3月2日
今日も仕事。今日も雨。いい加減嫌になってきた。腰も痛くなり始めた。手の方は左右そんなに変わらない。キビ狩りを始めたことに比べれば、余計な力が抜けるようになっているのだろうか。
畑から帰ってきてお風呂に入ろうとしたら、家のすぐ近くにある民宿の人がやって来た。お客さんが一人、キビ畑を2、3日やりたいのでどうかと言うのだ。この時NSさんがいなかったので、その旨を伝えると言うことで帰ってもらった。しばらくして同じ件で久野さんがやって来た。NSさんはまだ帰ってこないので同じように答えた。僕が買い物へ出掛けた後NSさんは帰ってきた。先ほどの件を話をすると「畑が終わるまでの段取りが出来ているのでいらない」との返事が返ってきた。
結局この人は、20代前半の農業後継者にひろわれて話が付いたようだ。
この人の父親は島で1、2を争う農業人だそうで、息子も農業については前向きに考えている。農協でも活発に意見をするそうだ。たぶん父親が農協の顔役なのだろうが、それでも「年配者を無条件で敬いなさい」という感じのこの島では、大したものだ、感じてしまう。
与那国のキビ狩りは立松和平氏が書いてなかなかの人気だが、彼の本は与那国のキビ狩りではなく彼がお世話になった農家の話で、与那国の人がすべてが、彼に接したようにキビ狩り人達に接してはいない。先日のキャンプファイヤーでもそんな結論になった。加えて言えば、彼は有名人でお客さんであると言うことだ。

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