大寒波がやって来た!気温はとっても低く、天気も悪い。あまり早く着いても行くとこないので9時出発。
 今日は南伊豆に泊まる。こんな日は犬も入れる屋内施設が望ましいので、下賀茂熱帯植物園を目指す。東側135号を下田まで行くことにした。
 平日なので渋滞はない、はずだった。途中までは実に早かった。しかし伊東のあたりから、雪らしきものが降り始め不穏な気配。そして伊豆高原ではかなりの大雪となり、車が全く進まなくなってしまったのである・・・
 伊豆に行くのだから、もちろんチェーンなんて持っていない。雪はどんどん降って来るが大丈夫なのか。だいたいこんなに動かなくていつ宿に着くのか?

 宿に電話してみると「伊豆高原が一番雪が降るので、そこさえ過ぎてしまえばそれより降っていることはない。南伊豆は雪は積もらない。
許してあげるわ にゃにゃ?
ヘンな道に入らず135号をひたすら行くように」とのアドバイス。なので動かない車の中でじっと耐える。たぶん伊豆高原付近だけで2時間位かかったはずだ。
 突然車が進みだし、後はスムーズだった。下田の田牛港では雨も雪も止んでお散歩ができ、なんとか2時過ぎには下賀茂熱帯植物園に着くことができた。
 
 「下賀茂熱帯植物園」は園内犬OK。レストランはダメかもと思ったが、聞いてみると大丈夫。そして嬉しいことにこのレストランは植物園の手前、売店の隣りにあり、植物園に入らなくてもレストランだけの利用ができるのだ。時間がないので今回はレストランのみ利用。
 こちらのレストラン「ハワイアンルーム」はトロピカルフルーツにポリネシアン料理が売り。私は軽めにフルーツサンドとコーヒー。ダンナはヤシの実定食を注文。定食はえびピラフ、アボカドスープ、フルーツ、生ジュース。
 う〜に〜、席に着くと何故かリードを引っぱってどこかに行こうとする。そこにはコインロッカーがあり、一番下のロッカーに、なんとアライグマが入っていたのだった。昼間はそこで寝ているらしい。
 遅い昼食を済ませてほっとして、この日はもう遊ぶ気もせず宿に向かった。


 本日のお宿は南伊豆、マーガレットラインから急な坂を上がったところにある「小さな宿&レストランしいの木やま」。
 レストランの裏手に、ペットOKのコテージが2棟ある。最近できたちょっとグレードの高いコテージはペット不可。
 コテージには車を横付けできるので、荷物の出し入れはとても便利だ。荷物を入れてレストランにウェルカムドリンクをいただきに行く。レストランはペットは不可。
 高台にあるので眺めがとてもよい。海が一望でき、宿は木々に囲まれている。景色を眺めてのんびり過ごしたい時にはピッタリの宿。しかしこの日はちょっと寒すぎ。
 コテージはベッドルーム、ダイニング、バス、トイレ、そしてテラスが付いている。バリアフリー設計になっているので段差がなく、トイレやお風呂も広い。自炊用の道具や掃除用具もかなり充実している。完全に独立したコテージなので、ペット連れには気兼ねがなくてありがたいお宿である。
 ベッド脇のホットカーペットを敷いたスペースに、まいす用のクレート設置。う〜に〜の寝床も設置。暖房がエアコンだけなので、コテージ全体が冷え切っていてなかなか暖かくならない。ダイニングには電気ヒーターがあるが、やはり寒い。南伊豆ではこんなに寒い日は滅多にないそうで、運の悪い日に来てしまったようだ。
 
 夕食はレストラン。基本的にB&Bのシステムになっていて、夕食は予約制である。今回は4000円のフルコースを予約。私は1000円追加でパスタを伊勢海老にしてもらった。
 まず前菜の盛り合わせ。センスのいい和食器に盛られて出てくる。次にパスタ。伊勢海老のパスタは気前よく一尾を使い、トマトソースにみそがからんでおいしかった。手を思いきり汚しながら食べたが、お手拭きは必要なだけ持って来てくれる。ダンナは数種のパスタから、イカの沖漬けのパスタを選んだ。
 次はさつま芋のスープ。なめらか。そして魚料理は金目鯛のアクアパッツァ。ローズマリーのご飯が一緒に出る。
 口直しのシャーベットの後、牛肉の赤ワイン煮。ここでご飯をお代わりしたら、ものすごーく満腹になったので、デザートはあっさりとシャーベットにした。ダンナはりんごの温かいデザートにしていた。
 一番美味しかったのはやはり自慢の伊勢海老パスタだったが、全体に満足な内容だった。


 部屋に帰るとやっぱり寒い。お風呂を沸かして入り、ベッドにもぐり込む。まいすは寒くて眠れなかったらしく夜中に探検して歩いていた。布団に入れてもらいたかったようだが、家ではないのだから入れるわけにはいかない。カイロを入れたキャリーに入ってお休みいただいた。




 予報では晴れと言っていたが曇っている。寒い。
 朝食はルームサービスも可能だが、レストランに行って食べた。木に雪が積もっているのは、南伊豆ではとても珍しいことらしい。この景色を見た宿泊客はうちが初めてかもと言われた。でも寒いからあまり嬉しくないなー。
朝起きたら、こんな景色 とても寒い やっぱり寒い

