2002年元旦

2002/01 uni 


2001年、大晦日の夜、11時半を過ぎると私達は散歩の用意をした。
近所には神社やお寺もあるが、「犬はご遠慮下さい」だったり、多くの参拝客で足元のうーにーが見えなくなるので、初詣はしないことにしている。

今年の大晦日は近所のカフェで過ごすことにした。大晦日の深夜12時前に開店し、カウント・ダウンをするというイベントのある店だ。

この店は犬OKでは売っていないので、あまり犬を連れてくる人はいないようだ。この時も犬はうーにーだけ。他のお客さん達は、気にしているが遠巻きで見ているという感じだ。犬についてのマスターの考えは、「犬OK」ではなく「犬について、特に断る理由もない。」という感じだ。


12時直前に行った私達は、すぐに新年のカウント・ダウンとなった。その直前にお客さん全員にクラッカーが配られた。花火や爆竹の音が嫌いなうーにーがどうなるか心配だ。カウント・ダウンが始まると、他のお客さん達もヒソヒソと「犬、大丈夫かな」と心配してくれているのが聞える。
騒がしい場所には慣れているので、カウント・ダウン中は「私には関係ないわ、何だか騒がしいわね。」程度の態度をとっている。
そしてカウントが進み、「ゼロ!」の合唱と共に 30個以上のクラッカーがなった。うーにーのことを心配してくれてのことか、一斉にクラッカーを鳴らしてくれたので、「えっ、えっ、えっ、何が起こったの?」とキョロキョロしたうーにーは、私達二人の顔を見て「何か大変みたいだけど、どうすればいいの?」というような顔。「何でもないよ」というと「そうなの?」と納得がいかない様子だが、店内のお祭り騒ぎを見渡して、そしてまた私達の足元でフセした。


席がトイレの近くであったこともあり、多くのお客さんに、そして店のスタッフの方達に可愛がられました。ほとんどの方が紳士的で、うーにーに触れる前に私達に一言あり、私達も気分よく年越しを楽しむことができました。

その後も1時間おきに常連さんの音頭で乾杯で大騒ぎ。そんな程度は慣れっこなので、知らん振りでみんなに可愛がられたうーにーなのでした。


あるお客さんがこんなことを。
「お店に犬を連れて入って来た時、いつ暴れ出すかと思って見ていたのですが、いい子ですね。」

期待に添えなくてゴメンナサイ。でも、犬だってカウント・ダウンやクラッカー、一時間毎の乾杯の大声、そんなのがあっても一緒に楽しむことは出来るのです。
それを少なくても一人の人が自分の目で見て納得してくれただけでも嬉しいです。

(犬連れでうっているのではない)普通の店に普通に犬を連れてゆき、犬を連れていない人達と楽しむ。もちろん犬も一緒に。そんな時間を過ごせたことが大きな収穫でした。


2002年、犬も一緒に楽しめるカフェやバーが、ここ日本にもあるということを覚えておいてください。