もう何度利用したか分からない。
先日（５月１０日）利用したときは、季節限定の山菜天ぷらの定食を食べた。昨年もこの季節にこのメニューがあり、とても美味しかったので今年も注文。旬で、とりたて、揚げたての山菜天ぷらは、美味しいのはもちろんのこと、口に含んだだけで体によさそうだ。パワーを感じる、気持ちいい。（もうそろそろこのメニューは終わりだそうだ。）

春の山菜に始まり、夏の野菜が旬の時期、秋の収穫物、とにかく旬のものが美味しい。それと、私はここのコーヒーが好きだ。何かと手間のかかるネル・ドリップである。入れ方はどうでもよくて、とにかく嫌味を感じない味だ。

冬はどうなの？、と、突っ込まれると、確かに「目玉」はない。しかし、オーナーに山の話を聞きに行く。それと美味しい食べ物やさんの話もきける。オフシーズンでも完全に閉めることなく営業していることも嬉しい。

前回のレポート（約１年前）から数回利用し、ほとんどのメニューを食べた。全てのメニューが素材の味が活きていてとても美味しい。メインは当然のこと、サラダなども楽しみにしている。

毎度のことながら、スープには歓心＆感心。今回お初の食材は、プルプルのシイタケ。色白のシイタケを見たとき、ひ弱そうに見えたが、口にしてみるとプルプルの食感としっかりとした味にビックリ。お隣で作っているとのこと。
春には、朝取りの山菜が出てきたこともある。素材に活力を感じるのは「取ってすぐ」だからかも。

お店の正面には、なだらかに下ってゆく田圃が延々と続く。それ以外は山に囲まれたような場所にあり、テラスで食事をしていると、食事だけでなく、この景色からも活力をもらえるような場所だ。（犬ＯＫはテラスのみ。）

オーナーさんは、山のことは詳しい。山歩きをする人は寄って情報を仕入れるといいかも。

山歩きをした後に「何でもいいから腹に何か入れたい」程度の気持ちで、食事が出来る店を探していた。味には期待出来そうもない建物のお店を発見。テラスがある。暑い日だったので、うーにーを同伴出来ればそれで良かった。
犬ＯＫを確認し、テラスへ。出てきたメニューを見て「こ、これは、本当にはずしてしまった、、」と思った。食事のメニューは「スパゲティー、ピラフ、ハヤシライス、カニクリームコロッケ、ステーキ」。心の中で「これは冷凍に決まっている！」とつぶやいた。

この日、私はピラフを頼んだ。
一番に出てきたコーン・スープにビックリ！。由緒正しいのだ。人によっては、レトロとか古典とか呼ぶかもしれないが、美味しいコーンを使った美味しいコーン・スープだ。続いて出てきたものも全てそんな感じだった。オーナーさんにお話しを聞いてみると、ほとんどがこの近くで取れた有機農法の野菜。お米も目の前の田んぼで取れたもの。生産者の中には、とてもこだわって作っている人も多いとのこと。とにかく一つ一つの素材がどこの畑で取れたかはっきりしているだけでも安心というものである。

料理としては、全てに素材の味がはっきりしてそれが美味しい。素材同士が喧嘩しないように気もつけている。調味料は、塩・胡椒が最低限使われているくらいで、化学調味料は一切使っていないとのとこ。（冷凍ものだろう、と推測した自分が恥ずかしくなった。）

ケーキもあるが、ここのシフォンは卵白だけで膨らませているという。参考までに、こちらで使っている卵（生）の味見をさせてもらった。黄身・白身の張りは凄い。味はしっかりしているが上品だ。確かにケーキに向いている。

あまりに美味しかったので、次の日も行ってしまった。頼んだのはステーキ。（ステーキだけ高い。2,400円。他のメニューは 1,000円前後。）
当然ながら付け合せの野菜が美味い！、お肉そのものも地元のものというだけあって、雑味がなく素直な味。個人的には脂身が気に入った。美味しい肉なので塩胡椒だけでいただこうと思ったが、オーナーさんがソースを使うことを勧めるので使ってみる。感想は「文句なし！」。（サラダのドレッシングもなかなか美味しい！）

素材第一主義、自然志向の方にはお勧めの店である。