前の晩、ダンナがう〜に〜の羽毛ベッドをきちんと片づけなかったために、まいすがそこをトイレに使用。律儀に大小両方していることを朝になって私が発見。「キーッ!!!」となって洗濯。このため予定出発時刻から1時間ほど遅れる。
 まいすは猫だから、普段は自分のトイレできちんと用を足すのに、何故か突然う〜に〜の羽毛ベッドをターゲットにすることがある。嫌がらせ、当てつけ、ストレスなど何らかの理由があるように思えるがよくわからない。
 135号はちょっと混んでいて、伊豆高原に着いたのがちょうどお昼。雑誌に「しつけられていれば店内可」と書いてあった「ケニーズハウスカフェ」に行ってみるが、店内はケージに入れれば、とのことだった。
 店内OKの店を思いつかないので、先に大室山方面で散歩しようとしていたら、偶然発見「食事処わん友」。この建物は以前の「フィッシャーマンズペテロ」だな〜と思いながら入店。

 店内は広々としてテーブルの間も広く、大型犬も快適である。水とお手拭が出てきたが、メニューがない。他のお客に説明しているのを聞くと、今日から年末で忙しいので限定メニューということだ。カラーコピーしたメニューが壁に張ってある。しかたなく立って壁のメニューをダンナに聞こえるように読み上げたら、やっと店員さんが席に持って来た。
 ダンナがにぎり2200円、私は天ぷらそば1800円を注文。
床は防水ばっちしって感じ
 天ぷらそば(温)来る。食べ始めてすぐ、店のおばさんが皿持ってやって来た。「葱入れ忘れました」とのことで、大皿から割り箸で私の蕎麦の丼に葱、ざらざらっと適当に入れて帰って行った。おいおい、こういう場合、普通は小皿に私の分だけ入れて持って来ないかなあ・・・?と思ったが言わずに食す。
 天ぷらのネタは蟹、エビ、アナゴとなかなか豪華だった。それはいいんだけど、食べ終わってもダンナのにぎりはやって来ない。ダンナは本気で帰ろうとしていたが、ここの食事は全てデザート付きだ。私はデザートを食べてから帰りたかった。それに周りを見ても、にぎりを食べている人皆無。今寿司職人が必死ににぎっているに違いない。
 やがて寿司来る。内容はまあまあよかったらしい。そしてデザートが来る前に伝票が置かれる。心配になって思わず「デザート付きますよね」と聞いてしまった。
 デザートはケーキ、アイス、フルーツなど盛り合わせてあった。飲み物は別料金なので頼まなかった。寿司にはお茶でしょう、と思うがお茶は出ない。他のお客の席には湯飲みがあったので、頼めばくれるようである。
 年末だからかも知れないが、とにかく人手不足な上にどの人も接客がまったくの素人なのだった。新入りバイトに指示するおばさんもまた素人。そして店を出る時、ふと目についたレジ横の張り紙。正確には憶えていないが「素人の集まりなので、優しい広い心で許してね」みたいなことが書いてあったのだ。
 もう最初から謝っとくわけですね。でもそれでこの価格はどうかなあ。価格にはサービスも含まれると思うが、犬が店内に入れるという稀有なサービスを受けられることに満足し、他には目をつぶるしかないのだろうか。
 
 食後は大室山方面に進んで、さくらの里でお散歩。まいすもキャリーに入って同行。だーれもいないので、ちょっと探し物ゲームをする。う〜に〜上機嫌で久々にドスドス走る。まいすはそーっと様子を窺いながら外に出る。
 3ヶ月ぶりの旅行がそんなに嬉しいのか、う〜に〜はとても元気で、子犬時代のように枝を齧ったり振り回したりしていた。そこに偶然、お友達の黒ラブのロージーちゃんちの車が通った。今日伊豆に泊まることは知っていたが、とくに待ち合わせをしていたわけではない。やはり大型犬の行くところは決まってしまうのか。
言わずと知れたさくらの里 ご老体でドスドス走ります ロージーちゃん、お久しぶり〜

 車から降りてお散歩に来たロージー家と、ちょっと立ち話。その後ガマンできない寒さでもないので、チェックインまでテラスのあるお店でお茶でも飲もうかと行ってみるも、お目当ての店は年内の営業は既に終わっていた。
 ここでロージー家と別れ、今日の宿「ワンマイルクルーズ」の場所確認。チェックインが4時からなのでまだ入れない。ちょっと夕飯には早いが、ゆっくり餃子を食べるために「餃子こうげん倶楽部」へ。
 3時というはんぱな時間なのでお店は空いていた。9月にここでラーメンと餃子を食べた時、一品料理に食べたいものがたくさんあったので、次回は夜に来てゆっくり飲むぞ!と決めていたのだ。だからまずビール。そして餃子、空飛ぶ餃子、レバーの唐揚注文。レバーうんまい。おやじさん奥さんと話しながら食べ飲み、ビール追加。イカげその唐揚、カニ入り卵焼注文。これまたうまーい。普段の私の食生活からすると多少味が濃い目なのだが、ビールにぴったりなのよねー。おかげでビールが進んでしまうのだ。
 これだけ食べたらもう終わりだと思ったのだろう、ケーキとコーヒーが出てきた。このシフォンケーキは奥さんが趣味で焼いたもので、お馴染みさんに出すのだそうだ。これもおいしかったー。しかしこれで終わらないのがうにまいす家。しばし休憩の後、〆にスープ餃子注文。これがまた汁物だけに飲んだ後の〆にちょうどよかった。
大人数でもっともっとメニューを制覇したい! まいすは椅子で丸くなる

