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2000年 9月14日 〜 9月 23日
東京・奥尻・湯の川・青森・安比・那須・東京
9月23日    〜 登山 〜
  晴れた空、開けた景色。
  これを見て進むことを決めた。
この駐車場から登山道へと入ってゆく。
少し歩くと、美奈子が腰や足の痛みを訴える。顔色も良くない。息も簡単に切れる。何度も下山を勧めるが「うーにーの為、もう少し」と休みながらも登り続ける。
そんな感じで登り続けていたら、視界が開け、3つの頂を仰ぎ見る。朝日岳、剣が峰、茶臼岳だ。標高 1,000m を越えているだけあって涼しい。茶色の地面に岩がゴロゴロした登山道の周りは、地面を覆うだけの植物が生えている。車で高いところまで登ってきているので、1,000m 超の実感がなかったが、この景色と気温、そして空気が実感させてくれる。

ここは有名らしく、観光客をボチボチ見る。私達の山歩きにしては、珍しいことだ。(これから登ると思われる小学生の団体も駐車場にたい。)すれ違う人、スピードの違う前後の人、うーにーはいっぱいの人と会う。もちろん伸縮型のリードがついている。

少し歩くと山小屋のようなものが遠くに見える。以前は峠の茶屋だったようだが、今は避難小屋として使っているらしい。体調を崩している美奈子が「あそこまで頑張る」というので、あこをゴールにすることにする。

  苦痛に顔をゆがめる妻、落ちていた枝に
  興味津々のうーにー。
  天気は刻々と変わる。
枝があれば、そこが天国
9:45 避難小屋到着。辛そうな美奈子のために、腰を着く場所を確保する。腰を着いて間もなく、近くで、霧が出たことを相談している人達がいた。まだ天気は晴れ。「まさか」と思うような天気だ。目の前にそびえ立つ茶臼岳の山頂が、ゴーという音とともにガスを噴いているのがはっきりと見える。

20分ほど休んだ。風が強くなり冷たい。休んでいると、子供が「触ってもいいですか?」と聞いてきた。もちろん「どうぞ」とうーにーを触ってもらう。とても可愛がってくれた。そのドサクサに紛れる様に(私達を完全に無視して)、その子の母親と思われる女性が、うーにーを触っていった。
その後、5,6人の人間と1頭の犬(たぶん家族)が私達の前を通った。犬は中型の雑種と思われる。彼は山歩きに慣れているようだ。人間達もちゃんとした登山の格好をしている。彼らも犬を連れている私達に気がつき、お互い軽い会釈を交わした。犬同士もそんな感じだった。

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