クリスマスのあと

2002/03  Mamさんより



12月24日の晩、自宅にてささやかなクリスマスパティーの後、
片付けを済ませお風呂に入っている時だと思います。
明日のゴミの日の備え、キッチンの隅に置いてあった
上を閉じていたはずの、ゴミ袋をあさられてしまいました。

その中には、 先ほど食べた小指ほどのチキンスティック?
の骨が多数はいっていたのです。
お風呂から上がった時にすぐに気付かず
「あれ?ゴミ袋締め忘れた?」くらいに思っておりました。

夜中に吐き出し、嘔吐物の中に骨らしき固まりを見つけた時に
はじめて「犬には縦にさけるので危険とされている鳥の骨」を
食べたかも?と疑いをもちました。
がしかし量も本当に食べたかもわからない始末、
夜中に吐くGUNNを見ながら、なにを食べたんだ!
と考えると同時に、無防備にゴミ袋を放置した自分を責めました。


翌日 病院へ行ってレントゲンを撮って頂いたところ
胃壁に刺さるようにVの字で見事にまるのみされた骨を確認。
獣医さんと相談し、消化を待つために
しばらく自宅安静で様子をみていたのですが
子供の頃から胃腸が弱い為に
便の中に骨の固まりがいつまでも続いて出てくる始末。
それに加え日に何度も吐き続ける。
「普通のワンコならもう消化しているはずなのに」と
獣医さんも頭を抱えておられました。

今思い出しても、GUNNに対して本当に申し訳ないと思っております。
抵抗してくれるならまだしも
私の指示に忠実に診察台の上できちんとお座りをしたまま
奥歯を食いしばり、大粒の涙をこぼしながらじ〜と私を見詰め
ビクリとも動かず点滴を30分うけ続けた毎日。

今でもあの顔は忘れられません。
私を信じ一生懸命我慢し救いを求める目・・・・
「もう大丈夫 完全に消化したから開腹しなくてすむ」と
獣医さんに言われたときは、思わず
GUNNを抱きしめ、恥じも外聞もなく涙が溢れ出しました。


今だから笑って話せますが
ワンコの人生は飼い主次第 
私の不注意でこんな思いをさせてしまった事を反省すると共に
二度とつらい思いをさせてはいけないと身に染みて思いました。
それまでは、テーブルの上のスナック菓子の盗み食いや
煙草を食べちゃったなどなど、みなさんの失敗談をなにげに聞いて
「うちは大丈夫 手の届く所に置くからよ」
なんて思っていただけに、余計に悔しくて情け無くて・・・(笑)

我が家に迎えた以上、
「うちの子になってよかった ありがとう」と言ってくれるような
人生?犬生?を、おくらせてやる事が、飼い主の責任だと
改めて思い知った出来事でした。