2月3日(その3)
お昼近く鹿川さんでお弁当をもらい、ユキさんちへ行くと「午後は中学校へ行くように」と伝言されていた。材料が届いたようだ。
午後、早速コーキングをやってみるがうまく行かず、何度も注意される。ほとんどMNさんがやり直しをして回っていた。やはり僕は不器用なようだ。小さいときから「お前は不器用だから余計なことはするな。」と言われて育った。今思うと、元々不器用な子供をもっと不器用にするような育て方をした親を恨むしかないと、心の中で親に八つ当たりをした。こんな不器用な自分を認めるしかなく「この島で体を資本に生活していくのは無理だなー」と思った。いつも「ダメダー」とばかり考えてしまうのは親譲りなのか。
「こんな仕事中学生だって出来るぞ」とそんな不器用な僕をMNさんは冗談混じりで一生懸命に相手にしてくれた。学校のチャイムが鳴ると「ほれ、授業に行け。」などと言われたりもした。自分で情けなっかたが同時に嬉しくもあった。もしかしたら、こっちでやって行けるかな、と少しは思えた。
明日はMNさんは石垣へ行くということで休みである。

|