軽井沢旅行記 1997

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今回の旅行は9月15日〜18日。家内が遅い夏休みをとり、それにあわせて私も休みをとった。
行き先は軽井沢。昨年は2回行っている。今年の6月にも行こうと思いつき、いつものペンションに予約を入れようとしたら、あまりに直前過ぎて断られてしまった。なんでもお庭に大々的に手を入れるとか。

私たちの旅行期間中、台風が九州に居座りました。旅行前日には、台風は九州南部に向かい北東に進んでいました。「上陸すれば、1日で通過するよ。」なんて気楽に考えていましたが、、。結果は読んでのお楽しみ、、、、?。


●旅行前夜

出発の前夜、台風の動きが気になってテレビの台風情報を見ていた。
普通の番組がなくなる頃になっても台風はゆっくりと動いていた。スピードをあげてくれないかと、1時間ごとに放送される台風情報を見ていたが結局ほとんご動かず。鹿児島と沖縄の間辺りで停滞してしまった。朝方まで台風情報を見ていたという、なんとも馬鹿らしい旅行前夜でした。


●9月15日(1日目)

台風のおかげで睡眠不足だか、これから楽しい旅行だと思うと眠気も何処へやら。世田谷の我が家を出発し関越道の入り口へ向かう。連休最後の日の朝のためか道は空いている。関越道に入ると上りは所々で渋滞。連休をはずして正解!なんて、いいながら台風前の雨の中、車を走らせる。
道は空いているが雨のためスピートはだせずゆっくり運転。よく考えたら、タイヤは磨り減っているし、タイヤの1本には釘がささったままだった。この釘を見つけたのは去年の軽井沢旅行の時なので、もう1年も放りっぱなしということになる。そんなことに気がついて、ゆっくりと軽井沢を目指した。

スピードは出せないがイライラすることもなく碓氷軽井沢インターに着いた。もう午後一時を過ぎていたので人間のお昼を食べることにした。
雨が降っているので外で食べるわけにはいかず、だからといってうーにーを車に待たせて食べるのは、車の移動でつまらない思いをさせたうーにーに申し訳ない。(家の車は軽自動車で高速はとってもうるさく、乗り心地が悪い。)そんなことも考えて、犬が入れる喫茶店で食事をすることにした。

この喫茶店は別荘地の入り口にあり、その管理の都合上お店の前まで車を着けることができない。手前の駐車場に車をとめて、そこから歩かなければならないのだ。霧雨が降る中、うーにーにフレキシ(伸縮するリード)をつけてお店へと向かう。車からおろすとすぐにオシッコをしたそうな素振りをみせるのであまり人の入らない芝生のところでさせる。済ませるとスッキリしたのか、私たちの周りを走り始めた。ついでに首を地面に擦りつけ始めた。うーにーが芝生で良くやる行動なのだが、これからお店に入る予定なので困ってしまった。とにかく喫茶店へと向かうことにした。

喫茶店は二階にあり、一階はお土産やさん。二階は主にご両親が切り盛り、一階は二人の息子さんが店番をしている。お店に近づくとお兄さんが姿を現した。前回来たのは約一年前。うーにーは記憶力の良い犬だが、このお兄さんのことは覚えていないだろう。と、思いながら近づきながら軽く会釈をすると、「あっ、うーにーちゃんだー!」とお兄さんの方は覚えていてくれた。うーにーもその声に反応して、お尻フリフリの大喜び状態になってしまった。まだフレキシ(8m)が届く距離ではないので、懸命に落ち着かせて近づき、届きそうになったら、「よし」と声を掛けてやった。待ってましたとばかりに走り出し元気いっぱいにご挨拶。
お兄さん曰く「お父さん(私のこと)の髪型が違うので別の人かと思った」と。確かに初めてここに来た時ロンゲの茶髪で、今とは別人に見えるかもしれない。その時の写真がお店のアルバムに残っているのがちょっと恥ずかしい。
更に続けて「今日はお友達がいっぱいですよ。」と、2階の状況を教えてくれた。「ここに来るまでに芝生でだいぶ汚れているから、、」というと「そんなの全然大丈夫。湖で遊んだ子も来ますから。」と。
一階のお店の前でこんな話しをしていると地元のオジサン&ゴールデンのペアと一緒になった。ここでちょっと世間話をして、その後このペアと共に2階の喫茶店へ入った。

