3月13日(その2)
夜の御飯時にカップルがいた。(「一つのカレーの二人」ではありません。)見るからに観光旅行の途中と言った感じの二人だ。女の子はほとんど話はしない。いかにも親に内緒の旅行の感じを漂わしていた。
男の子は、漆器(漆)職人の家の7代目にあたるが、(今、バリバリやっている)6代目は「アートの世界は、子供に継がせることは出来ない。」と考え、7代目は継がせない決意をしたそうだ。親(6代目)は「とにかく良いものを見なさい。博物館などはどんどん見なさい。ああいう所に残っているものは素晴らしいものが多いから。」と言われ、多くの良いものを見て、吹きガラスを勉強しに9月からスエーデンだかに行くと言っていた。学校に入ると言っていたが、現地の言葉は全然分からないとも言っていた。
彼とは、西崎の燈台の光が幾つあるかで揉めた。彼と久野さんは6つ(真下で見ると判るらしい。)と言い、僕は2つだと言い張った。結論は出ない(ことにしてもらって)この話は終わった。
そんな話を延々としていたら、家に帰ったのは夜中の一時をまわっていた。
うちに帰ってみると、洗濯機が動いていた。どうしたのかと思ったら、NSさんが起きていて、いきなり「いつ帰る」と聞くので「18日です。」と答えると、「それはやっかいだなー。あなたが飛行機の予約を取るために早くお金が欲しいと言うので農協から借り入れして支払ったのに。それより、明日から家の工事をするので出て行って欲しい。」と言うよな内容のことをいきなり言われた。
まあ、キビ狩りも終わったし、お世話になっている立場なので仕方がない。明日、久野さんの所にでも行ってみよう。」と軽く考え、とりあえず「分かりました」と答えて寝た。

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