毎度計画性のないうにまいす家の旅行ですが、今回の旅は特に行き当たりばったりでした。
 なんたって「裏磐梯に行こう!」と決めたのが出発2日前の夜。翌朝宿に電話し、常宿の「わんだふる」はなんとか1泊確保。2泊目も、この際泊まれればどこでもいいと電話をかけまくる覚悟だったが、1軒目にしてすんなりOK。こうして慌しく支度を始めたのでした。
      
ゴンドラは嫌いです

利き水いたします

高原で食べるオヤツは美味しい!

だからもっと!


グランデコでも独り占め!

 
裏磐梯に来たら水遊び!

8月とはいえ、朝6時の利用だと貸切状態。ドライブ途中のリフレッシュになりました。




 早朝4時発。途中那須高原S.A.にドッグランができたとの噂を聞き休憩がてら寄る。最近はS.Aにずいぶんとドッグランが増えた。旅行中のトイレ休憩や気分転換には、まことにありがたいことだ。ここにもスコップ、ビニール袋等用具入れやワン用ゴミ箱などが設置してあって至れり尽くせりだった。


 9時、グランデコリゾート着。乗ろうと思っていたパノラマゴンドラは9時運行開始とのこと。なんといいタイミング!大人2人往復とペット料金で2900円を支払い乗車駅へ。う〜に〜「またゴンドラですか?」という顔で渋々乗り込む。このゴンドラは片道15分とけっこう長い。しかも乗り口が前後2つに分かれているのに気づかず、全員前に乗ってしまい狭苦しい状態。前後3人ずつ6人定員のようだった。
 山頂のブナブナ駅で降車すると、そこからはトレッキングコースが数種あり、好みに応じて選べるようになっている。西吾妻山など本格的な登山のコースもある。デコ平湿原1周なら35分、そこから名水百貫清水まで40分、早稲沢まで頑張るとゴンドラ駅から2時間30分が目安だそうだ。
 東京とは別世界の涼しさで、う〜に〜は超ゴキゲン。またしても家にいる時の散歩拒否犬とは別犬になっているのだった。
百貫清水はモヤモヤしている 見晴らしのいい所もあります 歳にはかないませんな〜
 デコ平湿原コースは多少の上り下りはあるが整備されていて手軽に歩けるコースだ。途中にベンチもあるので休憩しながらゆっくりと回れる、まさに我々のような中年男女と老犬向けコースといえる。私たちはちょっと足を延ばしてその先の百貫清水まで行き、名水を味わって(よくわからなかった・・・)来た道を戻った。
 ゴンドラ駅に近づくにつれ、これから行く人たちとたくさんすれ違った。平日とは言えまだ夏休みだから家族連れも多い。ゴンドラに犬が乗れることはガイドブックなどでよく知られているのでもちろん犬連れも多かった。早く家を出てきてほとんど人がいないうちに歩けたのでラッキーだった。
 駅に到着したのが11時半。約2時間のハイキング。帰りはちゃんと前後に分かれてゴンドラに乗り込み、ジュースを飲みながら余裕を持って景色を楽しんだのであった。

 さてここで気づいたのだが、ゴンドラ内の広告に「ドッグラン無料開放中」とある。それはいったいどこに?降りてから地図で探してみたら、ホテルの先、テニスコートの一番奥にある。車に乗ってそこまで行ってみる。
 ドッグランはちょっと入口が壊れていたが低いハードルなども置いてあり、そしてだーれも使っていない。う〜に〜は例によって芝生に顔をスリスリするばかりだったが、おもちゃを投げたら、おおっ、走るではないか!ハードルも跳んで元気いっぱいなのだった。
ハードル、やります!やります! ウェブ・ポールだってやります! オモチャだってくわえて走ります
 午後になったので、いつものアロマテラスで昼食&休憩。前に来た時よりメニューが増えている。ズッキーニの花とサフランのタリアテッレを注文。たっぷりのサラダはいつ来ても美味。ダンナの食べたとうもろこし粉で作るポレンタというのも変わった食感だった。そしてう〜に〜もチーズとパンのはじっこをもらって大喜び。
ビックリするような料理はないが、ビックリする美味しさ!
 ここのテラスに座ってボーっと湖を見ていると、つい長居してしまう。気づいたらもう3時を過ぎていた。本当は午後は桧原湖でう〜に〜を泳がせようしていたのだが、もう十分疲れているようだし時間もないので中止。本日の宿「わんだふる」にチェックイン。
それ私のですよね! うーにー用にいただいた パンとチーズは、細かく切って 結局こうなる