 「よく食べましたねー」とおやじさんに言われる。満足満足。6時半を過ぎていたので、約3時間半飲み食いしていたってわけか。これだけ長時間いても会計は5000円ちょっと(レバーの唐揚は半人前しかなかったのでサービスだった)。とてもお得な気分。食べてる間う〜に〜はテーブル横で、たまにおやじさんに可愛がられ、まいすはキャリーに入っていたが最後のほうで出てきて私の膝にいたり、椅子の上で寝ていたり。

 7時、宿到着。夕食時の一番忙しい時間にチェックインしてしまい申し訳なかったが、奥さんは嫌な顔一つせず、満面の笑みで迎えてくれた。玄関にうんち用ゴミ箱、ウェットティッシュ、うんち袋がある。建物はだいぶ古い感があり、昔のペンションの風情だが、奥さんはまだ若いのでオーナーチェンジしたものか。
 部屋はツインベッドにソファー。洗面、トイレは部屋にないがすぐ隣りだったので不便ではなかった。部屋はソフトケージがぎりぎり置けるスペースがあり、なんとかまいすのトイレを設置することができた。
 う〜に〜の布団は2つのベッドの間に置いた。まいすはソファーの上が、ちょうどエアコンの風が当たるので気に入ったようで、ほとんどそこにいた。
 お風呂は24時間入れるが、まあ普通の家族風呂。貸切制である。お風呂に入ってゴロゴロして、11時には寝てしまった。
 まいすは夜クレートに入れたが、今回はわりと静かに寝ていて、夜中に鳴きわめくことはなかった。早朝起こされてちょっと迷惑だったけど許容範囲。う〜に〜は久々に夢の中でも走っていた。
 



 朝食は洋食。パンは自家製だそうだ。ほんのり甘いロールパンだった。
 チェックアウト後、またさくらの里へ。今日もう〜に〜探し物ゲームで走る。まいすも歩いてトイレ済ます。今のところ下していない。
1.探すわよ!       2.持ってくるわよ!     3.お洒落しちゃうわよ
4.この耳のカールは、ナポレオン・カールっていうらしいわよ (<ウソだと思う)

 6ヶ月の♂のゴールデンに会い、飼い主さんと、しばしゴル話題で盛り上がる。この子は既に28キロあり、とても落ち着いていて、6ヶ月とは思えない。はしゃぎもせず、おっとりと伏せている。う〜に〜が6ヶ月の時なんか、誰に会っても嬉しくて興奮しまくっていたけどねえ。

 昼食は犬店内可のイタリアン「イル・コーヴォ」でとる予定だった。混まないうちに早めに行くことにする。「るるぶ」の地図を頼りに行くが、どうみてもここだと思うところに店がない。わからないので電話して聞いたら、地図が全く間違っているのだった。店は全然違うところにあった。るるぶさん、困りますよ。
 この店は犬専用ではないが、後から来たお客のほとんどは犬連れだった。店内に同伴できる店は少ないから、この季節はとくに集中するだろう。ちなみにテラス席もある。
 犬が下に敷くバスタオルを貸してくれたり、日が当たりすぎて暑いとすぐに日除けを出してくれたり、さりげない気配りが嬉しかった。
 ランチはコースで3150円。前菜・パスタ・サラダ・メイン(魚か肉)・デザート・飲み物という内容。飲み物は白のグラスワインもあり。私はワインにして、食後に追加でコーヒーを頼んだ。
 コースからメインを除いたパスタランチ2100円もある。その他単品もある。
 グラスワインは酸味がありフルーティーで飲みやすかった。前菜はポトフのようなもの(名前忘れた)、パスタは生パスタで芽キャベツとトマト、メインはいさきのポワレと黒豚のグリル。デザートはティラミスだった。

 メインの豚肉が大きくてかなりボリュームがあり、満腹になった。私はメインよりパスタの方がよかったが、全体的に満足な内容。
 12時過ぎると続々犬連れが来て満席になった。ロージーちゃん家も来たが、ちょうど満席で駐車場にも入れない時だった。ゆっくりお話しできなくて残念。私たちは一番乗りだったのでゆったりと食事を楽しむことができた。

 たくさんの犬がいても、ほとんどが静かに待っていた。が、うちの隣席だけちょっと困った飼い主さん。う〜に〜を見て吠えるので、止めさせるためにおやつをあげ続ける。そうすると今度は騒いでおやつを要求する。テーブルに括ったリードは長くて私の足元まで犬が来るし、こちらも何だか気になってしまう。
 余計なお世話ですが、できればこのような状態になってしまう人は、犬を連れて来てほしくないなあ。犬を自由にできるお店は他にあるので、そこへ行ってほしいと思う。
 余談ですがこの人はお店に犬用の水を頼み、「お水を飲ませるのも遠慮いただいています」と断られていた。最近は犬専用のお店でなくても、お水を出してくれる所が増えてきたが、私は本来は同伴犬は水を飲ませなくてもよいと考えている。 必要なら入店前に飲ませればよいのではないでしょうか。犬が人間の食事に同伴するときは、本当は席の近くで静かに伏せて待っているべきなのだ。補助犬のように。
 う〜に〜は口にしまりがないので、水を飲むと床にこぼすし、動いて水入れをひっくり返すと嫌なので、最初に水が要るか聞かれるお店では、我が家はお断りすることにしている。
 
 店を出る時も、どんどん車が入って来た。駐車場が少ないので席があっても車が入れない場合がある。この店はなかなか人気なようだ。私も気に入って、また利用したいと思った。
 この後はまっすぐに家へ。下りの激しい渋滞を見て「この人たち何時に伊豆に着くのやら」と思う。我々は3時半に家に着いた。う〜に〜は楽しかったみたい。まいすは今回はお腹を壊すこともなく無事に今年最後の旅は終わった。