2002.4.29 〜 5.3 裏磐梯旅行記

4月30日(その2)   連休の合間は特別待遇

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十一時頃、宿に帰りコーヒーをいただく。他のお客さんは、お昼を注文(ここは、予約だがお昼も食べれる)。私たちもお皿が出てくるまで、お話させていただき、それから出発することにした。(12:30)

車を走らせ始めると、雨がシトシト降ってきた。フロントガラスに「サー」と音をたてながら車を撫でるような雨だ。もしかしたらやむかも、と期待しながらさらに走らせていると、ボツッ、ボツッ、と大玉の雨があたりはじめ、そして本格的に雨が降ってきた。

とりあえずアロマテラスに寄ってみる。テラスの端の部分が雨にあたらないのを覚えていたので、そこででもいただこうと思ったのだ。
店に着くと、営業はしているようだが誰の姿も見えない。オーナーさんの姿さえ見えない。多くのお客さんで賑わい、数人のスタッフがいたお店とは、別のお店のような雰囲気だ。
このままでは昼食を食べることもできないので、お店の入り口から、個人宅の入り口から声をかけてみる。するとオーナーさんが出てきた。今日は手伝いの人もいず、一人でやっているという。お客さんは誰もいないので、ちょうどいいのだろう。

写真を撮るために名前を呼んでもボケた顔を向けるだけ。
うーにーと一緒に食事をしたいので、「(雨は降っているが)テラスで食事をしたい」、というと「他にお客さんもいないので、店内でどうぞ。後でしっかり掃除するし、今日はここにはお客さん入れないから、。」とうーにーの入店を特別に許していただいた。そして「今日はゆっくりできるんでしょ?」とオーナーさん。私たちも行くところがないので、喜んでゆっくりさせていただくことにした。

不思議なぐらいバランスがいい、サラダ、パスタ、デザート、ハーブティーに感心しながら、そして感謝しながらいただく。食材の良さもさることながら、水も美味しい。水にうるさいうーにーもここでは、ガブ飲みをする。
料理作りにも感心する。通常なら素材のマイナス部分と捉えられている部分も、きちんと味の構成の中に入れ、「美味しい」を作りあげている。
食事が終わり、ゆっくりとお話をした。そのときに「仕込みは、朝の四時半から」という言葉を聞き納得した。ちなみにパンもパスタも作っている。食材は、納得したもの、つまり、自分が食べたいと思うもののみ使うという。その選び方を聞いていると、聞けば聞くほど、如何にも体に良さそうだ。口だけでなく、体が美味しいと感じるのは本当のようだ。

入店が許されたうーにーはというと、持ち込んだマットの上で寝ていた。ず〜っと寝ていた。やはりとても疲れているようだ。しかし、オーナーさんが声をかけると挨拶に行く。しかしそれは「何かくれるのかな?」というようにも見えてならないのは、邪推というものだろうか。ちなみに、オーナーさんがパンを一切れあげてからは、さらに愛想がよくなった。うーにーとは、そんな犬である。

雨はやまず、ボツボツ降っている。気がつけば、もう四時をまわっている。そろそろ失礼と、言いながら話が続き、お店を後にしたのは、四時半も近かった。

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