2月3日(その1)
今日も中学校へ。現場に行く前に美奈子に電話をした。「こっちで生活すると、島の人と言葉が通じなかったりして、生活そのものがストレスになる。移住しても大変だと思う。」と伝えると、がっかりしていたようだ。
中学校へ着くと材料がまだ届いていなかったので、突然休みになった。特にやることもないので久野さんと一緒に動物の世話を手伝うことにした。
まずは犬の散歩だ。広場に行くといつも繋がれているマリさんとキッシュの他に、いつもは久野さんの自宅にいるムー太郎もいた。
久野さんのバイクにマリさんとキッシュを、僕のバイクにムー太郎君を繋ぎ、バイクを走らせた。犬達は慣れたもので、うまい具合についてくる。時々、止まるのでバイクを止めるとウンコをしたりオシッコをしたり、これも慣れたものだ。
バイクを使うことで犬に充分な運動が出来てなかなか良いと思ったが、その反面、最果ての地与那国でも犬を繋いで散歩に行かなくてはならないのは、違和感を感じる。
部落の中には放し飼いの犬がいるが、役所では、繋ぐように指導している。久野さんの犬達が広場で繋がれているのは、以前放し飼いで飼っている時に問題を起こしたらしい。そして放し飼いで飼わないようにと部落で決まったらしい。どんな問題を起こしたかは彼が言いたがらないので聞かないことにした。

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