二月八日

今日は一日キビ狩り。昨日僕が半日休んだので、キビはトラックいっぱいにはならなかった。こんな日もあるのだろう。

最近、出てくるジュースの数が減ってきた。ジュースとは10時、お昼、3時の休みに飲むものだが、キビ狩りを始めた頃は一回の休みに付き2本ぐらいあったのだが、最近は一回の休みに付き一本に減り、今日に至っては3時にはジュースが無く、水と黒糖飴になってしまった。NSさんはお金に困っているのだであろうか。

午前の仕事中、亀を見つけた。10時休みの後だった。畑の端の方だったので、畑の縁の2mぐらいの斜面の下の方の石の上に置いてやった。すると亀はすぐに、オッコイショ、オッコイショ、と歩き始めた。
昼休み、ご飯を食べた後に亀を置いた辺りを見に行ったがもうどこにも見あたらなかった。今日もお昼は一人。

夜ユキさんちでご飯食べている時、一人のダイビングインストラクターがやって来た。ダイビングショップの跡取り息子らしい。なかなかのルックスだ。本人曰く、ファンクラブがあり、会員は現在500名とか。この人は胸毛がすごい。鎖骨の辺りから生えていて胸一面を覆い、下に行くほどまとまって、腹の辺りでは一本にまとまっていた。その下まで続いて背中まで続いていると本人は見せたがったが、みんなで遠慮した。(ちなみに直毛。)

二月九日

今日も畑で一人でご飯。
寒く、風邪の強い日だった。寒い方が仕事は楽だが、畑の中の一人のご飯には辛いものを感じる。一人の食卓には広すぎる食堂だ。

二月十日

今日から午前中だけ久野さんがNSさんの仕事を手伝うことになった。久野さんは色々とノウハウを知っている。島の人達に「日当計算でなく、請負でやらせてくれ」と言っていることも納得できる。
荷を積み上げるものなど、僕が20分以上かかるところを彼は10分ぐらいで終わらせてしまう。とにかく段取りがよい。

NSさんにジュースのことを聞いたら「ジュースは10時と三時の一日2本。他の畑では3時に一本のところもある。一日二本が普通だ。それ以上出すと他のところ(出したくないところ)も出さなければならないので出せない。」といかにもな理屈を言っていた。しかし、今まで前粟蔵さんのビニールハウス作り、MNさんの現場、などでは10時と3時にはお菓子とジュースが出る。お昼についてはビニールハウス作りの時と隣の畑(HSさん)の昼飯を覗いただけだが、食事はもちろんのとお茶が出る。
僕はこのお茶の代わりにコーラを飲んでしまったので、3時のコーラが無くなったという訳だ。NSさんもちょっとセコイ気がするが、あまり裏表の無い人なので、きっと本気でそう思っているのだろう。