頑健が取柄のうにまいす星人、なんとインフルエンザに罹ってしまいました。前に風邪で寝込んだのはかれこれ10年以上も前のこと。馬鹿だから風邪ひかないと信じていたのに、馬鹿じゃなかったんだ!(いや風邪でなくインフルエンザだから・・・)
 薬のおかげであっという間に高熱は下がったけど、胃が不調のまま今回の旅に突入してしまったのでした。ちなみにダンナもしっかり感染しました。


 本当は早朝に出発して、午前中渡良瀬遊水地を散歩する予定だった。しかし体力も気力もなく、8時過ぎに出る。行き先が近いので気が楽だった。1泊でも頑張って遠方の雪山に遊びに行くような根性を日頃から持ち合わせていない、うにまいす星人の軟弱さが幸いしたと言えよう。
 10時半、渡良瀬遊水地着。湖の周囲を散歩するだけで3時間くらい歩いてしまった。病み上がりの身にはなかなか辛いものがあった。湖の周りは舗装路なので、う〜に〜にはあまり面白くないようだったので、時々芝の広場などで枝を投げて遊んだりしながら歩いた。最後には「早く駐車場に着いてくれ〜」と半べそで歩くマスクうにまいす星人。う〜に〜だけは最後まで元気で、枝を咥えてルンルン歩いているのだった。

 計画では午前中に散歩を終え、昼食は佐野市内でラーメンのはずだった。しかし時間は既に2時。そして昼を食べていないのに全然お腹が空かないという体調の悪さにより、このまま今日の宿「6月の森ハーブガーデン ホテルヴァンティアン」へ向かうことに。せっかく事前に行く店まで決めておいたのに(泣)。
3時まで横の池で時間をつぶす
 「6月の森」は佐野市内から唐沢山へ登って行った山の中にある。唐沢山神社の鳥居のさらに先である。周囲には何もない山の中に、チャペル、ホテル、レストラン、ハーブガーデンが点在している。まずホテルの駐車場がよくわからず、本当は入れないチャペルのあたりまで車で入ってしまったら披露宴がちょうど終わったところだったようでビックリ。でも出てきた係りの人は「式が終わったら車で部屋の前まで入れますがそれまで外のブライダル相談専用駐車場でお待ちください」と言うだけで入り口が別にあることを教えてくれなかった。どうして教えてくれなかったのか今もって謎。3時までまだ少し時間があったのでうろうろ散歩していて、ホテルの駐車場の入り口を発見したのだった。

教会は立派
レストランも立派
 フロントはレストランの1階にある。ここで受付を済ませてホテルへ。ここでう〜に〜、スタッフの女性数名に可愛がられて満足。そしてその中の1人に案内されてホテルへ。全室離れ形式で、駐車場から石段を上がって玄関に入る。建物自体は新しくなさそうだが、内装や設備を最近リニューアルしたらしく、中に入ると古い感じはしなかった。
 部屋にはベッドが3つ、テーブルと椅子。内装は女の子好みな感じ。枕もとの壁が壁でなく鏡なのはどういうわけか?風呂、トイレ、洗面はそれぞれのスペースがあって広い。電子レンジ、冷蔵庫がありミネラルウォーター2本は無料。アメニティはタオル、歯ブラシはもちろん、浴衣、ひげそり、シャワーキャップ、男性用化粧品までかなりの充実。犬用には雑巾と消臭剤の用意があった。レストラン棟から離れているせいか部屋は何だか薄ら寒い感じがするが、エアコンに石油ファンヒーター、さらにベッドには電気毛布が入っていた。ひととおり室内を見た後、疲れきった私は夕食の時間まで爆睡。

