Kさん と Nちゃん  32

・・・・・・・・10・・・・・・・・・20・・・・・・・・・3032・・・・・・・           「しつけ?」へ戻る




■ 北風と太陽 ■

「陽性強化法」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
その子がやりたくなることを伸ばしてゆく、という教え方です。
しかし残念なことに、オヤツを使った誘導であって、陽性強化に
なっていない教え方をしている人を見たり、聞いたりします。
そうなれば、もちろん「オヤツがないと出来ない」になってしまいます。

では、本当の陽性強化法とは?
その子の表情・表現を見ることからはじまります。それを無視すれば
「強化」ではなく「強制」になりますよね。

犬が気持ちよくその行動をするのが陽性強化。
太陽だって、ギラギラと暑すぎると嫌われちゃいますよね。
「楽しく、気持ちよく」(つまり相手が求めているものを与える)が基本です。

02.08.28   これからは、          弓削

足の調子もよくなり、台風以後、比較的涼しい日になりましたが
うーにーは、近場の散歩を嫌がります。こんなことだと、体力が
落ちるのが心配です。毎年「秋になったら、色々な所へ連れて
行ってあげよう」と思うのですが、なかなか出来ていませんね。
(苦笑)

ご実家でのお泊りは、不安も問題もなかったみたいで何よりです。
もうNちゃんとのお泊りも慣れてきたみたいですね。

Nちゃんが甥っ子さん、姪っ子さん、にも人気で良かったです。
そんな犬に育ってくれて嬉しいです。
子供に触らせられない犬、子供と遊べない犬は多いです。


家の中で静かにしていてくれることですが、遊んでいる時はノリノリ
ならば、単に「いい子になった」ということです。いい意味で時間を
覚えてくれたのでしょう。

「私たちの生活に慣らすために出してあげたい」ということは、
どんどんやってください。そして、サークルがほとんど不要になる
まで慣らせてください。ですから「遊び」の時間でなくても出す時間
を作ってみてください。


ここのところ涼しい日がありますが、この夏の気温は犬は危ないと
思います。暑い日は、運動も抑えたほうがいいと思います。その分は
頭を使う遊びをしてあげましょう。


「北風と太陽」
どちらにしても、強い力が必要だと思います。コートを脱ぎたくなる
くらいに暑く照りつける太陽にならなければならないのです。そう
なるには、仲間が増えることを祈っています。
それには、色々な所にNちゃんを連れて行き、多くの人に見て
もらい、多くの人に出会ってください。


あ、そうそう、訓練所で使うチェーン・カラーは小判型でしたね。
それなら「カチカチ」というのは納得です。
そうですね。アレならどれくらい引いたのか分かり易いと思います。
そして、Nちゃんにも「引くよ」ということが伝わり易いと思います。

将来的、理想的な話になりますが、最終的にはチェーン・カラーなし
で、さらにKさんの指示なしに、日常の生活が出来るように目指し
て欲しいと思っています。
それには、Nちゃんに多くの経験の機会を与える必要があります。
どんどん色々な所に連れていってあげてくださいね。


》でも 『「弱」の場合は「気が向いたらお願いね」という意味ですか
》ら・・・』という意味とは違いましたね。

そうです。これとは違います。これは、日常生活の中で「出来れば
お願い、でも、まだそこまで無理だろうな」という時の意味です。
これは大事です。これで出来たなら、それをどんどん伸ばして
あげればいいのです。(出来なくても「失敗」にはならないし、)


》しつけというのは飼い主のしつけに対する考えも関わってきますね。
》どの程度が「人に不快感を与えない」か。勘違いをしない飼い主にな
》りたいです。

そうですね。色々な所へ行けば行くほど、色々な考え方、感じ方を
する人がいることに気が付きます。それを知らないと「楽しくて、
そして楽な」犬との行動は出来ないです。
ある地方では許されことでも、他の地方だと許されないこともあるし、
もちろん「ある人」はOK、「別の人」はNGということは多々あり
ます。それを見抜く方法も身に付けなければなりません。


》とても嬉しいです。実際、楽しかったし、Tも母も「また行きたいね」
》と帰りの車の中で言ってくれた事がとても嬉しかったです。

宿のオーナーご夫妻の温かいお言葉以上に、一緒に行動していた
お母様の言葉は、さらに嬉ですね。


観光施設の話は色々ありますが、これから色々体験してみてくださ
い(笑)。そんなこがあるということを頭に入れて、その時々で
腹を立てずに他の楽しみを考えるようにしてください。

