1月20日(その2)
一通り島内観光も終わり、島内観光の三人と別れた。その後、久野さんが経営する日本最西端のカレーや「ユキさんち」でボーとしていると、田圃で重機を往生させていたおじさんがやって来た。私がこの人のところにお世話になることは、すでに決まっていたようだ。そのおじさんは、完全に私を無視して、久野さんと私の雇用条件について話し合っていた。キビ狩りの専門用語なのか、この地方の方言なのか私が、知らない言葉が飛び交っていた。

話がつくと久野さんが雇用条件を説明してくれた。簡単にまとめるとこんな感じだ。
(期間) 約35日  これは実労日数で何時終わるかはさっぱりわからない。休日は作業の進み具合で「休めるときに休む」式だそうだ。ちなみに作業の雨天中止はほとんどないそうだ。後日聞いた話だが、何年か前に道路が川になり、畑が田圃になったときに、キビを運ぶトラックや重機が動けないと言う理由で雨天中止になったときがあったそうだ。
(勤務時間) 8:00〜5:00
(日給) 6,000円 と 昼の弁当付き
(住居) 久部良の一軒家
但し、NSさんがこの家のお風呂と洗濯機を使うことが条件である。
この家は、いつもはNSさんが使っている家だが、久野さんがあらかじめ使わせるように交渉していてくれた。NSさんは祖納の家に移るそうだ。ちなみに両方の家ともNSさんの家だが借家である。祖納の家のお風呂は家主から使用しないように言われているということだ。
この島では、島から出ている人(と言っても1年で帰ってくるか、一生帰ってこないかはケースバイケースである)が「人が住まないと家が傷む」との理由で、家一軒を5、000円程度からの家賃で貸している。場合によってはタダであることもあるようだ。(この辺りの離島は皆同じだという。)
(その他) ふとん一式、畑まで通うためにバイクを一台貸してくれることになった。