軽井沢旅行記 1998

小高い山の上にある展望台。
なんと、ここの望遠鏡は無料!
展望台からの眺望。
軽井沢の街が一望できる。
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●6月8日(2日目)

昨夜のダニとの格闘のため朝食の15分前まで寝ていた。うーにーは女房に連れられ朝のオシッコをすませていた。起きて間もなく「朝食の準備が出来ました、、、」とお呼びがかかる。寝ぼけ眼で食堂に向かう。朝食は大量ではない。だけどお腹の中に昨夜のご飯が残っているのでゆっくり食べる。

食べ終わったら部屋に戻り出発の準備だ。でも食いついてしまったダニが気にかかる。毛抜きを持ってきていたことを思い出し、それを使って無理矢理取ろうとしたら、口が残って体だけ取れた。仕方がない。血が吸われないだけ善しとしよう。

そして出発。今日もハイキング。小高い山に登ることにした。

入山の記帳は忘れずに!

車から降りて、歩き始めるといきなり上り坂が続く。今日はお日様が出ていて暑い。坂道が昨日よりも辛く感じる。登山道入口に着いた時にはすでにへばっていた。入山者名簿を見ると、私達以外には3名一組入山しているだけだった。リードを着けて入山したが、10分ほどして3人組が下山してきたのでうーにーのリードを放した。

暑いし昨日の疲れもあると思うのだが、うーにーは元気。何かの臭いを嗅いでいて私達に置いてきぼりをくうと凄い勢いで走ってくる。どこにこんな元気があるのだろうか。途中までは道幅も広かったのだが、頂上が近づくに連れて道幅が狭くなってくる。そんな所で勢いよく走ると、私達に思いっきりぶつかってくれる。これはやめて欲しい。人間は足がヘロヘロなので倒れそうになってしまう。

珍しい私の写真

ちなみにボール投げやフリスビーをする時も、人間の位置まで全速力で走ってきて止まれず人間の横を通り過ぎて行く。ここでは、避ける場所がないからといってぶつかるのはやめて欲しい。

リードを放してしまったので、草むらへも入っていく。時々、ダニチェックをすると「いる!」。チェックの度にいる。昨日の残党なのか、今日の新人なのか分からないが、きのう発見した奴らよりも大きい。食いつかれたら手強そうだ。

いかにもダニのいそうな山です

山頂近くなると急な階段が多くなる。うーにーはここでも元気。信じられない。自宅ではすぐに「もう体力がありませ〜ん」というような顔をするのに今日は電池が無限大といった感じ。登るにつれて気温が下がり、木陰に入ると人間は寒いと感じることがあるくらい涼しかったので、うーにーには快適な温度だったのかも。
山頂とその近くに数箇所の展望台がある。

    素晴らしい眺めの展望台が
    いくつかあります。

そこにはそれぞれ望遠鏡があり、これが無料だったのが嬉しかった(貧乏ねたですスミマセン、)。

行きも帰りも同じ所で、うーにーが熱心に匂いを嗅ぎ、地面に体をこすりつけている。山の下の方の道幅が広いところでのことである。しかも道の真ん中辺り。「もしや、」と思い、そこに近づくと、もう泥まみれになって一見ただの泥の固まりに見える小動物の死体があった。ひっくり返してみたらハエのお子様と思われる生き物が何匹もうごめいていた。
なんでこんなものの臭いを体に着けたがるか不思議でしょうがない。これが本能というものなのだろう。(<実は納得していない、したくない。)

ひっくり返す前の写真
よく見るとハエのお子様が見えます。
中央に大きなお子様が3名見えます。
元の写真だと、さらに小さな
お子様の姿が確認できます。


元気に車まで戻り、またダニチェック。また見つかる。今回の旅行は最後までダニとの戦いになりそうだ。一通りのダニチェックの後、お昼を食べるために車を旧碓氷峠へ向ける。

ここには御茶屋さんがいくつも並んでいる。外にテーブルのあるお店に決めた。うーにーも連れて行くためだ。(今日はお日様が出ていて車の中でのお留守番は危ない。)

箱庭を持つハスキー君


うーにーを連れてお店の前を通ると、外にハスキー君が繋がれていた。外飼いだが、彼の小屋の左手には苔むす箱庭、右手には朱色がかった赤いつつじ(たぶん、れんげつつじ)が咲いていて奇麗だ。わびさびを好むとはこの様なことをいうのだろう。見事に日本の心を理解したハスキー君であった。
私達が彼から5,6mくらい離れたテーブルに着くと、彼は何やらご不満のご様子。どうもうーにーのことが気に入らないらしい。うーにーを見ては唸り、目が合えば吠えていた。ついにはお店の人に引きずられるようにお店の中へ入っていった。結局お店の中で短いリードで繋がれてしまった。
後で聞いた話だが、以前他の犬に噛まれて以来、犬を見ると同じような反応をしめしてしまう、ということでした。