我が家が山歩きをよくするのは、そんな理由もあります。どんな
ものか実態のわからない施設よりも確実ですから。
(山でもいい子にしていることは、簡単ではありませんよ。荒れた
道もあるし、小動物が目の前を通っても相手をしてはいけないし、
動物以外にも遊んではいけないものもあるし、。結構、注意事項が
多いです。)


T君の夏休みの宿題を手伝いたくなる気持ち、分かります。
もし自分に子供がいたら、思いっきり手伝ってしまいそうです。
でも、T君なりにやってもらえば、彼がどう感じて、どう考えて
いるか、よくわかりそうですね。


「訓練士さん達が大好きな間違え」について。
彼らは、ものごとを見事に形式立てて、飼い主さんに教えることが
できます。それは、それで素晴らしいことなのですが、その結果、
私がよく書いている「褒める・叱るが犬に伝わっているか」という
点を見落としがちになってしまいます。
つまり「声や撫ぜることが軽い褒める」で「おやつをあげることが
いっぱい褒めること」などと「こうしたら、犬はこう感じるに決まって
いる」と考えているような行動(犬への対応)が好きに見えて仕方
ありません。

こんなこともあります。今まで強いしかり方は、マズルをつかんで
いたと思いますが、今もしていますか。そこまでされなくても、人間
の態度をみて、「これは悪いことなのね。もうやめます。」となり
ませんか。そうならば、きつく叱る必要なんてないですよね。
笑顔で褒められるようになるのと同様、怖い顔(顔だけではなく全身
の雰囲気というのが本当ですが、)だけで、犬は人間の伝えたいこと
がわかるようになるのです。
同様のことに「オヤツの引き上げ」(<オヤツを使わず、他の笑顔など
に切り替えてゆくこと)などを教えるのも苦手のようです。(人に
よっては、それが出来ないので、オヤツを使わせない人もいます。)

訓練士さん達の中には、これらの切替を教えることが下手だったり、
するべきではないと考えているのでは、と思うような人がいます。

今までの経験で、同じように褒めても・叱っても、Nちゃんの精神
状態で伝わり方が違うことはご存知だと思います。その精神状態を
見る点が疎かになりがちになることを心配しています。
上記二点のように「こうすることが、こう伝えること」という
固定的な形式を大事にし過ぎ、犬とのコミュニケーションという
家庭犬で一番必要で楽しい部分が疎かになるということです。

あまり書くとKさんも混乱すると思うので、これくらいにします
が、ちょっと教えてください。
トレーニング中に、Nちゃんがあくびをしたり、ソッポを向いたり、
体をなめたりすることがあると思います。そのことについて、先生
から何らかの説明や対応方法を教えていただいていますか。


問題の「人が来た時に吠える」は、無視すること(=叱ること、=
それはいけないことだと伝えること)で、解決できそうでですね。
これは頑張って克服してください。いくらい血統書に「CDT」と
書かれていても、家の中で吠えていたのでは、格好よくないしね。


ハムスター君は、すでに亡くなっていたとは知りませんでした。
Nちゃんとは短い付き合いでしたね。残念です。


「KさんとNちゃん」、確認ありがとうございます。
ハスキーオジサンや(当時)6ヶ月のビーグルを連れていたお嬢さん
(<次の回に出てきます)など、今はどうしているのでしょうね。
Kさんも、今は周りから羨ましいと思われる飼い主になったこと
と思います。どうしたらそうなれるか、上手に周りの人に伝えて
いってあげてください。

T君の(精神的な)成長ぶりは驚くばかりです。こんなに変わる
とは思ってもいませんでした。これもKさんの頑張りの成果だと
思います。


そうそう、今回アップの部分は約1年半前。でも人間でいえば10年
分くらいでしょうか。それくらいの変わりようがある時期です。

》貴重な時間を、あまり切羽詰っていない話題のために割いていただくの
》が悪いように感じているのですが、いかがでしょうか。
》最近そんな事が気になってきました。

あの当時に比べたら、全く切羽詰まった感じもなく、私ものんびり
返事を書いています。私の方は、そんな感じなのでいいのですが、
時々「こんなこと書いたら、私の話と先生の話で混乱するかも」と
思いながらも書いてしまうことがあります。(今回もありましたね。)

私としては、まだ不安な部分がありますので「Kさんと・・・」が
追いつくまでは、そんな感じでお付き合いいただけたら、と思って
います。

今回もチェックお願いします。
http://***************************kn14.htm
http://***************************kn15.htm
http://***************************kn16.htm