 「わんだふる」はうにまいす家のお気に入りだが、4室しかないので予約を取るのはなかなか大変。でもたまたまこの日はキャンセルがあって泊まることができた。ダイニングでコーヒーを飲んでしばらくオーナーさんとおしゃべりした後、お風呂に入ってさっぱりして夕食待ち。
 この日の夕食は前菜が3皿。お刺身をオリーブオイルで洋風にしたのやゼリー寄せなど夏らしいお料理。まずこれで生ビールを飲む。温かいお皿は、ロールキャベツ?と思ったら中身は魚のふわふわのすり身やイカが入っていて、スープはやさしい味噌味なのだった。これはとてもおいしかった。〆に海苔巻き。そしてシュークリームとコーヒー。
 う〜に〜はかなり疲れていて、ずーっと眠っていた。隣席のシーズーのくらちゃんが挨拶に来ても気づかない。私たちは食後もしばらく部屋に戻らずダイニングでオーナーご夫婦と話していたが、その時もやはり眠っていた。そして夜のおしっこを済ませて部屋に戻り、本格的に寝たのだった。




 朝、湖まで散歩に行こうとしたが、その時はいつものう〜に〜に戻っていた。おしっこ、うんちを済ませると「宿に帰る」と散歩を拒否。宿に帰ると「部屋でごはん食べる」と2階を見上げて主張。まったく老犬ってやつは・・・

 朝食はいつものおいしい和食。昨夜食べ過ぎてお腹いっぱいだったのに、しっかり消化されてお腹が空いていた。きれいに完食。
 いつもは食後ゆっくりしてしまうのだが、連泊ではないのでさっさと片付けて早めにチェックアウト。この日は中津川渓谷で水遊びと決めてあったので、早く行っていい場所を確保するのだ。
 まずは曽原湖近くの「パン工房ささき亭」で昼食を購入。そして中津川渓谷へ。前にもここでお弁当持ってのんびり過ごしたことがあり、その時よりも車から近い所にいい場所があったのでそこに決める。あまり歩かずに川まで行けるので、後から何組か犬連れ、子供連れが遊びに来たが、接触することはなかった。人が来やすい分釣り人はいない。
 天気がいいので日なたは暑いが日陰では半袖では寒いくらいだ。しかし私はタンクトップに短パン、いつものカエル長靴姿でう〜に〜につきあったのだ。
元気にくわえて引っ張ります 何度でも取りに行きます 遊んでくれないなら齧ります
 ほどよく深くなっている所があり、う〜に〜にとっては泳ぎやすくてよい場所だった。何度か泳がせた後休ませようとしても、おもちゃを咥えてはガルガル言いながら「投げろ、引っ張れ」と要求するう〜に〜。どこかの若犬が乗り移っているのか?と思えるくらい顔つきが子供になっているぞ!仕方ないので大きな枝を与えたら、しばらくバラバラにするのに夢中になってくれたので、なんとか休ませることができた。
 ささき亭のパンはまあまあおいしかった。ちょっと値段が高いという声も聞いたが、東京のパンはもっと高いので別に高いとは思わなかった。食事中はう〜に〜、疲れたのか自主的に休んでいた。
 1時頃まで川遊びをし、う〜に〜の水気を取れるだけ取って車に戻る。チェックインまでにう〜に〜を乾かすため、どこかでお茶でもすることに。バンディアハーブガーデンのテラスでハーブのシャーベットを食べながら休憩し、お店をのぞいたりしているうちに3時になった。

