一月末の夜の駒沢公園(2)

2002.02 uni より


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ドッグランからノーリードのまま出てきて、そのまま犬を走り回らせている
グループを見送った後、ドッグランの柵まで進む。利用できそうな状況なら
利用してみようかと思った。間近でよく見ると、人間は10人以上、犬もそれ
くらいだと思うが、動き回っているので、人間以上の数に感じる。
見知った仲間同士のようで、奥の方で固まっている。

このような所に入ると、とんでもないことが起こることがあるので、
今日のところは見学だけにしようと柵伝いに進む。

柵越しにその団体に近づくと、一頭がササッと近づいてきてうーにーを
凝視し、そして吠え始めた。私たちはそのまま淡々と進む。
それが気に入らなかったのか、ドッグラン内にいた10頭以上の犬
ほとんが、一斉に柵に押し寄せ(押し合いながら並び)、凄い勢いで
吠え付いてきた。

正直なところ「何故、私は悪者が非難を轟々と浴びるように、吠え付かれ
なければならないのか」ととても気分が悪かった。

そんなこちらの気分を察してか、飼い主の内、ほんの少数の人が、
その勢いを少しでも抑えようとしてか、自分の犬のカラーをつかんでいた。
その行動に、少なからずの誠意を感じた。



何があの犬たちをそうさせているのだろう。

個人のマナーの話を論じると同時に、何故そのような人がこんなに
いるのだろうということも、多くの人が考え、その原因に気がついて
くれることを願ってやみません。
飼い主さんの気持ちと、犬の行動
この時、ドッグランにいた飼い主さんの中には、このような犬に育てたくないと、考えて育てた人もいると思います。
きちんと勉強し、実践した人もいると思います。
しかし結果として、このような犬になってしまった。

飼い主さんの願いが犬に通じず、飼い主さんの望まない行動をとる犬になってしまった。それは、ここに書いたようなことに限りません。そのような犬が多いことは、皆さんご存知だと思います。

何故、このようなことが起こるのでしょうか。
結果が教えてくれる通り、してきたお勉強や実践したことに間違いがあるはずです。

これからの社会を考えるとき、何が間違えであるか考え、見つけ出し、修正してゆくのは、現在犬と暮らしている私たちのやることです。
それは、次世代の飼い主さんへの、私たちの責任であり、素敵な贈りものであるはずです。
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