北海道から帰ってきた、ご主人とT君は、Nちゃんがいない
旅行をどう感じ、Nちゃんとの生活に戻ってどう感じたでしょう
ね。
その間、KさんとNちゃんの時間は如何でしたか。Nちゃんは
どう感じていたみたいでしたか。


とういうわけで、ご返事はゆっくりで結構です。その間に、私も
「Kさんと・・・」の仮アップを続けておきます。

02.08.29   「KさんとNちゃん」の件       Kさん

また暑さが戻ってきてしまいましたね。
この夏休みで泳げるようになったTは、ゴーグルをつけていた
目の周りだけ少し白くて、メガネ猿のようになってます。
NもTも元気です。

> 今回もチェックお願いします。
> http://***************************kn14.htm
> http://***************************kn15.htm
> http://***************************kn16.htm

こちらを開くと「ページが見つかりません。」と出てしまうのですが。
確認していただけますか?
毎回どんなコメントがつけられているのか楽しみにしています。

ではよろしくお願いします。

02.08.29    RE:「KさんとNちゃん」の件       弓削

すいません。調べてみたら、アップしていませんでした。
今、しましたので、チェックお願いします。


02.09.12  Re: これからは、       Kさん

日中は気温が上がっても朝夕はとても過ごしやしくなりました。
気温を気にして散歩の時間を選ばなくてすむのは、とても楽です。
うーにーちゃんの調子はいかがでしょうか?ご心配ですね。

Nは元気いっぱい、先週しつけ教室に行きましたが、また体つ
きが変わったといわれました。胸の厚みが出てきたそうです。
あと、顔が優しく可愛くなったと言われました。
それは私も感じていました。こちらを見上げる顔がとてもかわいい。
Nの中でも何かが変わっているようです。


> 将来的、理想的な話になりますが、最終的にはチェーン・カラーなし
> で、さらにKさんの指示なしに、日常の生活が出来るように目指し
> て欲しいと思っています。

それは本当にあこがれますね。
でも、今までのNの変わりようを思うと、それも夢ではないのかもとも
思えるようになりました。
朝の洗濯物を干す時などは初めの頃に比べて、だいぶ楽になりました。
叱る事が減り、私が干し始めると、自ら足元に伏せて待っていてくれる
事が増えました。

> 》でも 『「弱」の場合は「気が向いたらお願いね」という意味ですか
> 》ら・・・』という意味とは違いましたね。
>
> そうです。これとは違います。これは、日常生活の中で「出来れば
> お願い、でも、まだそこまで無理だろうな」という時の意味です。
> これは大事です。これで出来たなら、それをどんどん伸ばして
> あげればいいのです。(出来なくても「失敗」にはならないし、)

そうですね。わかりました。

> 我が家が山歩きをよくするのは、そんな理由もあります。どんな
> ものか実態のわからない施設よりも確実ですから。

山歩きもいいですね。今度は近くの山に行ってみようと思ってい
るのですが、ちょっと人が多すぎるかな。

> (山でもいい子にしていることは、簡単ではありませんよ。荒れた
> 道もあるし、小動物が目の前を通っても相手をしてはいけないし、
> 動物以外にも遊んではいけないものもあるし、。結構、注意事項が
> 多いです。)

そうでしょうね。Nはどんな感じかちょっと心配。
だいぶクンクンは減ってきてはいるものの、山の匂いはまた違うで
しょうし、拾い食いも心配。

> T君の夏休みの宿題を手伝いたくなる気持ち、分かります。
> もし自分に子供がいたら、思いっきり手伝ってしまいそうです。
> でも、T君なりにやってもらえば、彼がどう感じて、どう考えて
> いるか、よくわかりそうですね。

なるべくTの力でできたことを喜んであげたいと思っています。
楽しく過せた事は伝えられたと思います。
先日、学校に子供たちの自由研究を見に行きましたが、やはり中に
は親が手伝ったのがはっきり分かるような作品もありました。
そういう作品は先生にも分かるようで、叱られた子もいるようです。


> 「訓練士さん達が大好きな間違え」について。
> 彼らは、ものごとを見事に形式立てて、飼い主さんに教えることが
> できます。それは、それで素晴らしいことなのですが、その結果、
> 私がよく書いている「褒める・叱るが犬に伝わっているか」という
> 点を見落としがちになってしまいます。
> つまり「声や撫ぜることが軽い褒める」で「おやつをあげることが
> いっぱい褒めること」などと「こうしたら、犬はこう感じるに決まって
> いる」と考えているような行動(犬への対応)が好きに見えて仕方
> ありません。

