2月4日(その3)

仕事の後、お金をもらうためにMAさんの家へ行った。OS君は動物の世話があるので一緒には行かなかった。お店(家と一緒)でお金をもらい、ビールを一本頂いて、帰ろうとした時。帰りがけに近くの工事現場の人がやって来て、僕に何やら話しかけてくるが僕はさっぱり解らない。MAさんが「内地の人よ」と言うと話しかけるのを止めてMAさんと話し始めた。そのお客さんが帰った後に「島の言葉、全然解らないでしょう。僕だって他の島の言葉は解らない。」と言う。島が違うと言葉(単語)が違うとのことだ。

与那国は別名「ドナン」と言われる。その語源ははっきりしないが「渡難」(島に渡るのが難しい)と言う説が有力である。確かに周り海は流れが急だ。しかも台湾の方から流れてくるので他の沖縄の島からこの島に渡るのは難儀だったに違いない。
今は飛行場もある。きっと飛行場がないと船が欠航してばかりいて島の人が困るから飛行場があるのだろう。少しでも海が荒れた日は船が激しく浮き沈みしているのがよく見える。乗っている人達はさぞかし大変だろう。

言葉の話に戻るが沖縄の方言は日本語とは文法が違う。例えば「ハイサイおじさん」と言う曲があるが、相手がおばさんの時は「ハイタイ」になるらしい。相手が男性か女性で言葉が変わってくるのだ。ちなみに「ハイ」は「やあ」と言った感じのことらしいが、「サイ」「タイ」は敬意を表す接尾語らしい。
こう書くと沖縄の言葉は沖縄以南の文化から伝わった言葉のように思えるが(僕はそう思わずいられない)モノの本によれば「沖縄語が本土の言語から別れたのは、奈良時代前後、あるいはそれよりも数世紀前だろうと言われている。それまでは、本土でも沖縄でも、同じ言葉を使っていたわけである。」(創光出版 沖縄おもしろ方言事典 より)と書かれているが、今となっては全く別言語に思える。