 6時。内線電話で夕食の準備ができたと伝えられる。う〜に〜を連れレストランへ。レストランはウェディングパーティーもできる、100人は余裕で入れると思われる広さ。今夜の宿泊客は私たちだけだったので、広ーいレストランにポツンと1組なのはちょっと淋しかった。う〜に〜はテーブル下で休憩。
 食事は洋食のコース。スモークサーモンとたこわさびのオードブルに庭で採れたハーブのサラダ。冬はハーブがほとんどない時期なのがちょっと残念(温室である程度作っている)。続いてかぼちゃのスープ、舌平目のトマトソース、豚肉のカレー風味。グラスワインの赤を飲んだが飲みやすいワインだった。料理の方は、とにかく2人とも体調が悪く味わうというより食べるので精一杯。正常時でさえゴールデン程度の味覚しかないうにまいす星人なので今回は味についてはコメントなし。メインの豚肉はたっぷり入っていてじゃがいもの代わりにリンゴという食感も面白かったが、カレー味なのが私の胃には辛く、野菜は食べたけど肉は残してしまった。私が旅先で食事を残すなんて、能登観光ホテルでものすごい量の食事が出たとき以来かも。客が私たちだけなので残すことにはとても抵抗があったが今回だけは仕方ない。病み上がりの旨伝えてゴメンナサイして下げてもらった。
 デザートはチョコレートケーキ。そしてコーヒーかハーブティーが出る。ここでは迷わずハーブティーを選んだ。
 夕食時にマネージャーらしき方とお話ししたところ、社長が犬好きなので当初から犬を泊めているとのこと。結婚式がメインだが、それ以外の宿泊客の8割がた犬連れであるらしい。チャペルも犬OKなので、犬連れ結婚式を考えている方は見学を兼ねて泊まってみるとよいかも。今回宿泊はうちだけだったが、結婚式の相談には何組か訪れて見学していた。
 夜になると山の中にあるこの宿は真っ暗になるので、チャペルやレストランにイルミネーションをたくさん飾りつけていて、なかなかきれいだった。

枕もとのカーテンの向こうは鏡
 部屋に戻って入浴の準備。何故かお風呂の扉はガラス張り。ここのお風呂、ボイラーが離れているためお湯が出てくるのに10分程かかるとか。したがって最初は出しっ放しにしておかなければならない。そして温泉なのだがこのお湯の色、オレンジジュースかと思うほどの強烈な色で少々驚き。追いだきできないので1回ずつ湯を張らないと冷えてしまう。ボイラーのお湯は少しぬるいのでシャワーのお湯を足しながら入った。50度位に設定しないとすぐ冷める。用意されていた生のローズマリーを浮かべて、お湯をいっぱいにして温まった。
 入浴後はう〜に〜のトイレに1度出ただけで、後はもう何をする気力もなく眠ってしまったのでした・・・
チェックインの時に説明は受けたが、実際に見ると、ちょっと驚き マイペースなう〜に〜





食堂の大きな窓からの景色はいい!
 朝食はまたレストランで。昨夜は暗くてわからなかったが、山と池が見える窓からの風景はとても気持ちがよい。本当は5月の新緑の頃が一番いいそうだ。
 朝食も洋食かと思ったら和食だった。おかずは鮭、ソーセージにスクランブルエッグ、まぐろの角煮、納豆、海苔、サラダ、なめこおろし等けっこうたくさん出た。私は旅の朝食は和食が好きなのだが(但しおかずがたくさんないと嫌)この日はいつものようにご飯をわしわし食べることができず、ご飯のお代
これがボケ防止の椅子
わりはなし。食後に苺ヨーグルトとハーブティー。ハーブティーは夕食のと違っていて、朝の方が軽い感じで飲みやすかった。

 チェックアウトの後は、冬季休業中のハーブガーデンを散歩。本当は入場料500円で、苗の販売や軽食の販売もあるのだが、休業中なので何もなし。散歩は自由にできる。ひととおり見て回り、ボケ防止の椅子にも座り(既にボケてるヒトに効果はあるのか?)6月の森を後にした。
 この後唐沢山神社へのハイキングコースを歩いたのだが、ずーっと続く石段が嫌になり途中で中止。本当はこの日も佐野ラーメンを食べて帰る予定が、まだ朝食が全くこなれていないためそれも中止して家に帰ってしまったのだった。ああ幻の佐野ラーメン(涙)。