「見事に形式立てて」・・そうですよね。いつも感心します。
褒める、叱るとは別のところで犬を操っているように見えることがあ
ります。テクニックという言葉がぴったり。
弓削さんの言うように「褒める、叱るが重要」とは指導はしていませ
んが、私たちの訓練士さんは褒める、叱るもとてもうまいと思います。

> こんなこともあります。今まで強いしかり方は、マズルをつかんで
> いたと思いますが、今もしていますか。そこまでされなくても、人間

ほとんどしていません。

> の態度をみて、「これは悪いことなのね。もうやめます。」となり
> ませんか。そうならば、きつく叱る必要なんてないですよね。

そうですね。いつの間にかそうなってきていたのですね。

> 笑顔で褒められるようになるのと同様、怖い顔(顔だけではなく全身
> の雰囲気というのが本当ですが、)だけで、犬は人間の伝えたいこと
> がわかるようになるのです。

よく分かります。

> 同様のことに「オヤツの引き上げ」(<オヤツを使わず、他の笑顔など
> に切り替えてゆくこと)などを教えるのも苦手のようです。(人に
> よっては、それが出来ないので、オヤツを使わせない人もいます。)
> 訓練士さん達の中には、これらの切替を教えることが下手だったり、
> するべきではないと考えているのでは、と思うような人がいます。

私たちの訓練士さんは「切り替えをするべきではない」とは考えていない
と思います。
おもちゃや、遊ぶ事をご褒美として、おやつからそちらへの切り替えは
出来ればしていった方が良いと言われています。それから笑顔へとい
うところまでは言われていませんが。
今はおやつの方が訓練はうまく行きます。

> 今までの経験で、同じように褒めても・叱っても、Nちゃんの精神
> 状態で伝わり方が違うことはご存知だと思います。その精神状態を
> 見る点が疎かになりがちになることを心配しています。

それは見ていると思います。ただ、Nが乗らないときにどうするかと
いう指導は受けていませんでした。
それは聞くべきでしたね。今回聞くのを忘れてしまいました。

> 上記二点のように「こうすることが、こう伝えること」という
> 固定的な形式を大事にし過ぎ、犬とのコミュニケーションという
> 家庭犬で一番必要で楽しい部分が疎かになるということです。

それは十分気をつけていきたいと思っています。

> あまり書くとKさんも混乱すると思うので、これくらいにします
> が、ちょっと教えてください。
> トレーニング中に、Nちゃんがあくびをしたり、ソッポを向いたり、
> 体をなめたりすることがあると思います。そのことについて、先生
> から何らかの説明や対応方法を教えていただいていますか。

それは何も説明を受けていません。
Nの気が乗っていないんだなと思ってました。
そういう時は一度遊びを入れてからまたトレーニングに戻っています。
だから、トレーニングと遊びが、暫くの間私の中で別のものという認
識があったのかもしれません。
Nはよく首を後ろ足でかいてました。それもカーミングシグナルで
すよね。


> そうそう、今回アップの部分は約1年半前。でも人間でいえば10年
> 分くらいでしょうか。それくらいの変わりようがある時期です。

そう考えるとまた、感慨深いものがありますね。
変わって当たり前ですね。

> あの当時に比べたら、全く切羽詰まった感じもなく、私ものんびり
> 返事を書いています。私の方は、そんな感じなのでいいのですが、
> 時々「こんなこと書いたら、私の話と先生の話で混乱するかも」と
> 思いながらも書いてしまうことがあります。(今回もありましたね。)

その混乱が楽しみだったりもしてきました。
まだまだ分からない事は沢山あるはずだというのは自覚しています。

> 私としては、まだ不安な部分がありますので「Kさんと・・・」が
> 追いつくまでは、そんな感じでお付き合いいただけたら、と思って
> います。

弓削さんがそう思っていらっしゃるのでしたら、私も安心してメール
できます。よろしくお願いします。


「Kさんと・・」今回アップ分の初めのところで、Tが跳びつかれ
た時の事がありましたね。最近は「座れ」か「伏せ」をさせて落ち着
かせることもできるようになっています。
あまり興奮している時は隣の部屋に行きます。すると戻ってきた時
跳び付かなくなっています。そんな事もTの判断でできるよう
にもなりました。
またちょっと成長した感じです。Nも、Tも。

