28日(月) ■5.見物人が少ない塔■

物足りなさを感じたので一周した後、入ってすぐの所にある金剛桜の近くの塔を見物した。(塔というより巨大な仏具のようだが、なんと呼ぶか知らないので塔と呼ばせてもうらう。)この塔は、入った時からとても気になった。私を呼んでいる気がして仕方なかったのですが、女房をはじめ、誰も見物に行く人がいないので、私も通り過ぎた。しかし一周後、時間的にも気持ち的にも物足りなさを感じていたので、そこに行ってみることにした。


よくよくその塔を見てみると、やはりありました。日本の犬文化知る鍵が。
そこには、象やトラ(それともライオンのつもり?)などの絵や娯楽と思われる行為の絵がありました。そこに鹿狩りのような一連の絵があります。一番左には馬に乗り弓を持つお侍さん。馬に乗っていることは偉い人であることを表します。そのすぐ前に(馬に乗らずに)弓を構えるお侍さん。そこから少し距離があり、引き綱着きの犬を連れたお侍さん、そしてその先は、鹿、、、、と思ったら、どうも着ぐるみ。鹿の顔の下に人間の顔。この部分はやたらと劣化をしているのではっきり見えないが、たぶんそうだと思う。ここは神社なので、鹿狩りの絵は許されなかったのだろう。
さて犬だ。将軍様の鹿狩りだと考えると、日本で最高の犬だろう。それが鹿狩りをするときに引き綱着きとは・・・・。その他、この塔の絵には、日本の人間と動物の関係を探るヒントになることが描かれている。そちら方面の勉強をしている人は一度見るといい。

そんな普通の人が見ても面白くもなんともない絵(象の絵が象と分かると「ひでぇ〜な〜」という感じで面白いかも。犬も江戸時代の犬ってこんなにナウいの、と思う人もいるかも。)を見ていると、マイスの悲鳴が聞こえた。絵に熱中した女房が足元でウロウロしていたマイスを踏んでしまったようだ。


          

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