今まで4,5回くらいきたことがあるが、他に犬がいても1頭くらいだった。今日は7,8頭(=7,8家族)はいる。確かににぎやかだ。人間の子供も何人かが、店内をウロチョロしたり、お店の人も当然動くのでうーにーは落ち着かない。この時に着いた席が厨房の入り口&お店の出入り口に近かったのが間違えの元だったようだ。
1階で知り合ったオジサン&ゴールデン君はちょっと遠くに座っていたのでお話はできなかったが、その人とお店のお父さんが「保健所の、、、、、」なんて話しをしていたのを確かに聞いた。

ゴールデン連れのオジサンと


他のお客さんがバタバタ帰りはじめ、私達の昼食が終わる頃には私達とそのオジサン以外にはほとんどお客さんはいなくなっていた。オジサンが帰り際私達の席の近くに来てくれたのでちょっとお話をした。
そこで先程耳に入った会話のかけらについて聞いてみた。「保健所がどうとか、お話をしていたようですが、躾教室でもやっているのですか?」ときいてみると大当たりだった。「佐久の保健所で、保健所主催の躾教室をやっていて、そこでボランティアで教えているのです。」という。このオジサンは訓練士でもないし、訓練士に教わったこともないという。教室の内容はいわいる5コマンドの訓練方法を教えるらしい。2週間おきで8回くらいで終わるそうです。

保健所で躾教室が行われるだけでも羨ましくおもうが、更に教える人の中に独学の人がいることに驚いた。そしてとても羨ましい。
躾教室の話しの中でこんな話しもしてくれました。「ゴールデンを飼っている私にとって、柴犬などあまり愛想を振り撒かない犬を飼っている飼い主さんに教えることは難しいことだ。でも、最近は慣れてきた。」と。こうやってボランティアさんの能力も高かまっていくなんて、なんて羨ましいことなんだろうとしみじみ思いました。
オジサンが出ていってからもゆっくりくつろいでいると、あっという間に時間は過ぎてしまい、ペンションに向かうことにした。

ペンションに着いたら、まず荷物おろし。車から大量の荷物を部屋へと押し込む。ペンションのオーナーさんから「重装備だね〜」とお言葉を頂戴。駐車場にとまっている車の中で家の車が一番小さいが、一番大荷物なのはどうも私達一行らしい。
犬連れだとどうしてもこうなってしまう。特にケージはデカイ。うーにーには大きすぎるくらいだが、ケージが嫌いになられては困るので大きいのを選んだ。今のところ、気に入ってくれているようだ。

部屋の中でケージを組み立て、荷物を簡単に整理したら、近くの原っぱに行くことにした。
3才を過ぎてから無邪気に走り回る時間が少なくなったうーにーだが、今日は子供の時のように元気に走り回った。フリスビーもオモチャ探しも絶好調だ!。残念なのは天気。雨は降っていないが、草が濡れていてうーにーの体が汚れる。自分の家に帰るのから良いのだが、これからペンションに戻ることを考えると、ちょっと大人しめに遊ばせるしかなかった。


部屋に戻り一休みすると、人間の晩御飯の時間がやってきた。そうなると、うーにーもケージでご飯。
このケージ、最近ハト君が使っていたのでうーにーが使うのは久しぶり。衰弱して飛べなくなっているハト君を保護したのだが、我が家には鳥かごがないのでこのケージで代用していた。彼は無事飼い主さんのもとに帰れたようなので安心してケージを使ることになった。しかし、臭いがついているのか、ケージに入っていたハト君の記憶が蘇るのかケージを点検するように入っていった。ケージに入ると、あっという間にご飯を済ませ休憩の体勢に。最近使っていなかったとはいえ、自分のケージは落ち着くようだ。

人間の方もお食事へ。こちらはうーにーとは違い、ゆっくりと食べました。
うーにーもきっと疲れてうたた寝でもしているだろうと思い、充分に食事を楽しみました。(ちなみに約1時間半かかりました。)満足して部屋に戻ると、うーにーは私達を熱烈歓迎してくれた。久々のケージ、しかもお出かけで、ちょっと心細かったのかもし。

