された道などでは呼ぶと近寄って
いったり走ってみたり、一緒にいるという感じでとってもいい感じでした。

遊ぶ中で主人にリードを持ってもらい遠くからNたちを観る機会があった
のですが、Nは常に引っ張っているかお座りして待っているかのどちらか
みたいでした。お座りしていればいい子に見えるし、歩き出せば「あらあら」
だしなんだか変な犬です。

車の中ではキャリーにいれてみました。しつけ教室の時お利巧さんだったの
で、大丈夫かと思って。でも今回は少し吠えました。
なだめながらすこーしずつ収まっていったようなので良かったのですが、初
めは失敗だったかなと、ビクビクでした。帰りはクンクン言っていましたが、相
当疲れたようで睡魔が襲ってきて、寝てしまったようです。

おしっこもうんちも外ではせず。
帰るとおしっこをたっぷりして、爆睡。
夜ご飯の時に起きてもまたすぐに寝てしまいました。
長い時間となると人間の方も疲れてしまいますが、またいろいろな所に連
れて行ってあげたいです。


夜のトレーニングは、皆で三角形を作って順番に「来い」をしているのですが
あまりよくないのでしょうか?日ごとにだらだらしてきているように感じます。
呼びに対する反応も鈍いし、ご褒美をあげた後にはすぐにクンクンして遊ん
でしまいます。もしかしたら、どこに従ったらよいのか混乱しているのではない
かとも思います。「座れ」の後「待て」をかけてもフラフラっと動いてしまいます。

Tは「伏せ」をさせたがります。(父親より上手に出来たことがあるため)
それも後戻りしているようです。お尻があがってしまうのです。
また最初っからです。
主人やTのコマンドのかけ方はお世辞にもうまいとはいえないと思いま
す。その場でこうしてああしてと説明はするのですが、なかなか・・・。
まずは飼い主のトレーニングですかね?(気が重い)
でも、皆とても協力的にはなってくれました。ですから余計に、もっと実りのあ
るものにさせたいです。

朝の目覚まし吠え・・・は、
吠えている時にドアの反対側からスリッパで「パンパン」と叩いてみたら、とても
効果があったようです。何回かやっているうちにあまり鳴かなくなりました。
部屋から誰もいなくなっても、「クーンクーン」は言っていますが、「ワンワン」まで
にはならなくなりました。夜のトレーニングも多少は効果があると思います。
起きる時間が少し遅くなって、私が起きてきてもおしっこもうんちもまだだったり
する事も何回かありました。うんちをした時の「ワン!」はまだありますが、それは
いいかなと思うのですが。

朝一のトレーニングは休んでいました。
少し再開してみようかと思います。なんだか急にトレーニングばかり増えて、N
も窮屈かとも思いますが。それは一日の中でバランスを考えていってあげれば
良いですよね。最近日が高くなってきたので、お昼になると庭にも日が入るよう
になってきました。日向ぼっこも外にして・・・。


強い叱り方ですが、
マズルを掴むのは出来そうです。また、ちょっと歯を見せる程度を大目にみて
良いというのであれば、出来ている気がします。
以前よりは納得させる事が出来ているように思えます。
大変でないといったら嘘になりますが・・・。

>
> 日々の生活の中でも、「まずは」KさんとNちゃんの時間が
> 「誰から見ても」楽しいものであるように心がけてください。
> 誰だって楽しいことは好きです。それを見れば、みんな寄って
> 来ます。

それが全てなんでしょうねぇ。
やはり私次第。
学童から帰ってくる頃に道でNとトレーニングをしていたら、Tがランドセ
ルを置いて一緒に遊んでくれました。楽しそうに見えていたのかな。

土曜日にはTの友達が遊びに来て、帰る頃になって散歩に一緒に行きた
いと言いました。近くの子だったので、少しの距離ならと家まで送るのにNも
一緒に行きました。いつもの散歩コースだったので、バタバタしながらもまあま
あいい子で歩いてくれたと思います。家にいるときはサークル越しに身体を触っ
てもらったり、舌で舐めたりしていました。お日様ぽかぽかのお昼寝日和だった
ので、興奮する事もなく大人しくしてくれていました。


