Y君の去勢 (その4)

2002/02  かぼすさんより



 書くのは最後になるけど「自分が色々な意味で楽をしたいから手術するのでは?」という悩みは、結構早い段階で気持ちの整理がついていた。
 それは、自分の限界を考えたから。例えば、「犬にどんな事があっても対応できるような躾と、飼い主がどんな事があっても対応できる生活状態と心の強さと、犬の知識」と思うと、「では『どんな事にも対応できる』犬と飼い主って?」 『どんな事』には、本当にとんでもない『事』があるかもしれない。そうなった時の私は?、Y君は?、最後まで可愛がって、楽しく暮らしていくには、特に『飼い主の心の限界』を超えてはならないと思う。そうでないと飼い主自身が犬といる事が楽しくなくなってしまい、ひいては犬の生活状態にも大きく影響すると思うから。もちろん犬と飼い主の『信頼関係』も含めて。そうなると、出来るだけ不安材料は少ない方がいい。去勢がその不安材料を減らす手段だとなればしたほうがより良いのではないか・・・と考えた。


そして、手術までは深く考えない事にした。だって、また迷うといけないから。(ああ、自分が手術した時の方が気が楽だな〜。)
<<前へ<< >>次へ>>