あの頃は外へ出ると、私たちより興味のあるものや匂いがいっぱ
いあってこちらに意識を向けるのにとても苦労しました。
今回も特に直すところはありませんので、そのままアップしていただ
いてかまいません。
毎回、読み返すと忘れかけていた事もあり、新たな刺激になります。


> 北海道から帰ってきた、ご主人とT君は、Nちゃんがいない
> 旅行をどう感じ、Nちゃんとの生活に戻ってどう感じたでしょう
> ね。

改めては話していませんが、二人とも優しくなったように感じます。
今度は北海道へもNを連れて行ってみたいです。
きっと次はそうすることに賛成してくれると思います。

> その間、KさんとNちゃんの時間は如何でしたか。Nちゃんは
> どう感じていたみたいでしたか。

友人には「延び延びね。うらやましいわ」と言われましたが、正直言って
寂しかったです。それがNに伝わっていたかも。
暑い盛りということもあって、外に出る時間を選んでいると近場にしか
行けなくて、実家に行ったくらいで特別な事はしてあげられなかった。
大きなチャレンジ(北海道行き)をし損ねてしまったという思いが、私の
中にあったのかもしれません。
でも、飛行機などもあるし、やっぱりNには早いかな・・・。


先日のお散歩中、Nを見て小学1年生くらいの子が手を広げて走り
よってきました。Nが興奮する前にと思い、Nに待てをかけて止ま
ると、その子のお父さんらしき人が「こら、危ないよ」と言って子供を止
めました。子供は近づくのをやめて私たちが通り過ぎるのを見ていま
した。
Nがちゃんと待っていてくれたのは「よしよし」。でも、「危ないよ」と
言われたのは寂しかった・・・。
その道を通り過ぎながら、あの時どうすればよかったのかなとしばらく
考えていました。犬への近づき方を知らない人、と言うより犬のことを
誤解している人だったのですね。

また、グラウンドで遊んでいると、以前TとNとで遊んでいた時に「入
れて」と言って近づいてきた子達に会いました。
今度は私とNだけだったので、一緒に遊んであげる事ができました。
ボールを投げてもらって一緒に走ったり、体を触らせてあげたり。
近づく時は飼い主さんに「触ってもいいですか?」って聞くのよと教えま
したが、理解してくれたでしょうか。私たちと別れた後も「今度はあっち
のワンちゃんとあそぼう!」と言いながら走っていきました。

10月には運動会があります。
Tは徒競走の練習として、Nとのかけっこをしています。
家の前の道で「3.2.1.来い!」でダッシュ。
「Nに勝てるようになれば、きっと早くなってるよ」と言う事で、頑張っ
てます。どたどた走りなんですよ。あまり速そうじゃないでしょう。
でも、何回か走るうちにNとの差が縮まってきて、練習の成果が
出てきそうです。あ、Tに負けさせるのはよくないですか?
Nも、初めはフライングしてましたが、元に戻してやり直しをしていた
らちゃんとスタートできるようになりました。私と2人でのトレーニング中
よりよほど嬉々として走ってきます。

しつけ教室は月1回のペースで続けようかと思います。
弓削さんとのお話と、しつけ教室というのが、Nのことをいろいろな方
向から考えることができて、私にとってはとてもいい感じなのです。
・・・と言う結論になりました。
お教室の外においてある遊具もとっても気になっていて、そのうちそれ
で遊ばせてもらいたいと思っています。

お散歩に時にお会いするビーグルの飼い主さんは私がNや他の犬を
褒めるのを見て、「褒め方が違うわ」とっても感心してくれています。
お教室にも興味が出てきたようで、今度見学に行こうかしらと言っていま
した。興味を示してくれた事がとても嬉しいです。

次回の「Kさんと・・」楽しみにしています。
では。


犬との暮らしは、プラスもありますが、マイナスもあります。
そのプラス・マイナスをどのようにコントールするか、つまり、
どのような「しつけ」「健康管理」「楽しみ方」などの方法の選択に
より、犬との暮らしは大きくかわります。

そのように日常を総合的にみてくれる先生は、日本にはまだまだ
少ないです。その指導においては、先生と称してしている人よりも、
一般の飼い主の方が的を得ている答えを得られることが、しばしば
あります。

あ、その前に!、相談する前には、ご自分の犬を含めた生活を、
相手に説明するために整理する必要があります。それをすると、
相談の必要がなくなることもあります。
たまには、犬との時間を含めた自分の時間をチェックしてみるのも
いいと思います。


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