 自家製ベーコン、マッシュポテト、サラダ、卵料理が並んだ和皿に、パンの朝食。パン熱々でおいしい。お代わりもできる。


 チェックアウトし、海岸の遊歩道を散歩しようかとオーナーに相談するも、「道がドロドロだし、ものすごく寒いよ」とあまりお勧めでない様子なので、近くの夕日が丘展望台で景色を眺め、そのまま今日泊まる堂ヶ島方面へ向かった。

 途中で「山つつじ公園」の看板を見つけて行ってみるが、公園どこにもなし。雪が積もった広場発見、これが公園か?とりあえずちょっとう〜に〜に雪遊びさせる。


 その後「セカチュー」のロケにも使われたという「牛原山町民の森」を散策。まいす歩く。そして例のごとくトイレも済ます。


 町民の森は遊歩道や展望広場や梅林などなかなかバラエティに富んでいて散歩によいのだが、道がぬかるんでいるので手短に済ませた。犬連れで入れる店がないので、モスで買って車内で軽く昼食。
 
 3時「気がるな・・宿・シーガル」到着。うちはたいてい一番乗りチェックインなのだが、今日はみなどこにも行くところがないのだろう、チェックイン客でフロントが混んでいた。
 「シーガル」はペット専用ではなく、宿泊棟を分けているようだ。南国風の作りで部屋数は多い。ペンションではなく、どちらかというとビジネスでも使えるホテルといった風情。しかしドッグランがあり犬関係は充実している。実際のところ宿泊客の多くは犬連れであるようだ。
 フロントで料金を前払いし、客室には土足で入る。鍵はオートロックになっている。部屋が1階だったのがありがたかった。広さはビジホ位でユニットバスがついている。犬連れの宿としては老舗な方だと思うが、古くても不快な感じはしなかった。窓からは中庭が見える。もちろん中庭も犬の散歩OK。
 ベッドの間が広いので、そこにう〜に〜の布団設置。まいすケージは壁側に設置。この宿はペットに関する細かい規制がほとんどなく「失敗を気にせず気楽に過ごしてほしい」という態度なので、ベッドにシーツを被せてまいすはベッドに乗せた。まいす上機嫌。
 お風呂は男女別。24時間ではない。3人位は一度に入れそうだが、脱衣所は狭い。このタイプのお風呂(広くないのに貸切でない)はちょっと苦手。大浴場ならともかく、こんな狭い風呂で知らない人と裸で顔つき合わせても、どうしていいかわかんない。だから誰もいない時にサッと入る。たぶん他の人も同じ考えと見え、誰も入って来なかった。ちなみにこのお風呂はちょっとお湯がぬるかった。
 お風呂に行くときに通るダイニングの隅のソファには、宿の看板犬ラブのファミー(う〜に〜と同年)が寝ていて、この犬はなんだかいつ見てもここで寝ているのだった。

 夕食。けっこうたくさんの犬連れ客が泊まっていることが判明。ちょっとした吠えたり騒いだりはあったものの、まあ何事もなくみなテーブルに着く。猫も同伴可と言われたのでまいすもキャリーに入ってご同伴。
 料理は和食。これがなかなか日本人のツボにハマッた、充実の内容であった。
 まずお刺身と酢の物。そして焼き帆立、黒むつのホイル焼き、牡蠣の茶碗蒸しと続く。ここで特大海老フライ。「おお〜っ」と思わず喜ぶ。これにご飯とお吸い物。ご飯とお茶はセルフサービス方式である。肉を食べたい人にはもの足りないかも知れないが、肉好きの私も満足できる食事だった。
 子供もお父さんも喜ぶ料理のせいか、家族連れが多く、リピーターも多いようだった。常連さんは特別料理の伊勢海老なんかを食べていて、つい横目でちらちら見ちゃいましたね。
 この宿は136号線に面しているので、散歩には出にくい。しかしドッグランや中庭で排泄を済ますことができるのでとても楽だ。犬が年とるとこういう楽さがありがたいのだ。
 この夜、まいすはついにケージに入らず、私のベッドの上で幸せそのものな顔をして寝ていた。うるさいことを言われないこの宿、とてもまいす向きの宿だった。
 



 朝もゆっくり起きてう〜に〜のトイレはドッグランで済ませ朝食へ。朝食はアジの開き、オムレツ、しらすおろし、お浸し、煮豆など。これにご飯と味噌汁とお新香。デザートにところてん。アジの開きはお土産用に販売しているとのこと。おいしかったので購入することにした。これが18枚で2,080円、この大きさなら安い。
 チェックアウト後は戸田の海岸を少し散歩。寒い!しかしここでもまいすは頑張って歩き、やっぱりトイレ。そしてう〜に〜は砂浜をちょっと走ったり枝を齧ってみたりしてしばし若返ったのだった。


 さらに三津港近くの「鳥沢商店」(以前ヴィラ山魚亭の女将さんに紹介してもらった)に寄り、ここでも2,800円の干物詰め合わせを買って、あとはまっすぐ帰宅。
 大寒波の3日間、帰った家も冷蔵庫のように冷えておりました。ブルブル。