2002.4.29 〜 5.3 裏磐梯旅行記

5月1日(その2)   襲われそう(?)になる

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この遊歩道はとても長いものらしいが、今日の目的地は展望台。それほど遠くない。その展望台直前で、本格的なバード・ウォッチャーと思われるカップルとすれ違った。迷彩柄の上着に望遠鏡などを持ち、慎重に森の中を見ている。すれ違ったこちらも立ち止まり、静かに森の中を見渡してしまった。

展望台は、苦もなく着くことができた。しかし、周りの木が育ってしまい、少々展望がよろしくない。こんなとき(逆に)管理の方たちのありがたさを思い出す。
帰りは、のんびりとバード・ウォッチングを楽しみながら下りてゆく。鳥たちも目が覚めたのか、よく鳴くようなった。私たちが山に入ったときは、ほとんど声が聞こえなかったのに、不思議なくらいよく聞こえる。

私たちが下っていると、下から人間二人、ゴールデン二頭の家族がやってきた。犬達のリードはご主人が持っている。我が家は、女房が持っている。私が先に連れ違い、女房は、遊歩道で立ち往生状態のゴールデン二頭一家を避けるように、うーにーと共に遊歩道から草むらに入り、(相手を興奮させないようにゆっくりと)すれ違った。うーにーとすれ違った犬達は、唸りながらうーにーの後姿をめがけて走りはじめた。リードを持っていたご主人は、必死にリードを握り、止めようとするが、足元もよくない。犬は二頭、しかも下りとあって、踏ん張りきれず、倒れそうになりながら引きずられてしまった。そのままでは、狭い山道でリード着きの犬が団子状態になってしまうので、私が二頭のゴールデンを捕まえ、落ち着かせ、ご主人の体制が整ってから、二頭を引き渡し、にこやかに「いってらっしゃい」と声をかけ、一軒落着。(と、私は思ったが、女房の恐怖におののいた顔からしても、誰が見ても「二頭の犬が、他の犬を襲おうとした」と見えただろう。私も顔はにこやかにしたが、正直なところ気分のいいものではなかった。)

ちょっとした騒ぎだったが、事故にいたらることはなく終わった。怖い思いをした女房は、もうちょっとどうにかならないものかと不満を漏らしたが、確かに、あの子達をこういう場所に連れてくることは問題だと思う。もし喧嘩を喜んで買う犬だったら、事故になっていただろう。また、それをきっかけに犬の入山を禁止されるかもしれない。
感心したことは、あのご主人が転びかけながらも、必死にリードを握り続けたことだ。あの責任感があれば、きっと犬達が変われる可能性も充分だと思った。

11:40、野鳥の森(檜原口)の駐車場を出発。次は何処へ行こうか、。


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