「夏の清里なんてさー、人は多いし最近は涼しくないしー、犬に優しいとか言うけど店内OKの店少ないしー、行くもんじゃないよ」と常々言っていたうにまいす星人。
 なのに行ってしまいました、8月の清里高原。今回は2日前予約だったため、条件は「エアコン付き、猫OK」の2つのみ。それ以上の贅沢は言いません。それで空いている宿を探したら、犬連れ宿では老舗の「清里高原グレイハウンド」の予約が取れました。

 


人が少ない時に撮影したけどこれが限界
 7時過ぎに出発。夏休み中だけど、日曜発なので渋滞はなし。涼しそうな場所を求めて、9時半に清里の「吐龍の滝」に到着。涼しくて軽装でも手軽に歩けるとあって、さすがこの時期観光客多し。
 う〜に〜は水に足をつけてちゃぷちゃぷやっていたが、人が多いので水遊びはしなかった。でも水の近くにいるだけで涼しい。朝からエアコン生活の自宅とは大違いだ。
 まいすを車で留守番させていたので、あまり長居はせず戻った。人が多いとあまり楽しめないが、う〜に〜は数人の犬好きさんに可愛がられて喜んでいた。それもまたよしってことか。

 昼食は泉ラインの「森の小径」と決めていたがまだ時間がある。とりあえず店に行き開店時間を確認。どこかで散歩でもするかなーと車を走らせていたら、ふくろうギャラリーの「昼のふくろう」の前にさしかかった。
 私はふくろう好きなので、こちらにはう〜に〜を車で待たせて何度かおじゃましている。小さなギャラリーには作家の作品、ふくろうモチーフのアクセサリーなどがたくさん並び、もちろん犬は中には入れない。が、久々に通ったら庭にテーブル席ができている。こちらではコーヒーも飲めるが、このコーヒーが私好みなのだ。以前はギャラリーのカウンターでいただいていたが、これならう〜に〜も一緒に外でいただけるかな?とさっそく行ってみる。
 何年も行っていなかったが、奥さんに「う〜に〜ちゃーん!?」と歓迎される。う〜に〜も憶えていたようで、喜び方が普通と違っている。庭でおいしいコーヒーをいただく。まいすも連れて来てみたが、すぐにキャリーに引っ込んでしまった。ギャラリーももちろん見せてもらい、前はなかったふくろうクッキーゲット。最近はコーヒー以外にジェラートやジュースなど喫茶メニューも増えたようなので、これなら今後はう〜に〜を連れていつでもお茶しに来られるなあ。
まいすを膝の上にのせてみる お水も出てきた これがふくろうクッキー
 
 11時半になったので「森の小径」へ。テラス席はテーブルが3つあるが、2つは既に1つのグループ客で使われていた(ゴールデンが1頭いた)。奥の1つだけ空いていてラッキー!道路からちょっと奥まったところにあるこのテラスは、雰囲気がいいので店内よりも人気があるみたい。この後続々とお客がやってきたが、犬がいなくてもテラス席から埋まっていった。
 私は小海老と帆立のグラタン。ダンナは鶏肉料理にライスを頼んでいた。スープとサラダ、飲み物が付く。210円プラスでアイスクリームも付けてもらった。メニューは他に虹鱒のムニエルとポークビーンズがあった。数を作らないようで、私たちが食べ終わる頃には、残りはポークビーンズだけになってしまっていた。
 コーヒーを飲みながらアイスが出てくるのを待ったがいっこうに来ない。とても忙しそうだったので、料理作りに追われてるんだろうと思って辛抱強く待っていたがそれにしても遅い。きっと忘れたのだと思って言ってみると、やはり忘れられていた。そして申し訳なさそうに、オレンジシャーベットもサービスして持って来てくれた。忘れられてかえってラッキー!!このシャーベットはとてもおいしかったし、こうしてすぐに誠意を表してくれるお店はとっても好き。時にはサービスどころか全然謝らないお店もあるからねー。
スペースがゆったりとられている グラタンがうまいす! テーブルも大きい