> グランドでミニチュアダックスが走って来た時の対応は、良かったと
> 思います。とにかく先に飼い主と話をしましょう。話をしない飼い主
> の犬は、相手にしない方がいいです。飼い主が「この犬は大丈夫」と
> いう犬でさえ、何をするか分らないものです。T君にも「まずは
> 人間同士の挨拶から」と教えてあげて下さい。

それで良かったんですね。
ダックスちゃんの飼い主は「すみません」とは言っていましたがなんだかばつ
が悪かったのか話はしたくないという感じでさっさと行ってしまいました。
ちょっとお話できるかなと思ったんですけど。


しつけ教室に行き始めて、またいろいろ変わってくると思います。
期待をしています。
ただ、ちょっと気になるのが前にも触れましたが、Nの気が散っているよう
に思えます。グーっとこちらに注目という感じがなくなってきているんです。
今までにもそういうことはあったので、波のようなものがあってまた変わってく
るとも思うのですが。
コマンドの言葉が変わった事なども多少は影響あるかもしれません。
「お座り」が「座れ」、「おいで」が「来い」、「だめ」と「イケナイ」など。でも、
「待て」もいまいちなんですよねえ。言葉は変わっていないんですけど。

実家では父のお墓にもNを連れて行ってお参りです。
またクンクン、グイグイするんでしょうね。
お墓でいたずらさせないように気をつけなければ。


00.02.26 もうすぐ、春ですね         弓削

暖かい日が増えてきて、寒いのが苦手な私には過ごし易い季節に
なってきました。でも、うーにーはすでに暑そうです。
ご返事遅くなりました。でも、しつけの先生を見つけたようなので
ご返事も急がなくても大丈夫と、勝手に都合のいいことを考えて
います。

しつけ教室に通うことになり、よかったですね。
例えば、、、

》まずは飼い主に注目することから始めなければならないようです。N
》がこちらの指示を待てる状態にするのが初めの目標です。

これは、私が「これさえ出来れば、」と書いている「名前」の
ことです。名前を呼ばれたら、呼んだ人に注目し、指示を待つ
(話を聞く)状態になってもうわけです。
笑顔も含めて「名前」がどれだけ大切であるか、体験、実感で
きると思います。この2つがなくして家庭犬との関係はあり
ません。

まだまだ目に鱗が張り付いているようです。それを2,3枚
剥がせば、きっと私の書いていることの真意が分り、分ると
その先が見えてくると思います。


》リードを持って「来い」と言いながら後ろ向きに歩きます。Nがこちらに
》注目してついてきたら「よーしよーし」と褒めます。そっぽを向いてしまっ
》たらリードをクイッと曳いて「来い」と言います。常に後ろに歩きながらなの
》で、Nも歩き続けることになります。

タイミングが難しい方法です。人間の方の練習が必要ですね。
犬は「ねぇ、私に声を掛けてよ」という瞬間を、10 〜 20秒に
一回くらい作るのが普通です。その瞬間に行うのが効果的な方法
なんですが、その時が分かるようになれば、このトレーニング
方法に限らず、効果はどんどん上がるようになるでしょう。

この瞬間に何かやらせて、それが成功し、褒めた時は、犬の
喜び方も違います。それは、次回も同じコマンドで同じ行動を
行ってくれるくれる可能性の高さを示します。

人も犬も楽しく楽に出来るように、色々考えてみてください。


ちなみに(この方法の話ではありませんが、)オヤツを使うと
いうのは、人間の方から「声を掛けての時間にして」といって
いるようなものなのです。ですから、その瞬間が分かるように
なれば、オヤツはほとんど必要なくなります。なくすのも難しく
ありません。