昼食後、お茶やさんから見晴台まで歩いてみた。人間の元気が残っていたら、ここから旧軽井沢方面に向かう遊歩道を歩こうと思っていたが、もうそんな元気はない(うーにーは除く)。見晴台に行って、人間が「景色がいいね」といってハイオシマイ。うーにーはとっても不満そうだったがここはオシマイ。

ペンションに戻って昼寝でもしようかと思ったが、ちょっと早過ぎるのでいつもの喫茶店へ。
今日はうーにーと同じくらいの大きさの犬が2頭いた。一頭はまだ1歳半のラブのメス。うーにーにとってこの犬は全く問題なかったが、もう1頭の犬にはちょっと嫌われていたようだ。10歳を越える雑種でうーにーよりも一回り大きいオス。うーにーは「ウ〜〜」と唸られ少し距離をおく。お店のお父さんがその犬の近くでうーにーを呼ぶと、うーにーは近くまで行き引き返してくる。それに対し、10歳を越えるというオジサン犬は、全く眼中にないといった感じで風格すら感じる。

ちょっと離れたテーブルで色々お話をしていたら、お店のお父さんが「皆さんで写真を撮りましょう、」と提案。犬3頭(全て大型犬クラス)+夫婦3組なので店内ではちょっと難しそうなので、階段で撮ることにした。
階段で全員が写真にはいるようにお父さんから指示が出るが、風格のオジサン犬が他の犬を寄せ付けず難航する。うーにーは私がいれば嫌いな犬が横にいても動かずにいられるので(ちょっかい出されては動いてしまいますが、相手の犬もお行儀良くしてくれていればの話です。)オジサン犬と同じ列に並ぶことになった。どうにか落ち着いた時、お父さんが声をかけて撮影は成功。皆さん笑顔で写真に収まったと思いますが、心の中はドキドキだった人も犬も多かったのでは、。

お店に戻ってゆっくりしていると、他の家族はお店を出ていった。そして私達も下のお土産やさんへと降りていった。そこにはオジサン犬一家がいた。
家もオジサン犬一家も奥さんがお土産を見て、夫は犬と一緒にお店の入り口辺りでのんびり話をしていた。オジサン犬の飼い主さん(ご主人)がうーにーを撫ぜたら、少し離れた所にいたオジサン犬がやってきた。ヤキモチを焼いているようだ。それを見たうーにーは身を引くようにご主人から離れ私の後ろに回った。
近づいてきたオジサン犬に目をやりながらご主人は「太っちゃって首なんか肉が余って、」というので、私が「家の犬なんか首の皮がこんなに余っちゃって、」とビロ〜ンと首の皮を引っ張った時、ご主人がうーにーに注目したのが気に入らなかったのか、オジサン犬は「ガウッ!」と大きな口を開けて飛んできた。リードが付いていたし、オジサン犬も本気ではなかった(脅しだけだった)様だが、2階の喫茶店にいた時の落ち着き様からは想像もつかなかった。その後は人も犬も何もなかったように犬話が続いた。

お土産を買いペンションに戻る。ペンションに戻るとうーにーはぐったり。昨日、ペンションに着いた頃にはまだまだ元気で、人間の動きをチェックしていたが、今日は動かない。もう自分の部屋と思っているのかもしれない。他にお客さんもいないので落ち着いていられるのだろう。(うーにーは小さな音や臭いもよくキャッチする。)そうなると人間もゆっくり。

人間もうーにーのことを気にすることもなくゆっくりと晩御飯を食べる。毎度ながら量が多いので時間をかけて楽しむ。いつも通り、食後はリビングでうーにーも一緒にくつろぐ。この時、うーにーに服を着せてみた。季節がら抜け毛防止のために一応持ってきたのだが、あまり動かないうーにーには今回も必要はないようだ。でも、折角持ってきたので着せてみる。先日、ちょっと着せてみたら嫌がったが、今日はその余裕もないようでぐったりしている。
部屋に戻っても、寝ているか寝ぼけながら人間のところに甘えにくるか(甘えに来てもちょっと触ってやるとまたすぐ寝る)のどちらかだった。私といえば、サンルームに置いてあるマンガを読んでこの日記を書いて、今日も夜更かし。この時間になってもお腹は空かない。空かないどころか苦しいお腹を抱えながら今夜も眠りに就いた。

オヤスミナサイ


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