緊張のあまりくだってまいす わいるどまいす
 食事もおいしく雰囲気もよく、犬も落ち着けるお店に満足して、さあ午後の部へ出発。午後はまいすを歩かせるため清泉寮へ。
 清泉寮に着くと、駐車場は車でいっぱい。うにまいすをリラックスして歩かせることが出来るか心配になったが、ひと気のないウッドチップの敷いてある「30分トレイルコース」発見。歩きやすそうなので、まいすも連れて出発。まいすは相変わらずのマイペースだけど、それでもずいぶんよく歩くようになった。そしてやはり犬のように、途中でおしっこ、うんちを済ますのだった。
まいすが先に歩くと、幅寄せ(体当たり?)してから抜かしていく

 3時、「プチホテルグレイハウンド」にチェックイン。玄関への階段は一部スロープになっているなど、老犬にも優しい工夫。玄関にコロコロやペット用ウェットタオルがあり、ひどい汚れでなければこれで足を拭けばよいとのこと。足を洗いたいときは玄関の外に水道とバケツがある。
 応対に出てきた奥さんはさすが老舗の犬連れ宿、とても慣れていた。う〜に〜、まいすに挨拶してくれて、どんな犬と飼い主なのかしっかりチェックしていたようだ。といっても厳しいことなど全然なく、優しい対応だった。
 靴を脱いで2階の客室へ。禁煙ではないので入った瞬間少々たばこ臭いと感じたが、5分も居たら慣れてしまった。
 部屋はツインでソファとデスク、冷蔵庫などがあり、ビジネスホテル風な雰囲気。すごく広いというわけではないが、大きなソフトケージを置くスペースは十分にあった。ホテルなのでトイレ、ユニットバスが部屋に付いているが、大風呂はない。その代わり近くの温泉の無料券を申し出ればもらえるそうだ。私たちは部屋のバスで済ませてしまい、行かなかった。
 まいすはさっそく部屋中探索。う〜に〜はもう疲れちゃってすぐにお休み。まいすは気に入ったらしく、ベッドの下にもぐってみたり枕もとの台の下に収まってみたりと大忙しだった。私たちも夕食の時間まで休憩。まいすは結局私のベッドの上に落ち着いた。
部屋をセットすると、まいす出動!
 
うーにーが眠っていることを確かめまいす
ベッドに頭を入れて一休み(しっぽがでているってば!) ここがお気に入り? 最後はベッドでグッタリ
そのためにシーツを移動
白いシールに国産牛固体
識別番号が書いてある
夜はライトアップされる
 夕食前にう〜に〜のトイレに出ると、外は雨。ちょうどう〜に〜がトイレを済ませた頃から激しくなった。そのせいかとても涼しい。
 夕食は1階のダイニングで。入口に今日のメニューが掛けてあった。「生ハムのサラダ・あんこうのムニエル伊勢海老のソース・黒毛和牛ロースト白ワインソース・チョコレートケーキ・コーヒー」だそうだ。
 食事にはおとなしく待てる犬なら同伴できる。ほとんどの人が連れて来ていたと思うが、みな概ね静かだった。奥さんは犬と飼い主のタイプをちゃんと把握しているようで、他犬に構われたくないう〜に〜は一番端っこの席。隣りはコーギーさんで、飼い主さんは食事中きちんと犬が休んでいるように常に気をつけている好ましいタイプの方だった。向こうの端の方では、小型犬のお客さんどうし話が弾んでいたようなので、配席もなかなか絶妙だと思った。
 食事はボリュームは少なめだが、アンコウのソースをつけるパン(夏にアンコウというのもなんか不思議だが)、肉料理にはご飯が出るので足りないことはなかった。手をかけて作っていて味もよい。全体に満足できる内容だった。
 食事中に奥さんが付近の犬連れスポットなどを説明してくれる。それによると、小型犬のみリフトに乗れると思っていたサンメドウズの清里ハイランドパークは、大型犬も乗れるゴンドラがあるとのこと。明日はそこへ行ってみることにした。
料理は満足 この日のう〜に〜ファッション
 あまり犬どうしふれあうという宿ではないので、食後はみな部屋で過ごしたり温泉に行ったりしていたようだ。ダイニングではコーヒーとお茶類は自由に飲めるようになっている。私たちは夜そこでお茶を飲みながら今までの宿泊客のアルバム(膨大な数)を見たりしたが、あまりにも多くて知り合いは1人しか見つけられなかった。
 外はとても涼しかったが部屋は多少蒸し暑く、やはりエアコンは必要であった。
 夜。まいすをケージに入れて寝ようとするが、まいすは私のベッドの上で寝たがってケージを壊しそうになる。しかたなくまいす放任。ほとんど私のベッドの上にいたが、たまに冒険に行ってしまうので、私は寝不足になった・・・
不満げなうーにー ゲージの上で寝てみる 不気味な笑みを浮かべる 近寄ってみる
寝てしまう 丸まりまいす 伸びまいす 開きまいす



