犬 の 願 い

2002/09  uni

***********************************************
 誰かが見た犬「タイの思い出・三部作」(by Kimmy さん)
 は「人のため、犬のため」の掲示板に書かれたものでした。
 そこでのやりとりで、タイの人達は小乗仏教の教えに遵い、
 人々は生まれ変わる時のために日々徳を積むらしい
 というお話をうかがった。

 もしかしから犬もそうなのかも、と思うときがある。
***********************************************

子犬を迎え、毎日一緒に遊んでいると
「もしかしたら、人間になれると信じているのか、」と
思うことがある。
そんな仕草は、成犬になるとほとんどなくなってしまう。


成犬になり、その願いがかなわないことを理解するのか、
時に投げやりにみえることもある。そうであっても
自分は家族の一員であることを信じている。
日々、徳を積むことを意識しながら生きている人間の
如く生きている。


犬は死というものを知っているのだろうか。
そして生まれかわりを信じているのだろうか。

少なくとも、自分が死ぬときは分かるようだ。
家族全員の顔を見てからお別れをするとか、
最後の力を振り絞りお別れの挨拶をしに来た、
と、いう話は幾らでも聞く。


犬は死ぬとき何を考えているのだろう。

次に生まれるときは、二本足で立ち、言葉を話し、
心身ともにこの人達と家族になれる自分でありたいと、
願っているのかも知れない。