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2000年 9月14日 〜 9月 23日
東京・奥尻・湯の川・青森・安比・那須・東京
9月23日    〜 下山 〜
時間が経つに連れガスってきた。霧というより、風に乗って雲がやってくるという感じになってきた。気温も下がってきている。普段の散歩と変わりない服装で着ている私達には危険な状況だ。
下から小学生の団体がやって来るのが見えていたが、あの団体を待ってから下山したのでは、完全に冷たい雲の中になってしまうかもしれない。それは避けたいので、団体とすれ違うのを覚悟で下山することにした。

案の定、すれ違いで随分と待たされることになった。その間に多くの小学生とその引率の先生を見た。小学生の多くと半数ぐらいの先生は、山にとても不慣れだということが分かった。それと多くの小学生と山に慣れた先生のうち何人かは、犬にとても興味を持っていることが分かった。疲れもあるとは思うが、不躾なことをする子供は一人もいなかった。全ての子供達が避難小屋に着いたのを確認した最後尾の先生が、わざわざ私達の所へ戻って来てうーにーを可愛がってくれた。この先生の家にもゴールデンがいるらしい。

下山中、足元に気を取られていると、後ろの方で声がする。振り返ると伸縮式のリードは5mくらい伸び、いつの間にかうーにーは、他のパーティーに挨拶に行っている。人間達の近くに行き、顔を上げてスマイルをおくる。そうすると声が上がる。それで気づく私は、遅れて挨拶をする。そんなことが何回かあった。多くの人に可愛がってもらって、うーにー大満足である。

リードが着いていることもあるかもしれないが、犬を連れていることを注意されることは無かった。うーにーにとって楽しい山歩きだっただろう。

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