クラムチャウダーがグッド

 夜の雨が上がり快晴に。めちゃくちゃ暑そうだ。
 まいすは上機嫌だが私は寝不足で不機嫌。朝食のためダイニングへ。朝は基本的な洋食だったが、スープがひと手間かけたクラムチャウダーだったのが嬉しかった。それにクロワッサン、サラダ、ソーセージ、スクランブルエッグ、フルーツいろいろ。それにしても給仕をしてくれる女の子はおそろしく愛想がなかった。バイトならあれでは務まらないだろうから、いやいや手伝わされてる娘さんか?(勝手な想像)それとも単に低血圧なのか。
こんなにいいの?
 それに比べてチェックアウト時に初めて出てきたオーナーはとても愛想がよく、サービス業に徹しているような気の遣いぶりであった。この時期限定のお土産として、トウモロコシ、かぼちゃ、ジャガイモを渡してくれる。特にトウモロコシは地元の名人が作っている「みらい」という甘ーい品種で、朝採りのをお客の数だけ毎朝届けてもらうらしい。
 なんと5本ものトウモロコシと、かぼちゃ1個と、アンデスという赤いじゃがいもをいただいて、ホクホク顔のうにまいす星人。そして出発前にオーナーが写真を撮って、宿に別れを告げた。

 まず予定していた清里ハイランドパーク。リフト乗り場でチケットを購入。リフトは2つあり、両方乗ると一人1500円也。犬無料。何台かに1つ、ゴンドラがやって来るので、大型犬はそれを待って乗るようになる。もともとは車椅子など障害のある方用なので、乗り場へもスロープになっている。ここでしばし待つ。
 このゴンドラはあまり大きくないので、犬が乗ると人は1人しか乗れない。なのでゴンドラのう〜に〜組と、リフトのまいす組に分かれた。
 う〜に〜は相変わらずゴンドラは苦手で、床に伏せてじっとしていた。まいすはキャリーから出てこなかった。
南アルプスがよく見える 床に伏せるう〜に〜 キャリーから外を覗きまいす
展望広場で一休み
 短い方のフラワーリフトは、降車すると木道が続いているのだが登りなのでパス。20分ほどで下まで行けるので、帰りは歩いて下る人も多い。暑いので我々は帰りもリフトに乗った。
 もう一つのリフトは展望を楽しむためのもの。降りた先に歩く所はなく、展望広場と売店があった。う〜に〜に水を飲ませ、まいすにも一応景色を拝ませて(嫌がっていた)またリフトで下りる。最後の時だけ、私がまいすとリフトに乗った。キャリーの扉を開けてやったら、まいすは顔を出してちょっと外を見ていたが、すぐにバッグの奥深くに引きこもってしまったのだった。

 東京に比べれば温度は低いが全然涼しいとは感じないので、もっと涼しい白州に向かった。いつもの尾白川で水遊び。水温が低いので足を水につけると涼しくて気持ちいーい。う〜に〜もようやく生き返った感じだ。でも今回は人も多く、本格的に泳ぐことはできなかった。
何処へ行くの? 水に入りたがるう〜に〜 水に入りたがらないまいす
おつかれさま〜
 水遊びの後は、毎度おなじみ「テラス」。テラス席も日よけはあるもののかなり暑いので、う〜に〜は冷却剤と濡れタオルで頭を冷やしながら休ませた。そのうちテーブルの下で寝てしまった。まいすはキャリーから出て、う〜に〜の側でなかよくお昼寝。猫にしては警戒心のないやつ。
 ここでいつもの絶品コーンスープ(もちろん「みらい」使用)をいただき、かにクリームコロッケを食べて家路へ。ここではお土産にしいたけ名人のしいたけとしし唐をいただいた。帰ったら当分、食料に困らないな。ふふふ。
 
 1泊2日の夏の清里旅行、暑いことは暑かったがそれなりに楽しめた。犬が店内に入れるお店がもっと増えてくれると、暑い最中もまったりできて助かるのだが。犬にヤサシイ清里の町。どうかその辺、もう少し頑張ってくださいね。