移動中もキャリーで静かに出来るのが一番です。それが出来て
いれば、タクシーだって飛行機だって乗れますからね。


》でも、芝の匂いや周りの人やワンちゃんのほうがずーっと魅力的だったよ
》うでこちらの用意したおもちゃや呼びかけにはなかなか応えずでした。
》人やワンちゃんがあまりいなくて、舗装された道などでは呼ぶと近寄って
》いったり走ってみたり、一緒にいるという感じでとってもいい感じでした。

他に興味がある時に、人間の呼びかけに応えない、ということが
そのうちなくなります。その時、何が変わっているのか、その変化
に気がついてくだされば嬉しいです。そして、それを多くの人に
伝えて欲しいと思います。ヒントは「笑顔と名前」です。


》遊ぶ中で主人にリードを持ってもらい遠くからNたちを観る機会があった
》のですが、Nは常に引っ張っているかお座りして待っているかのどちらか
》みたいでした。お座りしていればいい子に見えるし、歩き出せば「あらあら」
》だしなんだか変な犬です。

ということは、Nちゃんはご主人の目をみないのですね。
(別にNちゃんが特別なわけではありませんが)これでは、
人間がどうして欲しいかを聴く耳持たない状態です。
それには「笑顔と名前」(<いい加減しつこい?)。

これはご主人にそれらをやってもらうことよりも、一番接している
時間が多いKさんが、まずやることです。KさんはNちゃん
から見た「人間」の一般的なモデルになっているからです。


公園の行き帰りで多少吠えたということですが、これは「前回は
みんなで車に乗った時は、違ったよ!(キャリーの中じゃなかった
よ」といいたいのだ思います。ですから、これからのことを考える
と、出来るだけキャリーの中に入れて移動してあげてください。
(車に乗ったらキャリーに入るもの、だと思ってもらう。)
暑くなってくると、色々問題もありますが、まずは「車に乗る時は
キャリーに入る」と覚えてもらってください。

そろそろ、家の中でもクレート・トレーニングをしましょう。
第一歩は「ご飯をキャリーの中で食べる」です。食べたらそのまま
1時間くらい、キャリーの中で過ごしてもらいましょう。これを
覚えてもらっておくと、後々便利です。


外でオシッコをしなかった、ということですが、家の中では
コマンドを付けるのはやっているでしょうか? どれくらいの
成功率ですか?
ある程度の確率が得られているなら、Nちゃんが外でクンクン
している時(そして時間的もそろそろオシッコをしそうな時)に
コマンドを掛けてみてください。


》夜のトレーニングは、皆で三角形を作って順番に「来い」をしているのですが
》あまりよくないのでしょうか?日ごとにだらだらしてきているように感じます。

前回のメールでも書きましたが、日ごとにダラダラしてゆくのは
当然のことです。そのために、新しい要素を取り入れていって下さい。
また、毎日1つはイベントを考えてくださ。盛り上げる「何か」が
なければ、Nちゃんだけでなく、人間の家族も面白くない拘束
されるだけの時間になってしまいます。

》でしまいます。もしかしたら、どこに従ったらよいのか混乱しているのではない
》かとも思います。「座れ」の後「待て」をかけてもフラフラっと動いてしまいます。

誰に従うべきかは、明白な状態にしてあげてください。
また、「座れ」や「待て」をかけて解除のコマンドがないのにフラフラ
したら、全く同じ元の位置で元の姿勢をとらせてください。これは
解除のコマンドを人間が口にするまで何回でもやってください。
こうやって「我慢」を覚えていきます。


》Tは「伏せ」をさせたがります。(父親より上手に出来たことがあるため)
》それも後戻りしているようです。お尻があがってしまうのです。

この行動に、二人(T君とNちゃん)の対抗意識を感じ
ました。先生によっては「良くない」といいますが、私はそれ
で、いいと思います。そして、二人とも精神的に成長するのだと
信じています。
後戻りしても、全体的には確実に前に進んでくださいね。