さて、オシッコにでも行こうかと思ったら廊下の方が騒がしい。ノーリードの運動会が始まったようだ。色々な意味で危険があるので、うーにーを参加させるつもりはない。しかし、そこを通らなければ外には行けない。強行突破をすれば出来ないでもないが、ここは2階。人と犬がまとめて階段から落ちたりしたら、、、なんて考えて、とりあえず静かになるのを待つことにした。そうなると(廊下での)犬達の遊びは、うるさいだけの嫌なものになってきた。勝手な考えで申し訳ない。今日の宿泊客が犬または猫を連れてきていることを考えての行動だと思うが、その両方にまったく興味のない人が泊っていたらどう思うだろう。
そんなことを考えながら待っていた。一時間くらいして外は静まり、私達は外へ行き、うーにーのオシッコを済ませた。

外は真っ暗でお散歩をする気にはなれないので、すぐにペンションに戻る。このまま部屋に戻るのもつまらなかったのでリビングくつろぐことにした。人間は本を読んだりインテリアを見たり。うーにーはゴロンと寝る。するとペンションの猫達が近づいて来た。「ここは私達の場所よ、」とでも言いたいのだろうか。はじめのうちは、うーにーも物珍しさからか、猫が動くたびに首をあげその動きを目で追っていた。猫の方はうーにーと目が合うと「フーッ」と声をあげ背中を丸めて意思表示。うーにーもその意味が分かったようで、4,5回その声を聞いたら、もう知らんぷり。あとはゴロンと寝てしまった。すると猫達は私の所へやってきた。
一匹は私の膝の上で寝てしまった。するとうーにーがやってきた。膝の上の猫はちょっと驚いて、膝からおりた。うーにーは寝ぼけた動きで私にお手をする。それは長く続かず、またゴロン。すると猫はそ〜っと、膝の上に。で、またうーにーが気がつく。そしてお手をする。すると猫は膝からおりずにうーにーの手に猫パンチを浴びせた。うーにーはとりあえず手を引っ込めるのだがまた手を出す。するとまたパンチをもらう。うーにーは飽きっぽい性格なので、2,3回で飽きてしまった。しかし、人間の方は面白いでうーにーに無理矢理お手をさせて、わざと猫パンチをさせて遊んだ。せっかくだからこれを写真にとろう、と家内にカメラを取りに行かせた。

私とうーにー、そして猫だけになったら、運動会の中心人物(人間のみ)が現れた。話しを聞いてみると運動会を開催してしまうようになった経緯が聞けた。
この家では猫も飼っていたのだが(この日も猫を連れてきていた。)ゴールデンを飼うことにした。この段階ではゴールデンは人の言うことをよく聞く良い子だったという。ある日、ペットショップに行くと珍しい仔犬が居た。ショップの人が、「珍しい犬種なんだけど、売れないんだよな〜。」と漏らした。何気なくその仔犬を見たら、連れて帰らずにはいられなくなったという。そしてゴールデンとビアディーの2頭を飼うことになった。
すると、良い子だったゴールデン君と新入りのビアディー君の2人だけの世界ができてしまい、ゴールデン君も人の言うことを無視するようになった、ということだ。2頭ともまだ若く、先程の運動会も理解することが出来た。

時間が経つに連れ人が増え、私達夫婦(結局、うーにーへの猫パンチ写真は撮れず。)とこの飼い主さん達(お母さんと大学生くらいの娘さん2人)に加え、ペンションのオーナー夫婦、さらにもう一人のお客さん(この方は猫連れで常連さん。「猫も勝手知ったるいつものペンション」という感じで楽しんでいた。)と、にぎやかになった。私は犬としか暮らしたことがないので、猫の話しを楽しく聞かせてもらった。話しを聞けば聞くほど「うーにーが犬で良かった」と思う。犬には犬の手の掛かり方、猫には猫の手の掛かり方があるようだが、私は猫の手の掛かり方は苦手だ。
犬、猫の話しをしながらあっという間に夜は更けて、皆さんお休みとなりました。

部屋に戻り天気予報をチェック。台風は動かず。明日も雨だろうか。


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