2月5日(その1)

今日はキビ狩りだと思っていたが、今日も休みと突然言われた。とりあえず布団屋さん一行の宴の後片付けをして、昨日の分のこの日記を書いた。そんなことをしていると十時ぐらいに布団屋さん一行がお風呂に入りに来た。彼らがお風呂に入っている間ウトウト寝ていた。十一時半過ぎに一行が出かけていったので、お弁当を取りに行くことにした。しかし、お弁当屋さんには誰もいなかったので、仕方なく引き返した。一時間ぐらいボーとしてからまた取りに行ったら、今度は人がいた。そしてうちに帰り弁当を食べて出発だ。と言ってもどこに出発しよう。せっかくの天気なのでウチでボーとしているのももったいない。

とりあえず、南牧場へ向けてバイクを走らした。一度南牧場の中をよく見てみたいと思っていた。南牧場の中を突っ切る道は久部良と比川を結んでいる。今まではこの道を通るだけだったが、今日は牧場の中を覗いてみよう。前から海側はどうなっているのか見てみたかった。舗装された道から牧場の草むらの中へ入り、バイクを止めた。草むらと言っても地面は土ではない。サンゴが隆起して出来た岩のような所だ。色が黒いので溶岩のように見える。バイクを倒して止めるわけにもいかず、平らな場所を見付けるために道から5mぐらい入らなければならなかった。
まず目に付くのはバッタである。畑でも良く見る殿様バッタ風のヤツがほとんどであるが、良く探してみるとショウリョウバッタ風、ヒシガタバッタ風を各一匹づつ見付けることが出来た。勿論、私が知っているバッタとは比べものにならないぐらい大きい。
この島のこの季節は私の住んでいた東京とはまったく違う。2月の初めにバッタは飛んでいるし、山は緑だ。すすきは枯れた色をしているが倒れはしない。田植えももうすぐだとMAさんは言っていた。同じ日本である。しかし、東京で見る天気予報に出てくる日本地図にはこの島は入っていない。