》主人やTのコマンドのかけ方はお世辞にもうまいとはいえないと思いま
》す。その場でこうしてああしてと説明はするのですが、なかなか・・・。
》まずは飼い主のトレーニングですかね?(気が重い)

確かに難しいですね。折角、しつけの先生に通うことになった
のですから、先生の人間への「教え方」もよく勉強しましょう。
よくよく観察すると、犬への教え方に通じることが幾つかあり
ます。


朝の目覚まし吠え対策は、
》吠えている時にドアの反対側からスリッパで「パンパン」と叩いてみたら、とても
》効果があったようです。何回かやっているうちにあまり鳴かなくなりました。

これは、なかなか効果があったみたいで何よりです。
何が効果があるかは、やってみないと分らないです。これからも
何か問題行動が始まったら、色々と試してみてください。

うんちをした時の「ワン!」は、私もいいと思います。


今、思い出すと、うーにーは3歳くらいまで、一日中トレーニング
ような生活をしていました。私が何かしらやらせていました。
でも、それを窮屈だとは感じませんでした。遊びやゲームという感覚
でやっていました。
これにも「笑顔」が関係してきます。全く同じ内容のことを(無理に
でも)笑顔でやるか、素っ気無い顔でやるかで、人間の満足度は
変わります。これは、昔から信心のように言われてしましたが、最近
は、脳内物質の働きがどんどん解明されて、裏付けのデータが出て
います。


》強い叱り方ですが、
》マズルを掴むのは出来そうです。また、ちょっと歯を見せる程度を大目にみて
》良いというのであれば、出来ている気がします。
》以前よりは納得させる事が出来ているように思えます。
》大変でないといったら嘘になりますが・・・。

大変であっても「出来る」のであれば、使いましょう。それに
よって、Nちゃんの理解が進むのであれば、お互いに有用で
あるといえるでしょう。
1つ、覚えておいて欲しいことは、強い叱り方をした時に、
Nちゃんは、何度か同じことを繰り返すことがあります。
繰り返したら、Kさんは(前回同様)強く叱らなければなり
ません。この時に、前回よりも強く抵抗することがあります。
これは一般的な反応です。
Nちゃんにとっては「本当に、このことが悪いことなの!、
私にはよくわかんない!」という叫びにも似た抗議です。
そこで「そうなのよ、こんなに叱られなければいけないくらい
悪いことなのよ」という気持ちを持って、しっかりと叱って
あげてください。

T君に飛び付いたりしないようになれば、お友達が遊びに
来た時に、サークルに入っていずに済みますね。でも、ゲーム機
などを蹴散らかしてしまうかな。そんな時もしっかりと叱ることを
繰り返せば、きっとしなくなるでしょう。
それも、もう少しかもしれません。(ビーグルだから、まだかかる
かかな。)


グランドでダックスが走ってきた時のことに関連して、いつも思う
ことを1つ書いておきます。
私は「まずは人間が挨拶してから」と考えています。人間よりも犬を
近づけてくる人の中に、嫌な思いをさせられたことがあるからが、
それとは別に、「犬を飼う、ということは、野良犬を保護している
というのと、ほとんど変わりがない」と思っている人が多いのでは
ないかと感じることがあります。(犬を連れていない人が)犬を
連れている人に、挨拶なく犬に触って来ることが多いです。人間同士
の挨拶なしに、犬だけを近づけたり、こういうことをやられた時に、
そんなことを感じます。

Kさんは、多くのエネルギーを費やし、Nちゃんに愛情を注いで
います。そんなKさんは、飼い主さんに挨拶なしに、いきなり他の
犬を触ろうと思いますか?、もしかしたら、何かトレーニングの最中
かもしれない、等と考えませんか?、さらに、もしかしたら特殊な
トラウマを持っているかも、等など。

