ダブルブッキング

2005/05  GIGI さん より


GWに、愛犬と一緒にドライブがてら旅行と思い、あるペンションを予約しました。
宿のHPや雑誌の広告を見る限りペンションというより、リゾートホテルを思わせる
素敵な宿です。

この旅行を楽しみにしていたのですが、ダブルブッキングが発生してしまったのです。
しかもそれが発覚したのは、なんと当日の昼。宿の主人から携帯に
「ダブルブッキングがあったので、スケジュールを変更してもらえないか」と
連絡がありました。

でも、もう家を出てしまっていたので「変更できません」と言うと、
「分かりました。お待ちしてます」の返事。
途中、高速に乗る前に寄った所で、宿に電話して
「先ほどのダブルブッキングの件は大丈夫か」と聞くと
「大丈夫です」と言うので、3時ごろ幕張を出て高速に乗りました。


ところが、高速を降りて国道に入ったところで再び電話があり
「やっぱりダメなので、料金倍返しで引き返してもらえないか」とのこと。
(宿泊料の半額を前納しています)
でももう宿の近くまで来てしまっていたし、犬もずっと車に乗って疲れていたので、
そこから4時間かけて引き返すなんてとてもできません。

「お金の問題ではない。そちらのミスなので代わりの宿を探せ」と言ったところ
その話の途中でガチャ切りされ、しばらくして「見つかりました」と電話が。
そのやりとりの間、「申し訳ありません」のセリフは1回しか聞かれませんでした。


いったんその宿に寄って、手書きの頼りない地図をもとに代わりの宿に行くと
その宿とは、似ても似つかぬ「民宿」。
しかも普段は犬は受け入れておらず、宿の主人にも正確な話は伝わって
いなかったので、最初は「犬は玄関につないでおけ」と言われてしまいました。

幸いウチの犬は吠えないし、家の中でそそうもしないので、
その旨伝えて交渉したところ、ようやく部屋に入れてもらえました。


その後、夕飯の最中に宿の主人から「宿泊料は1万5000円ですから」と
言われました。「あの宿が払うことになっているのでは?」と言うと、
そんな話は一切していないと言うではありませんか。
その宿は、私とその宿のゴタゴタには巻き込まれたくない、
宿泊料さえ払ってもらえればそれでいい、ということなので
慌ててあの宿に電話をかけ、怒って問いただしたところ

「じゃあ返金額から宿泊代さっぴけばいいんですね」と逆ギレの返事。


? 私は犬と一緒に宿泊するために、犬連れのためにつくられたあの宿に
  来たのであって、犬NGの民宿に肩身の狭い思いをしに来たのではない。

? ミスは全面的にそちらのせいで、そもそも途中で引き返せと言うこと
  自体がおかしい。

? 迷惑料も含めて返金するのはアタリマエで、それと代わりの宿の
  料金はまったく別の話である。


などのことを、こちらが並べ立てると、
「もう聞きたくありません。払えばいいんですね」で、
再び話の途中でガチャ切りされました。


後日、返金を確認すると、倍額どころか、1円単位できっちり
払い込んだ金額が戻ってきていました。
電話して「倍額の話はどうなったんですか?」と聞くと

「代わりの宿を用意したので、それでチャラ」というようなことを言われたので
「迷惑料は別でしょう」と言うと
「分かりました。プラスアルファは払いますけど、倍額は保証できません」
で、3度目のガチャ切りでした。

その後、腹が立ったので掛け直すと、留守番電話になりました。

それから紆余曲折あり、第三者にも協力していただき、半月以上かかって、
当初の話である、倍額までの金額が振り込まれました。




いろいろなサイトにも紹介されているれっきとした宿泊施設なのに
こんな対応を受けるなんて、信じられません。
最終的に当初の話の金額が振り込まれましたが、返金云々というより 、
きちんと謝ってほしかったのです。それはやはり無理だったようです。

最初から最後まで誠意の全く感じられない態度で、
ここの宿は“サービス”ということを、どのように考えているのか
すごく疑問に思いました。

皆さんも、このようなことがないように、十分にお気をつけください。

(管理人より)

施設利用者としても、施設運営者としても「私なら、こうしないでこうする」と思った方もいらっしゃると思います。しかし、どの時点でどような対応をとっても、楽しみにしていた旅行が台無しになり、宿としてはしてはならないことをしてしまったことには、かわりはありません。

ダブルブッキングをはじめ、旅行そのものを台無しにしてしてしまうようなことを、宿側がした場合、事後の対応で、その宿がどれだけ利用者のことを考えているか、よく分かります。
貴重な休日を使って楽しみにしていた旅行を台無しにされることが、どんなことか理解できない宿には幻滅します。

施設経営者・運営者の方々は、利用者にとって旅行を台無しにされるこということが、どのようなことであるか、今一度考え、このようなことが絶対に起こらない様、日々の業務に充分気をつけて欲しいものです。
そして、「旅行」そのものを軽視する施設経営者・運営者だけにはならないでください。

利用者側も、このようなことにならないように気をつけたいものです。
旅行をより楽しくするために、宿選びは慎重に行ってください。時間が許せば、宿選びには充分な時間をとり、宿選びの時点から旅行を楽しんで欲しいと思います。

皆様の、犬との時間がより楽しいものになることを、心より願っております。