 本日の宿は秋元湖入口にある「小さなホテルカーティスクリーク」。道路からちょっと入った奥にある。ちなみに隣には犬連れ専用(?)ペンション「フットルース」があった。
 「カーティスクリーク」は犬連れのための宿ではないので、犬用の設備は特にない。部屋の案内には「犬の嫌いなお客さんもいるのでご配慮願います」というような注意書きがあったが、細かいことは全く言われなかった。お客を信用してくれているのだと思う。みんなに注意をするのではなく、迷惑をかける人がいたらその時にきっちり注意してくれそうなオーナーさんに見えた。私はその方が好きだ。オーナーさんは寡黙な性格のようで、愛想よくおしゃべりするタイプではない。この宿の醸し出している雰囲気のように、静かに時を過ごすのを好む人なんだろう。奥さんの話によるとゴールデンが飼いたいと言っているそうだ。
 客室は2階にあって、土足で入る形式。階段も部屋も絨毯敷きである。1階はダイニングと、フロントの所はバーカウンターになっていた。クラシック音楽の流れる大人の宿という感じ。
 部屋はビジネスホテルという感じで、ベッド、作り付けのデスク、ユニットバス、トイレ。建物はあまり新しくないと思うがエアコンは付いていた。う〜に〜用の撥水マット(140×140)は全部広げるだけのスペースはなかったが、う〜に〜が寝るのには全然問題ない。 
 私たちは行かなかったが車で2、3分のところに温泉があり、フロントで利用券をくれるので、ユニットバスが嫌いな人も大丈夫である。
 う〜に〜の場所を作ってシャワーを浴び、1時間ほど昼寝。目覚めたら5時だったのでう〜に〜のトイレ散歩をし、夕飯をやる。夕食は6時半からだが、この宿では予め飲み物を頼んでおくシステムらしいので、部屋にあるメニューを見てボルドーの赤ワインハーフを注文した。

 夕食は1階のダイニングで。犬は同伴できないので部屋で留守番。この日は全部で3組、犬連れは2組だったみたいだ。
 料理はオーナーさんがサービスしていた。奥さんが作っているのだろうか。メニューは前菜のプレート、ビシソワーズ、マトウ鯛と夏野菜のバルサミコ酢、牛ステーキ和風っぽいソース、チョコレートとフルーツのケーキ、パン、コーヒー。
 サービス時に正式な料理名の説明がなかったので、このメニューは私が「だいたいこんな感じ」ということで書いたので間違っているかも知れない。料理についてはマトウ鯛と夏野菜とか、バルサミコ酢だとかの簡単な説明はあった。
 きちんと作ってあって、おいしい料理だった。量はそんなに多くないので、たくさん食べる人にはちょっともの足りないかも知れない。私には、お腹がはちきれそうになることもなくてちょうどよい量だった。
 昨夜はアットホームで和やかな夜だったが今晩はクラシックやジャズの流れる静かな一夜。どちらもいいものだ。
 2階廊下にはセルフサービスのお茶コーナーがあり、ティーバッグが用意されている。冷たい飲み物もケースに入っていて、これは代金を籠に入れるようになっていた。ティーバッグのミントティーを作って部屋で飲み、11時前には眠くなってこの日は早寝してしまった。


お庭は広くて綺麗な芝生。小川を渡って林を進むと沼(湖?)が現れる
 朝食は洋食で、パン、鶏肉のホワイトソース(けっこうサッパリしている)、サラダ、フルーツ、コーヒー。チェックアウト後、オーナーさんがう〜に〜を触らせてほしいと外に出てきて、可愛がってくれた。
 出発前に、宿の庭を散歩。宿の敷地は広く、ダイニングから見える芝生の庭の先に、小さな川が流れている。川に架かった橋を渡ると細い道が続いていて、歩いて行くと突然沼(湖?)が現われた。静かな水面の向こうには山が見え、予想外のきれいな景色にちょっと驚かされた。

 さて、今日は帰る日なので、あまりハードなことは避けたい。う〜に〜に負担をかけない散歩コースということで、小野川湖自然探勝路を選択。アップダウンが少なくて途中までウッドチップも敷いてある、軽いハイキングコースだ。全行程歩くと相当の距離になってしまうので、片道3キロほどで引き返す。車に戻ると11時15分。アロマテラスでお昼を食べて帰ることにする。
実は、丸太渡りが上手だったりするのよね。ドッグ・ウォークも好きだけど。

 天気がよいので、テラス席で贅沢な景色を独占しながらランチを堪能。梨のラビオリというのを注文。塩分の強いペコリーノチーズと梨の甘さがほどよく合っていて、ワインも進んでしまうのだった。他にも豆のスープや前菜などをいただきゆっくり過ごす。う〜に〜はパンとチーズの端っこをお土産にたくさん貰い、頼んでもいないのに伏せたり伸びたり倒れたり、1人で芸を披露して見せていた。

 帰りも行きと同じ那須高原S.Aで休憩。上り線はドッグランがないが、芝の広場があり東屋もあるので、お散歩には便利。そしてここにもちゃんと、スコップやビニール袋の入った棚と犬用ゴミ箱が用意されていたのだった。
 急に出かけた2泊3日だったが、充実した楽しい旅だった。う〜に〜も確実に若返っていた。
 天気予報では東京は雨。帰ったらちょうどいいお疲れ休みになることだろう。