人間の生活に合わせる結果、犬には窮屈なおもいをさせなければなり
ません。犬と共に暮らしている人間は、その対策を色々考えてあげ
なければなりません。それは、その家により違うですから、初めて
会った犬に、どう接してあげるべきかを飼い主にきいてあげるのが、
犬と真剣に付き合っている人間としての礼儀だと思います。

はっきり言って、私のような考えは少数派のようです。犬同士を
いきなり遊ばせることによって、知らない人と近づくことを楽しんで
いる人も多いです。これは(自分でも偏見だと思うのですが)、犬と
いう生き物を、趣味の道具にしか見ていないのかな、と感じてしまう
ことがあります。
たとえば、車が趣味な人は、同じ趣味を持った人同士で交流します
よ。その時の車と犬を同じように考えているように思えて仕方ないの
です。
日常の生活があって、余った時間を見つけて趣味に没頭する。それと
は違いますよね。生き物である犬に対して「時間が余らないから」と
相手をしないことは、してはならないことです。それなら犬を迎える
べきではないと考えます。

最近「犬も家族」なんていいますが、(みんなが口にしているから
ではなく)本当にそう考えている人って、どれくらいいるのかな、
と考えてしまいます。


》グーっとこちらに注目という感じがなくなってきているんです。

これをどうとらえるかは、教室の先生にお任せしましょう。
きっといい波がくるように、してくれるでしょう。それには、
先生に積極的に相談しましょう。
コマンドの「言葉」は、決まりきっていない(犬が理解しきって
いない)うちは、変えても問題ないし、決まりきってからも、
新しい言葉を覚えることは犬にとって、それほど難しいことでは
ありません。ただし、言葉に対して何をするべきかをしっかり
理解していることが前提です。
ちなみに、うーにーは、「スワレ」「オスワリ」「スワッテ!」
「スワッテチョウダイ」など、どれでも座ります。

先生に、1つ1つのコマンドの「教え方」をよく教えてもらって
ください。技術を盗むつもりで、先生の(言葉だけでなく)動きを
よくみてください。先生は意地悪しているつもりはなくても、この
程度のことは説明は不要と考え、説明がない場合があります。

犬との生活で必要なことは2つ。「名前」と「教えること」。
きっとこの意味が分ってくると思います。


ご実家から帰ってきたら、ご実家でのNちゃんの様子を教えてくだ
さいね。私が一番心配なのは、トイレです。我慢し過ぎて、それ
が原因で失敗したり、膀胱炎になったりしないかと心配していま
す。それまでに、コマンドを掛けたら外でも出来るようになって
いて欲しいです。


家でのトレーニング、T君との毎日、先生に教えてもらった
こと、それを家でやってみてどうか、ご実家の旅行、などなど、色々
ご報告楽しみにしています。


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  以降、注文関係の内容なので省略
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01.03.02  旅の犬具−ご注文−        Kさん

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旅の犬具にご注文をいただく
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01.03.02  RE:旅の犬具−ご注文−        弓削

Kさん、こんにちは。
日に日に暖かくなりますね。老犬にさしかかっている
うーにーには、この季節の変化が体に負担がかかって
いるようです。それほど暑くもないのに、だるそうに
していたりしています。

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  以降、注文関係の内容なので省略
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01.03.02  Re: RE:旅の犬具−ご注文−    Kさん

もう3月になってしまいましたね。
2月はほんとに忙しくて、ついこの間がお正月だったような気がす
るんですけど・・・、あっという間でした。


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  以降、注文関係の内容なので省略
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今日3回目のしつけ教室に行ってきました。
「座れ」がよく出来ると褒められました。

01.03.03  私の勘違いです          弓削

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  注文関係の内容なので省略
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》今日3回目のしつけ教室に行ってきました。
》「座れ」がよく出来ると褒められました。

目に張り付いた鱗がどんどんとれて、信じられない
早さでいい子になるかもしれませんよ。
私も楽しみです。



しつけ教室に通い始めたKさんとNさん。
Nちゃんが、どんなにいい子か、気づくことになることでしょう。




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